Billion Hits!

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加藤ミリヤの配信ダウンロード売上ランキング

加藤ミリヤは2004年に「Never let go/夜空」でデビューした女性ソロシンガーソングライター。2000年代後半にブレイクを果たし、2010年代前半にかけてヒット曲を大量輩出していた。日本レコード協会によれば、ダウンロード売上10万以上を記録した曲は23曲清水翔太とのコラボ曲も含めれば27曲)で、認定総ダウンロード売上は440万(歴代21位)となっている。これらのデータをランキング化した表は以下のとおりである。この表をもとにしながら、加藤ミリヤのヒット史を振り返る。

 

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(ランキング作成方法および歴代ダウンロード売上ランキングはこちら↓)

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(歴代アーティスト別ダウンロード売上ランキングはこちら↓)

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「サンプリング」手法でブレイク

 

加藤ミリヤは小学生の頃から歌手を志し、13歳の時にソニーミュージックオーディションに合格。レッスンを重ね、高校1年生の2004年にメジャーデビューを果たした。デビュー以降の数年間の特徴として、自作曲と並行して「サンプリング」手法を用いた楽曲を多く輩出していたことが挙げられる。この路線が支持されたことで、早期のブレイクを実現した。

 

この時期の曲を配信開始日順に並べたダウンロード売上データは以下のとおり。

 

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サンプリングとは、(無論、事前に許可を取った上で)既存楽曲をベースにしてオリジナル曲を制作することを指し、カバーとは異なる。当時の日本ではまだサンプリングを用いたヒット曲は小沢健二スチャダラパー今夜はブギー・バックEAST END×YURI「DA.YO.NE」くらいしかなかったが、加藤ミリヤがこの手法を浸透させることに貢献したと言われている。

 

デビューシングルは、自作曲「Never let go」とサンプリング曲「夜空」の両A面となり、CD売上チャート最高15位、4万程度の売上をマークする上々のスタートを切った。

 

発売日順で最初に配信売上認定を受けた曲は、2005年3月に発売された3rdシングル表題曲「ディア ロンリーガール」で、この曲はマーヴィン・ゲイ「Sexual Healing」 、佐東由梨「ロンリー・ガール」、ECDECDのロンリーガール feat. K DUB SHINE」の3曲をサンプリングしている。配信解禁は2006年7月と遅かったにも拘わらず、10万ダウンロードを記録した。CD売上では一応この曲がコラボ曲を除けば自身最大売上となる4万枚を記録しており、初期の代表曲の一つと言えるが、公式MVがアップロードされていないのは残念である。

 

続いて2005年9月に発売された4thシングル「ジョウネツ」UA「情熱」をサンプリングした楽曲。原曲の知名度が高かったこともあり、10万ダウンロードを売り上げるヒットを記録した。この曲で自身初のMステ出演も果たしている。

 

2005年10月にはここまでの楽曲を収録した1stオリジナルアルバム「Rose」を発売。ヒット曲2曲が収録されていたこともあっていきなり初登場2位を獲得し、累計23万枚をセールスするヒット作となった。

 

翌2006年は3枚のシングルを発売し、このうち2月発売の5thシングル「ソツギョウ」10万ダウンロードを記録した。この曲は完全な自作ナンバーであり、発売日順では初となる完全自作曲の10万ダウンロード突破となった。

 

翌2007年はまず2月に8thシングル「Eyes on you」を発売し、表題曲が10万ダウンロードを記録した。ただ、実はこのシングルのc/w「このままずっと朝まで」も同じく10万ダウンロードを売り上げており、しかも到達日は表題曲より2年以上早い。どちらも人気曲だが、比較するとc/wの方が表題曲より人気がありそうだということが配信売上データから読み取れる。なお「Eyes on you」が完全自作曲であるのに対し、「このままずっと朝まで」はTanto Metro & Devonteの「Everyone Falls In Love」をサンプリングした楽曲になっている。

 

両曲のヒットが効き、直後の3月に発売された2ndオリジナルアルバム「Diamond Princess」10万枚をセールスし、ヒットのボーダーラインを維持した。

 

5月には9thシングル「My Girl feat.COLOR」を発売。表題曲はテンプテーションズ「マイ・ガール」のカバーであるが、今のところ配信売上認定は受けていない。しかしなんとこのシングルのc/w「Better days -sweet love side-」10万ダウンロードを突破している。この曲は童子-T「better days feat. 加藤ミリヤ田中ロウマのソロバージョンで、原曲も10万ダウンロードを突破している人気曲であることなどから、c/wの枠を超えるヒットとなった。また、次のオリジナルアルバムには表題曲が未収録となった一方でc/wは収録されたことも楽曲の普及率に影響したものと思われる。

 

6月には10thシングル「Love is...」を発売し、今作では表題曲が25万ダウンロードを記録。発売日順では初の25万突破曲となった。この曲はクラシック曲「カノン」がモチーフとなっている。

 

「LALALA feat. 若旦那 (湘南乃風)」50万ヒット

 

2007年10月には一つ抜けたヒット曲が誕生。11thシングル「LALALA feat. 若旦那(湘南乃風)/ FUTURECHECKA feat. SIMON, COMA-CHI & TARO SOUL」の1曲目に収録された「LALALA feat. 若旦那(湘南乃風)」50万ダウンロードを記録した。売上推移は以下のとおり。

 

  • 配信開始2週間で10万ダウンロード突破
  • 配信開始6ヶ月後の2008年4月に25万ダウンロード突破
  • 配信開始6年3ヶ月後の2014年1月に50万ダウンロード達成

 

見てのとおり自己最速を更新する所要2週間での10万ダウンロードを達成。その後も売上を積み上げ続け、ハーフミリオン到達となった。

 

この曲は当時「純恋歌」「睡蓮花」のヒットで勢いに乗っていた湘南乃風の若旦那がトータルプロデュースを務めたオリジナルの共作曲で、作曲にはMINMIも参加した。この話題性もさることながら、自身の愛犬への愛情を歌った楽曲内容の普遍性に共感や支持が集まった。

 

なおCD売上は4万枚であり、当時の音楽環境のCDから配信へのシフトを象徴するように、売上は配信に偏った。当時は数字が見える配信売上チャートが存在せず、実態と異なり、CD売上が楽曲人気指標として使われていたため、この曲の人気がリアルタイムで満足に伝わらない状況になっていたのは残念であった。一応CD売上チャートでも自身初のTOP10入りは果たしたが、累計4万という数字はこの曲の人気規模を正しく表しているとは到底言えない。

 

なお加藤ミリヤシングルCD売上が10万枚を超えた作品が一作もないが、冒頭に述べたとおり配信では23曲が10万ダウンロード超えを達成しており、CD売上だけ見ていては人気を大きく過小評価してしまうことになるので要注意である。

 

また、本曲のMVはSPACE SHOWER Music Video Awards 08「BEST STORY VIDEO」を受賞するほどの力作であるにも拘わらず、YouTubeにフルどころか何の公式動画もアップされていない。加藤ミリヤのMVは翌年以降の楽曲は多くが公式アカウントよりアップされているのだが、「ディア ロンリーガール」もそうだったように初期の楽曲がほとんど上がっておらず、非常に残念な状況になっている。

 

2008年2月には12thシングル「19 Memories」を発売し、勢いが続く形で25万ダウンロードを記録。この曲は安室奈美恵のヒット曲「SWEET 19 BLUES」をサンプリングしている。2012年に加藤ミリヤの公式MVが一斉解禁された際はなぜかこの曲以降のMVがアップロードされている。


加藤ミリヤ 『19 Memories』

 

2008年4月には3rdオリジナルアルバム「TOKYO STAR」を発売。「LALALA」のヒットなど、前作よりもヒット曲が多く収録されていたことから売上が回復し、20万枚をセールスした。アルバム曲のうち、リードトラック「最後のI LOVE YOU」10万ダウンロードを記録している。

 

2008年11月には、これまで発表した楽曲のうちサンプリングを用いた楽曲を揃えたアルバム「BEST DESTINY」を発売し、22万枚を売り上げた。Billboard JAPAN Top Albums Salesでは自身初の週間1位も獲得している。タイトルにBESTとあるようにベスト盤のような内容ではあるが、「LALALA」などの完全自作曲は収録されていないため、コンピレーションアルバムとして扱われている。

 

「4つ打ち」で築いた全盛期

 

「BEST DESTINY」の発売を一区切りとして、加藤ミリヤはサンプリングによる楽曲制作を減らし、完全自作曲をメインにした活動に移行した。自作曲では、海外のトレンドとなっていた4つ打ちの手法をしばらくの間の主軸にし、この路線が大きな支持を受け、これまで以上の配信売上を重ね、全盛期ともいえる時期に突入していった。

 

この時期の曲を配信開始日順に並べたダウンロード売上データは以下のとおり。

 

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4つ打ち時代の幕開けを飾った曲が2008年10月に発売された13thシングル「SAYONARAベイベー/恋シテル」の1曲目に収録された「SAYONARAベイベー」である。配信売上は25万ダウンロードを記録。「LALALA」が若旦那やMINMIとの共作だったことを考えれば、一人で作詞作曲したナンバーとしては初の25万ダウンロード突破となっており、この曲のヒットはこの路線で進むことへの大きな自信となったものと思われる。

 

2009年1月には14thシングル「20 -CRY-」が発売され、25万ダウンロードを記録。この曲は20歳の同世代へ向けたメッセージ性の高いバラードナンバーとなっており、この路線も引き続き高い支持を受けていた。

 

「Love Forever」ミリオンヒット

 

そして2009年5月には大ヒット曲が誕生。清水翔太とコラボし、加藤ミリヤ×清水翔太名義で発売されたシングル「Love Forever」配信ミリオンを記録した。売上推移は以下のとおり。

 

  • 配信開始2週間で25万ダウンロード突破
  • 配信開始2ヶ月で50万ダウンロード突破
  • 配信開始9ヶ月後の2010年2月に75万ダウンロード突破
  • 配信開始4年8ヶ月後の2014年1月に配信ミリオン達成

 

見てのとおり、発売から2週間で25万ダウンロードを売り上げる勢いを見せ、2か月後の2009年7月には50万ダウンロードを突破。その後も売り上げを積み上げ続け、2014年1月にミリオン認定を受けるに至っている。

 

この曲のCD売上は僅か9万枚だったが、当時の音楽チャートがCD売上重視だったことで9万枚という数字だけでこの曲の人気規模がイメージづけられていたことは、音楽チャートの楽曲人気指標としての機能不全を如実に表している。もし当時CDと配信の売上を合算したチャートがあれば「Love Forever」は年間TOP10入りしていると当ブログでは推定している。

 

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ということでオリコンの最高位は5位にしかならなかったが、Billboard JAPAN Hot 100では自身初にして唯一となる週間1位を獲得した。当時のビルボードはCD売上以外にラジオが集計対象となっていたため、ある程度は配信売上の代わりに楽曲人気を拾いあげることができていた。この指標の加算により、CD売上では1位だったモーニング娘。しょうがない 夢追い人を逆転した。年間チャートでもオリコンの70位と比べればビルボードは39位で、依然として過小評価な順位であることは否めないが改善はされている。

 

この曲は清水翔太との共作によるラブソングだが、4つ打ちを導入しており、加藤ミリヤの音楽性が反映されたものになっている。この曲調や、男女それぞれの目線で描かれた歌詞による二人の掛け合いが大きな支持を受けて大ヒットした。

 

また、当時は青山テルマやJUJUなど男女のコラボレーションナンバーが流行していた時代だったことも後押しになった。余談だがBillboard JAPAN Hot 100ではこの曲の1位の1週前にはJUJU with JAY'ED「明日がくるなら」週間1位になっている。こちらも配信ミリオンを記録している。

 

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清水翔太とは2007年の時点ですでに1度コラボが実現しており、セリーヌ・ディオンのトリビュートアルバム「セリーヌ・ディオン・トリビュート」の中で「I'M YOUR ANGEL」をカバーしている。この曲は本作のc/wにも収録されており、配信売上は10万ダウンロードを記録している。

 

本作の大ヒットもあり、二人のコラボ活動はこの後も暫く積極的に行われ、全国ツアーも開催されていた。この活動は二人の名前を切り貼りした「ミリショー」という愛称で親しまれた。


加藤ミリヤ×清水翔太 『Love Forever』

 

「Aitai」75万ヒット

 

「Love Forever」のヒットの直後となる2009年7月には4thオリジナルアルバム「Ring」を発売。アルバムでは自身最大のセールスである38万枚を売り上げた。

 

本作のヒットを牽引した楽曲はもちろん真っ先に「Love Forever」が挙げられるが、本作のリードトラックである「Aitai」にも注目が集まった。本曲はシングルCD化されていないながらも人気を集め、配信売上は75万ダウンロードを記録した。売上推移は以下のとおり。

 

  • 配信開始1ヶ月で25万ダウンロード突破
  • 配信開始3ヶ月で50万ダウンロード突破
  • 配信開始2年2ヶ月後の2011年9月に75万ダウンロード達成

 

この曲も「Love Forever」に追随する勢いで配信売上を重ね、2009年10月には50万ダウンロードを突破。2009年内に50万ダウンロードを突破したという点では「Love Forever」と同様である。最終的には75万ダウンロードを売り上げており、これはコラボ曲を除けば加藤ミリヤとしては自己最高の配信売上となる。

 

この曲は女性目線で叶わぬ恋を歌うバラードナンバーになっており、特にタイアップはなかったにも拘わらず多くの共感が集まったことでここまでの売上になった。

 

なおCDから配信への音楽環境のシフトが進む中、CDシングルとしては発売されなかった本曲だが、引き続きシングルCDチャートがメインチャートとして扱われていた当時、この曲はそもそもランクイン対象になる機会すらほとんどなかった。同様の事例としては2009年に配信限定シングルとして発売され配信ミリオンの大ヒットになった木村カエラ「Butterfly」が挙げられる。今では信じられない楽曲人気チャートの機能不全ぶりである。当時からこの配信売上に注目が集まる仕組みになっていれば事態は変わっていただろう。

 

そんな中でも、年月を経てどうにか自身の代表曲としての認知が進むようになってきており、2020年1月には人気のYouTubeチャンネルTHE FIRST TAKE加藤ミリヤの楽曲の中からこの曲が選ばれ、動画が公開されている。また、6月にはこの曲の再注目を受けてMステにも久々に出演し本曲を披露しており、事態は改善されつつある。


加藤ミリヤ 『Aitai』

 

2009年11月には16thシングル「WHY」を発売。本曲は「SAYONARAベイベー」の続編として制作された4つ打ちのナンバーで、引き続き多くの支持を集めて25万ダウンロードを売り上げた。


加藤ミリヤ 『WHY』

 

FOREVER LOVE」50万ヒット

 

2010年2月には再び清水翔太とのコラボ曲が放たれた。清水翔太×加藤ミリヤ名義で発売されたFOREVER LOVEはタイトルから分かるとおり「Love Forever」のアンサーソングとして制作され、50万ダウンロードを売り上げるヒットを記録した。売上推移は以下のとおり。

 

  • 配信開始3週間で25万ダウンロード突破
  • 配信開始4ヶ月後の2010年6月に50万ダウンロード達成

 

見てのとおり「Love Forever」や「Aitai」と並ぶ勢いの初動を見せ、2010年内に50万ダウンロードを達成。参考までに、CD売上は6万枚だったが、合計した56万という数字をCD売上の年間チャートに当てはめれば2010年の9位に相当する。

 

楽曲は「Love Forever」のメロディーをベースにした4つ打ちナンバー。当時の流行だった男女のコラボレーションナンバーはアンサーソングとして第二弾のコラボ曲を制作することもセットになっており、青山テルマSoulJa、JUJUとSpontaniaといった組み合わせがすでにこのパターンで2曲ヒットを出していた。このコラボでもこのヒットの方程式をなぞり、2曲目のヒットを輩出することに成功した。


清水 翔太 『FOREVER LOVE』

 

2010年はこの後17thシングル「BYE BYE」10万ダウンロード、18thシングル「Last Love」25万ダウンロードを売り上げた。7月には、ここまでの楽曲を収録した5thオリジナルアルバム「HEAVEN」を発売し、26万枚をセールス。Billboard JAPAN Top Albums Salesでは自身2作目となる週間1位を獲得した。

 

アルバムのリードトラックが好調な配信売上になる傾向も継続し、本作からは「X.O.X.O.」10万ダウンロードを記録した。この曲はスピッツ「ロビンソン」をサンプリングしている。さらにアルバム曲からはこれ以外にも「Baby I See You feat. VERBAL (m-flo)」10万ダウンロードを記録した。

 

2011年以降

 

2011年以降は4つ打ちに限らない多様な楽曲を生み出していった。2011年3月に発売された19thシングル「勇者たち」は4つ打ちのイメージを払拭する意図もあったと言われているメッセージソングで、前年までの楽曲とはまた違う歌詞の深さなどが支持され、10万ダウンロードを記録した。

 

2011年7月には清水翔太との3作目のコラボシングル「BELIEVE」加藤ミリヤ×清水翔太名義で発売され、10万ダウンロードを記録した。

 

「勇者たち」が自信作となったことも動機となり、2011年8月には自身初のベストアルバム「M BEST」を発売。30万枚をセールスし、Billboard JAPAN Top Albums Salesでは自身3作目の週間1位を獲得した。

 

翌2012年は8月に発売された24thシングル「HEART BEAT」25万ダウンロードを売り上げるヒットを記録。この曲はコカ・コーラロンドンオリンピックのキャンペーンソングとしてCMで大量OAされたため、聴いたことがあるという人は多いと思われる。EDMをいち早く取り入れていたことも時代を先取りしていた感があり、同じEDMの大ヒット曲である三代目J Soul Brothersの「R.Y.U.S.E.I.」はこの2年後の発売である。

 

続く25thシングル「LOVERS partII feat.若旦那」は「LALALA」以来となる若旦那を客演に迎えた楽曲で、10万ダウンロードを売り上げるヒットとなった。なおpart2となっているのは、同日発売された若旦那のシングル「LOVERS feat. 加藤ミリヤ」と対になっていることを意味する。

 

ここまでの楽曲を収録した6thオリジナルアルバム「TRUE LOVERS」11万枚をセールスした。今作のリードトラックには今夜はブギー・バック feat.清水翔太&SHUN」が据えられ、タイトルから分かるとおり清水翔太とヒップホップMCのSHUNを客演に迎えた同名曲のカバーになっている。本曲は10万ダウンロードを記録した。

 

以降は暫く配信売上認定から遠ざかっていたが、2013年10月に発売された28thシングル「Lonely Hearts」が2020年2月になって久々の10万ダウンロード認定を受けた。本曲は初期の代表曲「ディア・ロンリーガール」の続編として作られたメッセージソングになっている。

 

この曲以外にも精力的な活動が続けられており、2013年以降も4枚のオリジナルアルバムが輩出されている。楽曲制作だけでなく、小説も2011年以降6作出版しているなど、その活動は多岐に渡っている。

 

まとめ

 

以上まで見てきたとおり加藤ミリヤは音楽チャートが機能不全となっていた2000年代後半~2010年前半にかけてヒット曲を大量輩出しており、平成20年代のヒットシーンの第一線を走っていたアーティストとして扱われて然るべき活躍を残していた。配信売上はその証拠として参照されるべき非常に重要なデータになっている。

 

長期に渡り人気を維持している理由の一つには、R&Bやヒップホップをベースとしつつも、様々な試みを楽曲制作に取り入れ、変化を続けていることも挙げられる。2010年代後半以降はダウンロード認定を受ける曲が出ていないが、音楽環境がストリーミングにシフトしたことも一因であり、今後はその指標で可視化される形でこの時期の曲の再評価が進むことも期待される。

 

加藤ミリヤは高校生でデビューした当時から女子高生のカリスマと呼ばれていたが、結婚や妊娠・出産を経た今でも同性からの憧れの対象となっていることに変わりはなく、今後も多くのメッセージを乗せた作品を届けてくれるだろう。

 

これらのヒット曲を手っ取り早く入手するには、2011年に発売されたベストアルバム「M BEST」がおすすめ。

 

M BEST

M BEST

  • アーティスト:加藤ミリヤ
  • 発売日: 2011/08/03
  • メディア: CD
 

 

この記事で紹介したダウンロードデータは日本レコード協会HP内の下記サイトで検索することができる。新たな発見の宝庫なので、時間があれば好きな曲やアーティストのダウンロード数を検索してみることをおすすめする。

 

www.riaj.or.jp