JUJUは2004年に1stシングル「光の中へ」でデビューした女性ソロアーティスト。2000年代後半になって本格的にブレイクし、ヒット曲を大量輩出した。
JUJUがブレイクした2000年代後半はダウンロード購入が楽曲視聴方法の主流であったため、楽曲人気は主にダウンロード売上を通じて把握できる。JUJUの累計フル配信ダウンロード売上は755万で歴代11位となっている*1。また、2020年代以降に新たな楽曲人気指標として台頭したストリーミング再生回数においても一定の規模を記録している。
ここではデジタル指標を参照しながらJUJUのヒット史を振り返る。当ブログ独自の計算式により作成した、JUJUの人気楽曲ランキングは以下のとおりである。

(ランキング作成方法および歴代デジタルヒット曲ランキングは以下記事参照↓)
デビュー~2010年
この期間の楽曲に絞ってリリース順に並べたデジタル人気データは以下のとおり。ブレイク後にいきなりダウンロード売上でミリオンを3曲連発しており、デジタル人気全盛期ともいえるのがこの時期である。

JUJUがブレイクしたきっかけとなる曲は、デビューから2年後、2006年にリリースした3rdシングル「奇跡を望むなら…」である。優しいボーカルで悲しみを癒やしてくれる泣き歌として人気となり、発売から1年が経過した2007年10月にフル配信10万ダウンロードを突破。その後、JUJUの知名度の普及とともに売上を伸ばし続け、2009年3月に25万、2015年4月には50万ダウンロードを突破するに至った。
知名度が全国区となったのは2008年。Spontaniaにフィーチャーされた「君のすべてに」は、先に大ヒットしていた青山テルマ feat. SoulJa「そばにいるね」を彷彿とさせる、男女のすれ違いを描写したデュエットナンバーとして大ヒット。各指標の累計はフル配信100万ダウンロード、着うた100万ダウンロードを記録した。
「そばにいるね」は先に発売されていた「ここにいるよ」のアンサーソングであり、両曲ともにヒットしたことで2度ヒットの波を作ることに成功したが、JUJUも同様のヒットの方程式をなぞった。「君のすべてに」のアンサーソングとして、逆にSpontaniaをフィーチャーした8thシングル「素直になれたら」が大ヒット。各指標の累計はフル配信100万ダウンロード、着うた100万ダウンロードを記録した。
JUJU 『素直になれたら feat. Spontania』
翌2009年もヒット曲を連発。「素直になれたら」に続く9thシングル「やさしさで溢れるように」は発売1か月で25万ダウンロードを突破。当初はこの次のシングル「明日がくるなら」の大ヒットの陰に隠れがちではあったものの、一途な深い愛情を歌った名曲として根強い支持が続き、リリースから約10年でフル配信100万ダウンロードを突破した。それだけでなく自身最多記録となるストリーミング1.0億再生も記録しており、JUJUの代表曲として外せない1曲となるまでに至った。着うた75万ダウンロードも記録した。
続く10thシングル「明日がくるなら」はJAY'EDとのデュエットナンバー。昨年に引き続き男女でデュエットしたラブソングが流行の最前線となっていた中でこの曲も大ヒット。興行収入30億円を記録した映画『余命1ヶ月の花嫁』主題歌として書き下ろされた本曲は、永遠の愛を願う泣きのメロディーと2人のハーモニーが人気となり、年内に自身最速記録でフル配信ダウンロードミリオンを突破した*2。各指標の累計はフル配信110万ダウンロード、着うた100万ダウンロードを記録した。
Billboard JAPAN Hot 100では本曲で自身唯一の週間1位を獲得している。
なお本作のc/wには同映画の挿入歌としてベット・ミドラーのヒット曲をカバーした「The Rose」を収録しており、こちらもフル配信10万ダウンロードを記録している。
快進撃は続き、その後の11thシングル「PRESENT」、12thシングル「桜雨」、13thシングル「Trust In You」もフル配信10万ダウンロードを記録するヒットとなる。
そして2010年6月にリリースした14thシングル「Hello, Again~昔からある場所~」は、言わずと知れたMY LITTLE LOVERの代表曲のカバー。デジカメ『α NEXシリーズ』のCMソングとして起用されると、ノスタルジックな歌声による表現が支持を集め、自身初のカバーアルバム『Request』の先行シングルとしてリリースするに至った。各指標の累計はフル配信50万ダウンロード、着うた50万ダウンロードを突破した。
なお本カバーはStraight CoverとBallad ver.の2バージョンが制作されており、Straight CoverがCDシングル表題曲、Ballad ver.がそのc/wとなっている。MVも2本制作されているが、何故かYouTubeではBallad ver.のみの公開となっており、その公開時期も2021年10月と非常に遅い時期であった。MVには当時14歳の橋本愛が出演している。
JUJU 『Hello, Again~昔からある場所~ (Ballad Ver.)』 Music Video
続く15thシングル「この夜を止めてよ」も最高視聴率15%を記録したドラマ『ギルティ 悪魔と契約した女』主題歌に起用され人気を博し、発売2ヶ月弱で50万ダウンロードを突破。最終的な累計はフル配信100万ダウンロード、着うた75万ダウンロードを記録した。ドラマに沿った楽曲内容のほか、印象的なタイトルや歌詞の表現などが支持を集めた。
2011年~
この期間の楽曲に絞ってリリース順に並べたデジタル人気データは以下のとおり。さすがにミリオンセラーは出なくなったが、安定したダウンロード売上を記録し続けていた。

2011年はまず両A面の16thCDシングル『さよならの代わりに/願い』をリリースし、「さよならの代わりに」「願い」ともにフル配信10万ダウンロードを記録した。
続く17thシングル「また明日…」はドラマ『グッドライフ〜ありがとう、パパ。さよなら〜』主題歌に起用され、各指標の累計はフル配信50万ダウンロード、着うた50万ダウンロードを記録。これで「素直になれたら」以降CDシングル表題曲が10曲連続でフル配信10万ダウンロードを超える売上を達成することとなった。本曲では、病と闘う親子の愛を描いたドラマに沿って、大切な人との離別と無償の愛が表現されている。
2012年には、映画『麒麟の翼』主題歌「sign」、ドラマ『もう一度君に、プロポーズ』主題歌「ただいま」をリリースし、それぞれフル配信25万ダウンロードを記録した。
2013年にはシングル「Distance」「守ってあげたい」の2曲をリリースし、それぞれフル配信10万ダウンロードを記録。
2014年にはまず2月に両A面シングル『Door/Hot Stuff』をリリース。2曲目の資生堂『MAQuillAGE』CMソング「Hot Stuff」がフル配信10万ダウンロードを記録した。
9月にはシングル「ラストシーン」をリリースし、フル配信25万ダウンロードを売り上げた。
2015年は7月にリリースした「PLAYBACK」、11月にリリースした「What You Want」の2曲がフル配信10万ダウンロードを記録した。
2018年1月には36thシングル「東京」を発売。東野圭吾の人気小説『新参者』シリーズの劇場版完結編『祈りの幕が下りる時』の主題歌として起用された。映画が興行収入10億円のヒットとなったこともあり本曲は久々にフル配信10万ダウンロードを突破した。
まとめ
以上のとおり、JUJUはダウンロード売上を中心にして大ヒット曲を連発しており、時代を形成したアーティストの一人として名を連ねてしかるべき存在である。2010年前後の女性アーティスト界は大人数アイドルの時代であったとはよく言われるが、女性ソロも十分に活躍していた。西野カナだけが当時人気だったわけでは決してないということは必ず押さえておきたい。
以上までに紹介したヒット曲を手元に所有したい場合は、2020年4月に発売されたベストアルバム『YOUR STORY』がおすすめ。
この記事で紹介したデータのうちストリーミング再生回数やダウンロード売上はBillboard JAPANの公式サイトや日本レコード協会の公式サイトから検索することができる。新たな発見の宝庫なので、時間があれば好きな曲やアーティストのデータを検索してみることをお勧めする。
