Billion Hits!

ダウンロード売上、ストリーミング再生回数、Billboard JAPAN Hot 100などのデータを通じて国内の楽曲人気動向を把握するブログ

DREAMS COME TRUEのデジタル人気曲【売上・再生回数ランキング】

DREAMS COME TRUEは、ベースの中村正人、ボーカルの吉田美和らにより結成され、1989年に「あなたに会いたくて」でデビューしたユニット。1990年代に入ると大ブレイクし、以降30年近くに渡りヒット曲を大量輩出した。

 

DREAMS COME TRUEは活躍期間が長く、その間音楽業界もダイナミックな変化を複数回遂げているため、楽曲人気を計るうえで見るべき指標は一つではない。最も有名な記録は90年代のCD売上記録だが、2000年代以降の主要楽曲人気指標であるダウンロード売上やストリーミング再生回数も見なければ人気規模を十分に把握できない楽曲もあるため注意しなければならない。

 

よってここではCD売上に比べ認知度が低いデジタル指標のデータを強調しながら、DREAMS COME TRUEのヒット史を振り返る。当ブログ独自の計算式により作成した、DREAMS COME TRUEのデジタル人気楽曲ランキングは以下のとおりである。

 

 

 

(ランキング作成方法および歴代デジタルヒット曲ランキングは以下記事参照↓)

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デビュー-2006年 ~CD売上全盛期~

 

この期間の楽曲をリリース順に並べたデジタル人気データは以下のとおり。

 

 

ドリカムがブレイクした90年代はCDバブル期であり、当時の楽曲人気指標の主流はCD売上だった。デジタル市場が拡大し、CDに代わる音楽試聴方法の主流となったのは2000年代中盤からである。したがって、デビューから2000年代中盤の楽曲人気を把握するには、CD売上を中心に見ることになる。一方でこの時期の楽曲でも、人気が長期にわたり持続している曲はダウンロード売上やストリーミング再生回数を伸ばしているため、ここではまだ認知が進んでいないこれらのデジタル指標を併せて強調していく。

 

なおCD売上も含む各時代の楽曲人気指標を総合的に考慮した人気楽曲ランキングは以下のとおりとなる。

 

 

(歴代ヒット曲ランキングは以下記事参照↓)

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1989年- ~Epic時代~

 

ドリカムは1988年に元々バックバンドでベースを務めていた中村正人吉田美和に声をかける形で結成され、1989年3月に1stシングル「あなたに会いたくて」と1stオリジナルアルバムDREAMS COME TRUEの同時発売という形でデビューした。

 

1989年11月には早くも2ndアルバム『LOVE GOES ON…』を発売。売上は後の人気拡大とともに徐々に伸びていき、ロングヒットにより最終的には150万枚*1を記録した。

 

このアルバムの目玉はなんといっても「未来予想図Ⅱ」である。この曲はCDシングル化されていないにも拘わらず、アルバムのラストを締めるラブバラードとして図抜けた人気となった。デジタル指標では、2000年代以降の配信解禁にも拘わらず、そこからの積み上げでフル配信25万ダウンロード、ストリーミング5,000万再生、MV3,000万再生を突破している。

 

ここまで人気が広がったのは、ブレイク作となる次のシングル笑顔の行方のc/wにシングルカットという形で収録されたことも大きい。このシングルは、表題曲が平均視聴率17%を記録したドラマ『卒業』主題歌に起用されたことで認知が進み、44万枚*2を売り上げている。

 

「未来予想図Ⅱ」の歌詞にちなみ、ブレーキランプを5回点滅させたカップルは当時続出したものと思われる。


DREAMS COME TRUE - 未来予想図Ⅱ(from DWL2007 Live Ver.)

 

アルバム曲からは他にも、3rdシングルのc/wとして先行発売されていた「うれしい!たのしい!大好き!」フル配信10万ダウンロードを突破している。c/wながらもCMや映画タイアップが付いたことや、ライブ映えする元気な曲調が受け、3rdシングル表題曲「うれしはずかし朝帰り」を上回る人気となった。ドリカムのデジタル人気曲の中では「うれしい!たのしい!大好き!」が最も古い曲となる。

 

1990年11月にはこの勢いで3rdアルバム『WONDER 3』を発売し、139万枚を売り上げた。アルバム発売の僅か2週間後には早くも次のシングル「雪のクリスマス」を発売し、32万枚を売り上げた。

 

1991年は2枚のシングルを発売し、『Eyes to me/彼は友達』74万枚「忘れないで」31万枚を売り上げた。11月に発売された4thオリジナルアルバム『MILLION KISSES』は累計236万枚を売り上げる特大ヒットを記録した。

 

1992年も2枚のシングルを発売。『決戦は金曜日/太陽が見てる』107万枚「晴れたらいいね」68万枚を売り上げた。この時期には毎週金曜23時にレギュラーで音楽バラエティ番組『うれしたのし大好き』も持っており、「決戦は金曜日」がその主題歌として初のシングルCDミリオンセラーとなる程の人気となった。本曲は2014年に配信解禁されて以降の積み上げでストリーミング5,000万再生も突破している。ラブストーリーの盛り上がりを感じさせる歌詞が世代を超えて受け入れられていると言える。


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この曲が牽引する形で11月に発売された5thオリジナルアルバム『The Swinging Star』322万枚を売り上げる大ヒットとなった。

 

1993年は1枚のシングル『go for it!/雨の終わる場所』を発売し、105万枚を売り上げる大ヒットに。「go for it!」の人気が牽引する形で12月に発売された6thオリジナルアルバム『MAGIC』258万枚を売り上げた。

 

アルバム曲の中では、ラストを飾るバースデーソング「HAPPY HAPPY BIRTHDAY」が後年になっても根強く人気を保っており、デジタル指標では配信解禁が2005年にもかかわらずそこからの積み上げでフル配信10万ダウンロードを突破している。この曲の長さは1分少々しかないのだが、逆にそれが手軽な入手を後押ししたのかもしれない。


DREAMS COME TRUE - HAPPY HAPPY BIRTHDAY (from ATTACK25 TOUR 2014 Live Ver.)

 

1994年は3枚のシングルが発売された。このうち、1月に発売された「WINTER SONG」は8thシングル「雪のクリスマス」の英詩バージョン。楽曲名は正式には「WINTER SONG (“雪のクリスマス”WORLDWIDE VERSION)」とサブタイトルが付いている。国内興行収入12億円を記録したアメリカ映画『めぐり逢えたら』の日本版主題歌にも採用された。日本語詞とはまた違った味わいが受け、98万枚をセールス。4年後の1998年にはc/wを差し替えた再発盤がリリースされ、7万枚を売り上げて合計106万枚のセールスを記録した。デジタル指標でも、配信解禁が2009年にもかかわらず、そこからの積み上げで2018年にフル配信10万ダウンロードを突破した。 


DREAMS COME TRUE「WINTER SONG」

 

4月には15thシングル「WHEREVER YOU ARE」54万枚、11月には同16th『すき/きづいてよ』59万枚をセールスした。

 

1995年はまず2月に17thシングル「サンキュ.」を発売し、これが106万枚を売り上げるミリオンヒットに。この曲の人気が牽引する形で、3月に発売された7thオリジナルアルバム『DELICIOUS』296万枚を売り上げた。

 

アルバムが売れ続ける中、7月には18thシングル『LOVE LOVE LOVE/嵐が来る』をリリースし、これが自身最多売上となる248万枚を記録。1曲目「LOVE LOVE LOVE」は最高視聴率28%を記録したドラマ愛していると言ってくれ主題歌であり、言葉にし難い深い純愛がシンプルでいて非凡なメロディーと歌詞により多くのリスナーに届けられた。デジタル指標でも、2000年代以降の配信解禁にもかかわらず、そこからの積み上げでフル配信10万ダウンロード、ストリーミング5,000万再生を突破した。 


DREAMS COME TRUE「LOVE LOVE LOVE」

 

1995年はこの後も10月に19thシングル『ROMANCE/家へ帰ろ』が発売され、60万枚を売り上げた。また、ボーカル吉田美和のソロ1stオリジナルアルバム『beauty and harmony』も12月に発売され、シングルカットナンバーが1曲もなかったにも拘わらず140万枚のミリオンセラーを記録した。

 

1996年は、4月に8thオリジナルアルバム『LOVE UNLIMITED∞』を発売し、「LOVE LOVE LOVE」の人気が牽引する形で243万枚を売り上げた。11月には20thシングル『そうだよ/誘惑』を発売し、35万枚を売り上げた。

 

1997年- ~EMI時代~

 

1997年は10月に初のベストアルバム『BEST OF DREAMS COME TRUEが発売され、レコード会社主導・本人非公認ながらも217万枚を売り上げた。このベストアルバム発売の背景にはレコード会社の移籍があった。同年11月には移籍後初となるオリジナルアルバム『SING OR DIE』をリリースした。

 

翌1998年7月には全米デビューを果たした。この年は海外展開が活動のメインとなった。

 

1999年はまず1月に国内では久々となる新曲「朝がまた来る」を発売。この曲は、最高視聴率24%を記録したドラマ救命病棟24時主題歌に起用され、70万枚をセールス。デジタル指標でも、配信解禁が2009年にも拘わらず、そこからの積み上げで2018年にフル配信10万ダウンロードを突破した。 この曲はポップな曲調と裏腹に大切な人を失い悲しみに暮れるさまが歌詞でリアルに表現されており、ドラマの内容とも相まって多くの人に印象を残した。


DREAMS COME TRUE - 「朝がまた来る」

 

1999年4月には10thオリジナルアルバム『the Monster』を発売。この曲の人気が牽引する形で108万枚のミリオンヒットを記録した。

 

12月には25thシングル「SNOW DANCE」を発売し、30万枚をセールス。

 

2000年2月には初の公認ベストアルバムDREAMS COME TRUE GREATEST HITS “THE SOUL”』を発売し、227万枚を売り上げた。サウンドスキャンアルバムチャートでは2000年年間1位を獲得した。

  

2002年- ~紆余曲折を経てユニバーサルへ移籍~

 

2002年から2003年にかけては、それまでの海外展開が思うような結果にならなかったことや、レコード会社の再移籍の関係で、しばらく活動が停滞した。

 

「やさしいキスをして」

 

2004年2月は再移籍後初となる31stシングル「やさしいキスをして」をリリース。この曲は最高視聴率26%を記録したドラマ砂の器主題歌として書き下ろされたこともあり、31万枚をセールス。報われない恋を歌う内容が、殺人犯に恋するドラマのヒロインの運命とも相まって多くの人の印象に残り、久々のヒット曲となった。

 

この頃になるとデジタル市場も拡大してきており、本局は配信解禁以降の積み上げでフル配信50万ダウンロード、ストリーミング5,000万再生を突破している。ダウンロード売上は90年代のヒット曲を凌駕しており、もはやCD売上だけでは楽曲人気を計ることはできなくなってきていたのである。


DREAMS COME TRUE - 「やさしいキスをして」

 

「何度でも」

 

翌2005年もヒット曲が誕生した。2月に発売された35thシングル「何度でも」はドラマ救命病棟24時』第3シリーズの主題歌に起用され、CD売上枚数は19万枚をセールスした。しかしデジタル指標ではこの曲がもっと大きな人気となっていることが可視化されており、累計はフル配信75万ダウンロード、着うた50万ダウンロード、ストリーミング1.3億再生を記録している。フル配信ダウンロード売上推移は以下のとおり。

 

  • 2006年11月にダウンロード販売解禁
  • 2007年10月に10万ダウンロード突破
  • 2009年11月に25万ダウンロード
  • 2011年9月に35万ダウンロード
  • 2015年7月に75万ダウンロード達成

 

この曲は何度でも立ち上がるという連呼や1万回だめでも1万1回目は何か変わるかもしれないというフレーズが分かりやすく心に響く人生の応援歌として支持された。2011年に東日本大震災が発生した際は復興を象徴する曲の一つとして挙げられたことで再び注目が集まり、2010年代に入ってもダウンロード売上を伸ばし続けた。

 

また、ドラマ『救命病棟24時』シリーズはこれまで全てドリカムが主題歌を担当しており、これで第1シリーズの主題歌「朝がまた来る」に続く2曲目のヒットとなったことで、このタイアップとの相性の良さが示された。

 

デジタル指標だけを見ても本曲の人気はミリオン級であり、CD売上だけで本曲の人気評価を片付けることは出来ない。2000年代の後半に突入すると、音楽市場はCDからデジタル市場へシフトしていくため、楽曲人気を把握するためにはデジタル指標も必ず参照しなければならなくなっていった。


DREAMS COME TRUE - 「何度でも」

 

2005年11月には36thシングル『JET!!!/SUNSHINE』を発売。実は本作のc/wに収録されている「WINTER SONG」のハウスアレンジバージョン「WINTER SONG 〜DANCING SNOWFLAKES VERSION〜」フル配信10万ダウンロードを記録している。しかも、この曲のダウンロード販売解禁は原曲と同じ2009年3月だが、原曲より9年以上早い2009年11月に認定を受けている。原曲よりも早いペースでダウンロード売上が積み上がった理由は、ダウンロード販売解禁のタイミングで発売されたベストアルバムにこのバージョンが収録されたことが大きい。

 

2007年- ~デジタル人気全盛期~

 

2007年以降は完全にデジタル指標の方がCD売上指標よりも大きな規模の記録を残すするようになっていく。この時期の楽曲をリリース順に並べたデジタル人気データは以下のとおり。

 

 

「大阪LOVER」

 

2007年3月には38thシングル「大阪LOVER」をリリース。この曲は大阪に住む男性と遠距離恋愛する女性の歌。カタコトな関西弁で紡がれる気持ちが可愛らしいと評判になり、フル配信75万ダウンロード、着うた50万ダウンロード、ストリーミング1.8億再生、MV3,000万再生、CD11万枚を記録した。フル配信ダウンロード売上推移は以下のとおりである。

 

  • 配信開始から1ヶ月で10万ダウンロード突破
  • 6ヶ月後の2007年9月に25万ダウンロード突破
  • 配信開始から13年10ヶ月後の2021年1月に75万ダウンロード達成

 

2007年内の売上も25万ダウンロードを突破する好調ぶりだったが、その後も息の長い人気が続き、コツコツと売上が積みあがった結果、なんと13年10ヶ月の時を経て75万ダウンロード認定を受けた。この他、ストリーミング再生回数は90年代の大ヒット曲群を凌駕し、自身最多記録を樹立している。本曲は紛れもなく、世代を超えて確立されたDREAMS COME TRUEの新たな代表曲となっている。


DREAMS COME TRUE - 「大阪LOVER」

 

6月には39thシングルきみにしか聞こえないをリリースし、フル配信10万ダウンロードを記録した。

 

「ア・イ・シ・テ・ルのサイン」

 

10月には40thシングル「ア・イ・シ・テ・ルのサイン 〜わたしたちの未来予想図〜」を発売。この曲も一つ抜けた人気となり、累計はフル配信75万ダウンロード、着うた100万ダウンロードを記録した。フル配信ダウンロード売上推移は以下のとおり。

 

  • 配信開始から1ヶ月で25万ダウンロード突破
  • 3ヶ月後の2007年12月に50万ダウンロード突破
  • 配信開始から2年7ヶ月後の2009年10月に75万ダウンロード達成

 

見てのとおり発売から僅か1ヶ月で25万を売り上げる勢いのある初動を見せ、年内にはハーフミリオンを突破。2009年に75万ダウンロードに到達した。75万ダウンロードは「何度でも」「大阪LOVER」に並び自身最多売上となるが、到達所要日数は3曲中最速である。CD売上19万枚と併せれば、本曲もミリオン級の大ヒット曲として扱われて然るべきである。

 

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この曲はタイトルにあるように既発曲「未来予想図」「未来予想図Ⅱ」と世界観が繋がっているラブバラードとなっており、この2曲と同様、ストレートに幸せを歌う明るく前向きな内容が支持された。c/wにはこの2曲のリメイクも収録しており、このうち「未来予想図Ⅱ~VERSION'07~」は原曲に並ぶフル配信25万ダウンロードを記録している。このシリーズの人気の高さがここからも窺える。


DREAMS COME TRUE - 「ア・イ・シ・テ・ルのサイン ~わたしたちの未来予想図~」

 

2007年12月には14thオリジナルアルバム『AND I LOVE YOU』をリリース。アルバム曲のうち「またね -ALBUM VERSION-」は「またね featuring ルフィ、ナミ、ゾロ、ウソップ、サンジ、チョッパー、ロビン、フランキー、ヒルルク、くれは」としてシングルカットされており、デジタル指標ではフル配信10万ダウンロードを記録した。本曲はアニメ映画ONE PIECE エピソードオブチョッパープラス 冬に咲く、奇跡の桜』主題歌であり、シングルカットされた音源にはアニメキャラクターの声が加えられた。

 

2008年11月には43rdシングル「連れてって 連れてって」をリリースし、フル配信10万ダウンロードを記録した。2008年から始まった新たな音楽チャートBillboard JAPAN Hot 100では自身初の週間1位も獲得した。


DREAMS COME TRUE - 「連れてって 連れてって」

 

2009年9月には45thシングル「その先へ」を発売。本作ではFUZZY CONTROLとのコラボが実現し、DREAMS COME TRUE feat. FUZZY CONTROL名義での発売となった。表題曲はドラマ救命病棟24時』第4シリーズのタイアップとなり、「朝がまた来る」や「何度でも」で見せていた相性の良さが再び現れ、フル配信25万ダウンロードを記録するヒットとなった。Billboard JAPAN Hot 100では「連れてって 連れてって」に続く自身2曲目の週間1位を獲得している。

 

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2010年は6月にリリースした「ねぇ」フル配信20万ダウンロードを記録。

 

2011年はユニバーサル内のレーベル移籍があったこともあってか新作発売はなかった。

 

2012年5月には久々のシングル『MY TIME TO SHINE』をリリース。デジタル指標では本作のc/w曲「愛がたどりつく場所」フル配信10万ダウンロードを突破している。この曲はミスタードーナツのCMソングなど複数のタイアップが付くなどc/w曲にしては豪華な扱いをされ、表題曲を上回る人気曲となった。

 

2013年は7月に50thシングル『さぁ鐘を鳴らせ/MADE OF GOLD -featuring DABADA-』を発売。1曲目の「さぁ鐘を鳴らせ」はドラマ救命病棟24時』第5シーズンの主題歌に起用された。ここでもタイアップとの相性の良さが発揮され、フル配信10万ダウンロードを超える人気曲となった。

 

2015年には自身初のオールタイムベストDREAMS COME TRUE THE BEST! 私のドリカム』を発売。ここまでの約25年の活動を網羅したヒット曲満載のベストアルバムとだけあって、Billboard JAPAN Top Albums Salesでは2015年3位→2016年37位と推移するロングセラーとなった。

 

一方で、2015年の下半期からビルボードによって日本初の総合アルバムチャートBillboard JAPAN Hot Albumsも発足しており、2015年下半期内の集計では1位を獲得している。2015年の年間CD売上チャートで本作より上位となった2作は三代目J SOUL BROTHERS『PLANET SEVEN』(年間2位)と嵐『Japonism』(年間1位)であるが、同じ2015年下半期発売である嵐を総合チャートでは上回っての1位となっているため、もし2015年上半期から総合チャートが始まっていれば、2015年上半期発売作の三代目J SOUL BROTHERS次第ではあるが、年間1位となっていた可能性はある。

 

2016年には配信限定シングル「あなたのように」をリリース。この曲はかんぽ生命のCMソングとして普及し、フル配信10万ダウンロードを記録した。

 

まとめ

 

以上まで見てきたとおり、ドリカムはヒットの主体をCDからダウンロードへ徐々に変えながら約30年に渡りヒット作を出し続けており、ここまで長期に渡る第一線での活躍をしているアーティストは他に数えるほどしかいない。普遍的でありながら非凡な表現で紡がれたラブソングや人生の応援歌は多くのリスナーに寄り添い続けていたのである。

 

ここで紹介した曲を手元に所有したい場合は、2015年に発売されたオールタイムベストDREAMS COME TRUE THE BEST! 私のドリカム』がおすすめ。

 

DREAMS COME TRUE THE BEST! 私のドリカム

DREAMS COME TRUE THE BEST! 私のドリカム

 

 

この記事で紹介したデータのうちストリーミング再生回数やダウンロード売上はBillboard JAPANの公式サイト日本レコード協会の公式サイトから検索することができる。新たな発見の宝庫なので、時間があれば好きな曲やアーティストのデータを検索してみることをお勧めする。

 

【参考】DREAMS COME TRUEの人気楽曲ランキング(バージョン違い合算版)

 

本記事で示したデジタル人気楽曲ランキングには、同一楽曲が複数バージョンでランクインしているケースもあるが、当該売上・再生回数を合算して取り扱った場合の人気楽曲ランキングも、最後に参考として掲載する。

 

 

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*1:累計アルバム売上は、2006年オリコン・リサーチ社出版『ALBUM CHART-BOOK COMPLETE EDITION 1970~2005』p.439,683記載値を引用し、1万枚未満切り捨て表示。以下同様。

*2:累計シングル売上は、2012年オリコン・リサーチ社出版『SINGLE CHART-BOOK COMPLETE EDITION 1968~2010』p.530-531記載値を引用し、1万枚未満切り捨て表示。以下同様。