Billion Hits!

配信ダウンロード売上、MV再生数、Billboard JAPANランキングなどを通じて国内の人気楽曲を把握するブログ

JUJUの配信ダウンロード売上ランキング

JUJUは2004年に1stシングル「光の中へ」でデビューした女性シンガーソングライター。日本レコード協会によれば、これまでに4曲がダウンロードミリオンを記録しており、これはEXILE西野カナAKB48に次ぎ、GReeeeNコブクロに並ぶ歴代4位タイ記録である(Spontaniaにフィーチャーされた「君のすべてに」もミリオンを記録しており、これも含めれば5曲)。認定総ダウンロード売上は745万となっている。これらのデータをランキング化した表は以下のとおりである。この表をもとにしながら、JUJUのヒット史を振り返る。

 

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(ランキング作成方法および歴代ダウンロードランキングはこちら↓)

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(歴代アーティスト別ダウンロード売上ランキングはこちら↓)

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デビュー~2010年

 

この時期に発表された楽曲を配信開始日順に並べたダウンロード売上データは以下のとおり。見てのとおりブレイク後にいきなり配信ミリオンセラーを3連発しており、配信売上全盛期ともいえるのがこの時期である。

 

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JUJUがブレイクしたきっかけとなる曲は、デビューから2年後、2006年に発売された3rdシングル「奇跡を望むなら…」である。ただし、CD売上だけ見ているのでは、このブレイクに気づくことは容易ではない。この曲のCD売上チャート最高位は85位となっており、自身初のTOP100入りではあったがこれだけではブレイクの証拠にならない。そこでダウンロードデータの出番である。「奇跡を望むなら…」は発売から1年が経過した2007年10月にダウンロード10万認定を受けている。その後、JUJUの知名度の普及とともにダウンロード数を伸ばし続け、2009年3月に25万、2015年4月には50万ダウンロードを突破する人気曲となった。


JUJU 『奇跡を望むなら...』

 

知名度が全国区となったのは2008年。Spontaniaにフィーチャーされた「君のすべてに」は、先に大ヒットしていた青山テルマ feat. SoulJa「そばにいるね」を彷彿とさせる、男女のすれ違いを描写したデュエットナンバーとして大ヒット。2008年11月に着うたフルで75万を突破し、発売から7ヶ月が経過した2009年2月にはPC配信でも25万を記録したことで合計フル配信ミリオンを突破。Billboard JAPAN Hot 100では週間3位を記録し、年間でも2008年の39位にランクインした。

 

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Spontania feat.JUJU / 君のすべてに

 

「そばにいるね」は先に発売されていた「ここにいるよ」のアンサーソングであり、両曲ともにヒットしたことで2度ヒットの波を作ることに成功したが、JUJUも同様のヒットの方程式をなぞった。「君のすべてに」のアンサーソングとして、逆にSpontaniaをフィーチャーした8thシングルCD表題曲「素直になれたら」が大ヒット。「君のすべてに」がミリオンとなった2009年2月に「素直になれたら」も75万ダウンロードを突破。そこからは時間がかかったものの、発売から5年2か月後の2014年1月に配信ミリオンを突破した。Billboard JAPAN Hot 100では週間2位を記録した。

 

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JUJU 『素直になれたら feat. Spontania』

 

翌2009年もヒット曲を連発。「素直になれたら」に続く9thシングルCD表題曲やさしさで溢れるようには発売1か月で25万ダウンロードを突破。当初はこの次のシングル「明日がくるなら」の大ヒットの陰に隠れがちではあったものの、名曲として根強い支持が続き、2010年9月に50万、2014年1月に75万、2019年10月にはついに配信ミリオンを突破した。また、Flowerがこの曲を2016年にカバーするとそれも人気となり、Flower史上最高となる25万ダウンロードを記録した。さらに、YouTubeにおけるMV再生数では、自己最高記録となる3,400万回再生を記録しており、JUJUの代表曲として外せない1曲となるまでに至った。Billboard JAPAN Hot 100では週間3位を記録した。

 

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なおCD売上は10万枚にも達しておらず、CD売上チャートでは週間最高11位。既に楽曲視聴方法はCDから配信へ移行していたため、楽曲人気指標を自称するならば配信ダウンロード売上を集計対象に含めることは必須だった。オリコンは配信売上の集計を長らく実施しなかったため、この曲の人気を捕捉することに失敗した。


JUJU 『やさしさで溢れるように』

 

3月には3rdオリジナルアルバム「What's Love?」が発売され、26万枚をセールスするヒットとなった。

 

続く10thシングルCD表題曲「明日がくるなら」はJAY'EDとのデュエットナンバー。昨年に引き続き男女でデュエットしたラブソングが流行の最前線となっていた中でこの曲も大ヒット。興行収入31.5億円を記録した映画「余命1ヶ月の花嫁」主題歌として書き下ろされた楽曲で、映画とともに楽曲人気も普及し、年内にミリオンを突破して自己最速ミリオン認定作品となった(「君のすべてに」を含めるなら2番目の速さ)。Billboard JAPAN Hot 100では自身唯一の週間1位を獲得している*1。シングルCDでも自身唯一の10万超えとなる14万枚をセールス。YouTubeのMV再生数では「やさしさで溢れるように」に水を開けられているものの、自身最大のヒット曲というとやはりこの曲になるだろう。

 

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JUJU with JAY'ED 『明日がくるなら』

 

なお本作のc/wには同映画の挿入歌としてベット・ミドラーのヒット曲をカバーした「The Rose」が収録されており、こちらも配信10万ダウンロードを記録している。

 

快進撃は続き、その後の11thシングルCD表題曲「PRESENT」、同12th「桜雨」10万ダウンロードをを記録するヒットとなる。2010年3月に発売された4thオリジナルアルバム「JUJU」14万枚をセールスした。

 

2010年5月には13thシングル「Trust In You」を発売し、表題曲は10万ダウンロードを記録.

 

そして、2010年6月に発売された14thシングルCD表題曲「Hello, Again~昔からある場所~」は、言わずと知れたMY LITTLE LOVERミリオンヒット曲のカバー。自身初のカバーアルバム「Request」の先行シングルとして発売されるとこれがヒットし、50万ダウンロードを突破。アルバムもなんと47万枚をセールスしてオリジナルアルバム含め自己最高売上を記録するに至った。Billboard JAPAN Top Albums Salesの年間でも2010年11位→2011年92位と推移するロングヒットを記録している。なおこの曲は当時14歳の橋本愛が出演するMVが存在するにもかかわらず、なぜかYouTubeにアップロードされていないので、原曲のMVを載せておく。


My Little Lover「Hello, Again 〜昔からある場所〜」

 

続く15thシングル「この夜を止めてよ」も最高視聴率15.4%を記録したドラマ「ギルティ 悪魔と契約した女」主題歌に起用され人気を博し、発売2ヶ月弱で50万ダウンロードを記録。最終的には自身2番目の速さで配信ミリオンを突破した。CD売上で人気が捕捉できないのも相変わらずで、CD売上の週間チャートでは最高10位に留まった。Billboard JAPAN Hot 100でもこの曲の人気を捕捉することに失敗しており、週間最高12位で終わらせている。当時のビルボードはCD売上とラジオが主要構成要素で、配信売上は集計対象外だったが、ラジオで楽曲人気を把握することでオリコンよりも楽曲人気指標に近い位置を獲得していた。しかし全ての高配信売上曲をチャート上位に送ることはできなかった。

 

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JUJU 『この夜を止めてよ』

 

2011年~

 

2011年以降に発表された楽曲を配信開始日順に並べたダウンロード売上データは以下のとおり。さすがに配信ミリオンは出なくなったが、安定して10万~50万規模のヒット曲を出し続けていた。

 

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2011年は4枚のシングルと2枚のアルバムを発売。まず両A面の16thシングルCD「さよならの代わりに/願い」を発売し、両曲ともに10万ダウンロードを記録した。

 

続く同17th「また明日…」はドラマ「グッドライフ〜ありがとう、パパ。さよなら〜」主題歌に起用され、発売1ヶ月で25万、最終的には50万ダウンロードを記録するヒットに。感覚が麻痺してくるが、これで自身7曲目の50万ダウンロード達成曲となったほか、「素直になれたら」以降CDシングル表題曲が10曲連続で10万以上のダウンロードを達成した。


JUJU 『また明日』

 

7月には4thオリジナルアルバム「YOU」を発売し、35万枚をセールスした。同年11月には自身初のジャズ・カバー・アルバム「DELICIOUS」を発売し、こちらも11万枚をセールスした。

 

2012年には、映画「麒麟の翼」主題歌sign、ドラマ「もう一度君に、プロポーズ」主題歌「ただいま」25万ダウンロードを記録した。また、自身初のベストアルバムが2枚同時発売され、「BEST STORY 〜Love stories〜」28万枚「BEST STORY 〜Life stories〜」30万枚をセールスした。

 

2013年にはシングル「Distance」「守ってあげたい」の2曲が10万ダウンロードを記録。

 

2014年にはまず2月に両A面シングル「Door/Hot Stuff」を発売したが、配信では意外にも2曲目の資生堂CMソング「Hot Stuff」のみ10万ダウンロード認定を受けた。1曲目の「Door」もドラマ主題歌でタイアップは十分だったが、楽曲人気の差を読み取ることができる結果となっている。

 

9月にはシングル「ラストシーン」が「ただいま」以来2年ぶりとなる25万ダウンロードを売り上げた。

 

アルバムでは、3月には5thオリジナルアルバム「DOOR」10万枚をセールス。12月にはカバーソング集第二弾「Request Ⅱ」を発売し、11万枚をセールスした。

 

2015年は7月に発売された「PLAYBACK」、11月発売のアルバム先行シングル「What You Want」の2曲が10万ダウンロードを記録。12月に発売された6thオリジナルアルバム「WHAT YOU WANT」10万枚をセールスした。

 

ダウンロード市場縮小の影響もあり、「What You Want」が最後の10万ダウンロード突破曲となっているが、以降も新作発売が途切れることはなく、安定的な人気が確保されている。2016年には歌謡曲のカバーアルバム「スナックJUJU 〜夜のRequest〜」13万枚をセールスし、Billboard JAPAN Hot Albums2016年44位→2017年53位と推移した。

 

2020年4月にはオールタイムベストアルバム「YOUR STORY」が発売され、新型コロナウィルスの流行で多くのCDショップが休業する中でも10万枚を超える好調なセールスを記録しており、根強い人気が窺える。

 

まとめ

 

以上のとおり、JUJUは配信ダウンロード売上を中心にして大ヒット曲を連発しており、時代を形成したアーティストの一人として名を連ねてしかるべき存在である。2010年前後の女性アーティスト界は大人数アイドルの時代であったとはよく言われるが、女性ソロも十分に活躍していた西野カナだけが当時人気だったわけでは決してないということは必ず押さえておきたい。

  

以上までに紹介した大量のヒット曲を入手するには、2020年4月に発売されたベストアルバム「YOUR STORY」がおすすめ。

 

YOUR STORY (通常盤) (特典なし)

YOUR STORY (通常盤) (特典なし)

  • アーティスト:JUJU
  • 発売日: 2020/04/08
  • メディア: CD
 

 

ただし、50万ダウンロードを記録した「Hello, again ~昔からある場所~」は収録されていないため、この曲を入手したい場合はアルバム「Request」を手に取れば良い。

 

Request

Request

  • アーティスト:JUJU
  • 発売日: 2010/09/29
  • メディア: CD
 

 

ちなみに、ここで紹介したダウンロードデータは日本レコード協会HP内の下記サイトで検索することができる。ダウンロード数はCD売上枚数と比べあまり知られていないので、時間があれば検索して遊んでみてほしい。新たな発見があることは請け合いである。

www.riaj.or.jp

 

*1:CD売上チャートでは滝沢秀明「シャ・ラ・ラ」が1位となり、本作は2位に留まったが、ビルボードではラジオで楽曲人気を捕捉することに成功し、逆転が実現した。