Billion Hits!

配信ダウンロード売上、MV再生数、Billboard JAPANランキングなどを通じて国内の人気楽曲を把握するブログ

歴代アーティスト別ダウンロード売上ランキング

2006年以降に流行した曲を知るためには、CD売上だけでなく、日本レコード協会が認定しているダウンロード売上の数字をチェックすることが必須であることは、以下の記事「歴代配信ダウンロード売上ランキング」で述べたとおりである。

 

billion-hits.hatenablog.com

 

流行という意味では曲に限った話ではなく、アーティスト人気に関しても同様のことが言える。アーティスト人気を計る指標として有名なのはオリコンのトータル・セールスであったが、長きに渡り配信売上がこの指標に組み込まれなかったことや、楽曲人気に関係しない要因でCD売上を積み増す動きが定着した今となっては、この指標でアーティスト人気の量を計ることは不適切になっている。

 

トータル・セールスがアーティスト人気指標として機能していた時代においては、B'z最も多くのCDセールスを記録したアーティストであることは広く知られているが、最も多くのダウンロードセールスを記録したアーティストは誰なのかは、残念ながら認知普及機会が乏しいのが現状である。

 

そこで、日本レコード協会のダウンロード認定データを用いて、アーティストごとにフル配信認定数を合計し、降順に並べることで、歴代アーティスト・トータル・ダウンロード・セールスをランキング化した。

 

上位50組は以下のとおり。このうち6組が認定総数1,000万ダウンロードを突破しており、錚々たる面々が並んでいる。

 

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このうち、認定総数250万ダウンロードを突破したアーティスト46組個別解説記事を作成している。下記にリンクをあいうえお順に並べている。

 

  • あ行

 

AI

青山テルマ

Aqua Timez

安室奈美恵

絢香

いきものがかり

UVERworld

宇多田ヒカル

AKB48

EXILE

大塚愛

Official髭男dism

ORANGE RANGE

 

  • か行

 

加藤ミリヤ

KARA

木村カエラ

GReeeeN

倖田來未

コブクロ

 

  • さ行

 

三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE

SEAMO

清水翔太

JUJU

シェネル

少女時代

Superfly

 

  • た・な行

 

東方神起

DREAMS COME TRUE

ナオト・インティライミ

中島美嘉

西野カナ

 

  • は・ま行

 

back number

浜崎あゆみ

B'z

平井堅

ヒルクライム

福山雅治

星野源

MISIA

miwa(作成中)

 

  • や・ら行

 

YUI

米津玄師

RADWIMPS

L'Arc~en~Ciel

LiSA

レディー・ガガ

 

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歴代MV再生回数ランキング(YouTube・日本国内)

米津玄師「Lemon」のMVがYouTubeの集計で国内史上初となる7億再生を突破した。この一報を受けて、「歴代MV再生数ランキングはどうなってるのだろう?」と考えた人も多いのではないだろうか。

 

www.billboard-japan.com

 

YouTubeは2010年代に日本国内でサービスが普及するにつれて、次第に音楽の聴き方の主流に君臨するようになっていった。音楽の聴き方は2000年代前半まではCD、2000年代後半は配信ダウンロードにより楽曲を購入する方法が主流だったが、YouTubeの普及によりオンライン上の音源にアクセスして聴くという方法に変化していった。この方法をストリーミングと言う。

 

ストリーミングの普及に伴って音楽業界の収益構造も変化しつつあり、広告収入型ストリーミングや定額制音楽配信サービスが新たな収益源になってきている。YouTubeに関しては基本的に消費者は無料で音楽を視聴できるので前者に該当する。対して現在一気に普及が進んでいるSpotifyApple music、LINE MUSICなどで消費者が毎月定額を支払うことで享受できる聴き放題サービスは後者に該当する。この定額制のことを英語でサブスクリプション、略してサブスクと呼ぶ。

 

この音楽の聴き方の変化に伴い、今どの曲が人気なのかを知る手段も変化を続けている。2000年代前半まではCD売上枚数が楽曲人気に直結していたので、CD売上の集計で有名なオリコンランキングを確認すれば良かった。

 

2000年代後半からは配信ダウンロード売上を併せて確認しないと楽曲人気を把握できなくなったが、オリコンは配信売上の集計を一向に開始しなかった。そのため、CD売上が楽曲人気指標であるという古い認識がなかなかアップデートされなかった。このことは歴代配信ダウンロード売上ランキング関連記事でまとめている。

 

billion-hits.hatenablog.com

  

billion-hits.hatenablog.com

 

こうして高配信売上曲の人気過小評価が続く間にダウンロード市場も縮小し始め、代わってストリーミング市場が台頭してきた。YouTubeはその先駆けであるが、YouTubeがメインとするサービスは音源だけではない動画配信であり、Spotifyなどの音源ストリーミングサービスに先んじて動画ストリーミングサービスが普及したことは、世界各国の動向とは異なる日本音楽業界の特徴として挙げられる。

 

したがって、2010年代に人気を博した楽曲を把握するためには、上記ダウンロード売上と併せてYouTubeのMV再生数を確認することが必要となる。そこで、2021年9月19日時点の歴代MV再生数ランキングを以下に示す。これまでに75曲の国内MVが、大ヒット基準の1億再生を突破している

 

(集計対象MVや集計方法は下記画像内注釈を参照)

  

  • 1-35位(1.5億再生以上)

 

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あいみょんのストリーミング・MV再生回数&フル配信ダウンロード売上ランキング

あいみょんは2016年に「生きていたんだよな」でメジャーデビューした女性ソロシンガーソングライター。2018年にブレイクし、その後も令和時代の幕開けとともに現在進行形でヒット曲を大量輩出している。

 

あいみょんがブレイクした時期は新たな音楽視聴方法としてストリーミングサービスが拡大を始めた時期であるため、楽曲人気はストリーミング再生数やMV再生数を通じて把握する。ただしその人気の高さから既に市場が縮小している配信ダウンロード売上でも一定規模の数字を叩き出している。ここではストリーミング、MV、ダウンロードの配信3指標をもとにしながら、あいみょんのヒット史を振り返る。

 

ストリーミング再生数ランキングは以下のとおり。これまでにストリーミング再生数3,000万以上を記録した曲は14曲で、認定総再生数は13.0億(歴代4位)となっている。

 

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MISIAの配信ダウンロード売上ランキング

MISIAは1998年に「つつみ込むように…」でデビューした女性ソロアーティスト。すぐに大ブレイクを果たし、以降20年以上に渡りヒットシーンを走り続けている。日本レコード協会によれば、これまでにダウンロード売上10万以上を記録した曲は9曲で、認定総ダウンロード売上は285万(歴代38位)となっている。これらのデータをランキング化した表は以下のとおりである。この表をもとにしながら、MISIAのヒット史を振り返る。

 

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歴代配信ダウンロード売上ランキング

米津玄師「Lemon」日本レコード協会より史上最速の配信トリプルミリオン認定を受けた。この一報を受けて、「歴代配信ダウンロード売上ランキングはどうなってるのだろう?」と考えた人も多いのではないだろうか。

 

www.oricon.co.jp

 

日本レコード協会の配信ダウンロード認定は、一定のボーダーラインを超えるごとに認定される。具体的には、10万、25万、50万、75万、100万、以降は100万上積みされるごと、である。つまり、同じ300万認定でも、実際の累計が301万なのか、399万なのかはわからない

 

CD売上の集計で有名なオリコンは長らく配信ダウンロードの集計を実施しておらず、2018年になってようやく開始した。しかしご存知のように今や音楽の聴き方はダウンロードからストリーミングに移っており、市場が縮小してから集計を始めても意味は乏しい。CD売上の集計を2007年から始めて、秋川雅史千の風になって」が史上初のCDミリオンです!と言うようなものだ。

 

日本レコード協会は着うたが普及した2000年代当初からダウンロード数の認定作業をしているのだが、上述のように細かい実数が分からないことから、歴代CD売上ランキングのように、歴代配信ダウンロード売上ランキングを作ることは不可能だと思っていた。

 

しかし、「Lemon」の記事で「史上最速」という煽りを見て、その視点で作れるじゃないか!と気づいた。

 

つまり、同じ100万認定でも、1年で100万を突破した曲の方が、10年かけて100万を突破した曲より多くダウンロードされていることがほとんどだろう、という仮定のもと、配信開始日から認定までの日数がより早かった曲を上位に並べることで、ランキング化することができる。何より、日本レコード協会が公式に「史上最速」は偉業だと言わんばかりにプレスリリースしているので、この考え方へのお墨付きはバッチリだ。

 

認定は月次で行われているが、例えば2019年9月度の認定であれば、認定日は2019年9月末日(2019/9/30)として計算されているようだ。これは「Lemon」の最速200万認定記事で具体的な認定所要日数の言及がされたことから明らかになっている。*1

 

www.fnn.jp

 

ということで、上記要領で、これまで日本レコード協会から配信ミリオン以上の認定を受けている全95曲を歴代ランキング化した。

 

上位30曲は以下のとおり。このうち1曲がクアドラプルミリオン、2曲がトリプルミリオン、6曲がダブルミリオンを達成しており、錚々たる大ヒット曲が並んでいる。

 

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*1:ただし、このニュースリリースは、昔の曲で着うたフルのみで200万となった曲を含めていない点に注意。それも含めれば、最速200万は青山テルマ feat.SoulJa「そばにいるね」となる。

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歴代ストリーミング再生回数ランキング

2020年のBillboard JAPAN Hot 100年間1位はYOASOBI「夜に駆ける」が獲得する結果となった。この年間総合1位を牽引した指標がストリーミング再生数であり、「夜に駆ける」は集計期間中にストリーミング2.7億再生を記録してストリーミング指標における年間1位も獲得した。

 

www.billboard-japan.com

 

この「CDリリースなしで年間総合首位」という結果は、もはや楽曲人気を広めるうえでCD発売がマストではなくなったこと、新たな音楽の聴き方としてストリーミングが主役に躍り出たことを象徴する出来事である。

 

ストリーミングとはオンライン上の音源にアクセスして聴くことを指す。以前はCDやダウンロードにより楽曲を購入してオフラインで聴く方法が主流だったが、ストリーミングの普及により音楽視聴環境は大きく変わった。

 

今では音楽業界の収益構造も変化しつつあり、広告収入型ストリーミングや定額制音楽配信サービスが新たな収益源になってきている。YouTubeなどの無料視聴サービスは前者に該当する。対して現在一気に普及が進んでいるSpotifyApple music、LINE MUSICなどで消費者が毎月定額を支払うことで享受できる聴き放題サービスは後者に該当する。この定額制のことを英語でサブスクリプション、略してサブスクと呼ぶ。

 

サブスクリプションサービスが日本に上陸したのは2015年だが、Billboard JAPANは早くからこの動向を捕捉しており、2017年末の時点では国内音楽チャートの中で誰よりも早く全国網羅的なストリーミング再生数の集計体制を整えていた。そして2021年9月15日、Billboard JAPANは国内でストリーミング1億再生を突破した楽曲が合計100曲に到達したことを発表した。

 

www.billboard-japan.com

 

Billboard JAPANは各曲の累計再生数が1億、3億、5億を突破の都度、及び5億以降は1億上積みされる都度タイムリーにその事実を公表する。2億及び4億に関しても上記記事内など折に触れて突破済みであることを公表する。細かい桁数まで累計再生数を公表することはしていないため、例えば1億認定を受けた曲の実際の再生数が1億1,000万回なのか、1億9,999万回なのかは分からない。しかし、認定までに要した日数で昇順に並べることで、同じ認定でもどちらの方がより高い再生数になっている可能性が高いかを推し量ることは可能である。具体的には、1年で1億再生を突破した曲の方が、10年かけて1億を突破した曲より多く再生されていることがほとんどだろう、と考えることができる。*1

 

ちなみにオリコンストリーミングランキングが発表する数字はビルボードと比べ精度が低い。理由は以下の3点が挙げられる。

 

  1. チャート開始がビルボードより1年遅い2019年であり、2018年以前の再生数が集計できていないこと
  2. ビルボードと違いSpotifyを集計対象に含めることができておらずデータの精度に信頼がおけないこと
  3. 主にこのことから全体的な再生数水準がビルボードより2割ほど小さくなっており、楽曲人気を過小にミスリードしていること

 

オリコンはかつてCD売上の集計で有名だったが、音楽の聴き方のCDから配信への移行に対応せず、配信売上の集計を一向に開始しなかった。そのうえCD売上を楽曲人気指標として扱う姿勢も変えなかったため、配信が普及した2006年以降に高配信売上曲の人気過小評価と高CD売上曲の人気過大評価を蔓延させる原因を作った。オリコンはもはや楽曲人気指標ではなくなってから10年以上が経過しており、楽曲人気が知りたいという場合においてはほぼ必要のないデータになっている。

 

なおオリコンが配信市場を無視している間に音楽の聴き方として主流に君臨していたダウンロード購入とMV再生に関する歴代ランキングは当ブログで以下のとおりまとめている。

 

billion-hits.hatenablog.com

 

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楽曲人気指標はCD売上→ダウンロード売上→MV再生と変遷していき、ついには現代の音源ストリーミング再生に行き着いた。ストリーミングランキングは現代の楽曲人気を計る上で参照が欠かせない指標である。

 

そこで、最新の楽曲人気事情を把握すべく、2021年9月15日時点で大ヒット基準の1億再生を突破している100曲を上記要領に従ってランキング化した歴代ストリーミング再生数ランキングを以下に示す。

 

  • 1-31位(2億再生以上)

 

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*1:なお、日本レコード協会のストリーミング認定数を参照してもよい。日本レコード協会では各曲の累計再生数が3,000万、5,000万、1億、5億を突破した都度その事実を認定する。このことから、ヒットの最低ボーダーラインは3,000万、大ヒットのボーダーラインは1億と考えることができる。また、Billboard JAPANと日本レコード協会の認定数情報を統合し、3,000万、5,000万、1億、2億、3億、…という刻みで並べ、同一認定は認定所要日数の早い順で並べる、という手順で歴代ストリーミング再生数ランキングを作成することも可能である。なお両者の再生数調査方法は共通してGfK Japan(ジーエフケー・インサイト・ジャパン株式会社)の提供データを基にしているため、両者のデータは公表タイミングがずれる以外、基本的に整合するものとして考えることができる。

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King Gnuのストリーミング・MV再生回数&フル配信ダウンロード売上ランキング

King Gnuは2019年にアルバム「Sympa」でメジャーデビューした男性4人組ミクスチャーバンド。すぐに大ブレイクを果たし、令和時代の幕開けとともに現在進行形でヒット曲を大量輩出している。

 

King Gnuがブレイクした時期は新たな音楽視聴方法としてストリーミングサービスが拡大を始めた時期であるため、楽曲人気はストリーミング再生数やMV再生数を通じて把握する。ただしその人気の高さから既に市場が縮小している配信ダウンロード売上でも一定規模の数字を叩き出している。ここではストリーミング、MV、ダウンロードの配信3指標をもとにしながら、King Gnuのヒット史を振り返る。

 

ストリーミング再生数ランキングは以下のとおり。これまでにストリーミング再生数3,000万以上を記録した曲は14曲で、認定総再生数は10.3億(歴代5位)となっている。

 

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