Billion Hits!

配信ダウンロード売上、MV再生数、Billboard JAPANランキングなどを通じて国内の人気楽曲を把握するブログ

少女時代の配信ダウンロード売上ランキング

少女時代は2010年に「GENIE」でデビューした女性K-POPアイドルグループ。同時期にデビューしたKARAとともに一大K-POPブームを巻き起こした。日本レコード協会によれば、これまでにダウンロード売上10万以上を記録した曲は7曲で、認定総ダウンロード売上は290万(歴代37位)となっている。これらのデータをランキング化した表は以下のとおりである。この表をもとにしながら、少女時代のヒット史を振り返る。

 

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(ランキング作成方法および歴代ダウンロード売上ランキングはこちら↓)

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(歴代アーティスト別ダウンロード売上ランキングはこちら↓) 

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2010年

 

少女時代は2007年に韓国でデビュー。その後2009年に「Gee」「GENIE」が韓国内で立て続けにヒットしてブレイクを果たしていた。日本デビューは2010年。この年発売した2枚のシングルCD表題曲はその2曲の日本語版が抜擢された。まず1stシングルとして口火を切ったのは「GENIE」で、9月に発売されると、軍隊を思わせる衣装と一糸乱れぬ美脚ダンスが強烈な印象を残して韓国同様に支持され、配信50万ダウンロード、CD15万枚を売り上げるいきなりのヒットとなった。

 

配信売上推移は以下のとおりである。

 

  • 発売2ヶ月後の2010年11月に10万ダウンロード突破
  • 発売4ヵ月後の2011年1月に20万ダウンロード突破
  • 発売11ヵ月後の2011年8月に35万ダウンロード突破
  • 発売1年6ヶ月後の2012年3月に50万ダウンロード達成(着うたフル25万+PC配信25万)

 

2010年のヒット曲として認識されている本曲だが、2010年末時点の売上は10万ダウンロードであり、実は売上の過半が2011年に稼がれている。これは年末の忘年会等で美脚ダンスの需要が大きかったことや、年末歌番組出演効果が翌年に強く表れたことを示している。

 

デビュー当時、女性K-POPアイドルグループはまだ日本で馴染みがない存在だったが、同時期にデビューしたKARAと共にメディアによる猛烈なプッシュが行われたため、いきなりのブレイクに成功した。大量宣伝効果によって翌2011年にかけての認知の浸透がもたらされたことも上記配信推移の要因と言える。

 

2010年当時は音楽の聴き方がCDから配信に移行していたにも拘わらず、シングルCD売上が楽曲人気指標として使用され続けていたため、高配信売上曲の楽曲人気過小評価が頻発する憂慮すべき事態になっていた。CD売上が15万枚に留まった「GENIE」もその危険があったが、上述の大量宣伝によってその事態は避けられ、むしろAKB48や嵐と並ぶアイドル戦国時代を構成する一大勢力として実態と認知の双方を獲得することに成功した。

 

なお本曲の振付は日本人の振付師である仲宗根梨乃が手がけている。


Girls' Generation 少女時代 'Genie' MV (JPN Ver.)

 

「Gee」配信ミリオン

 

翌10月には2ndシングル「Gee」を発売。こちらも発売されるや否や、美脚が強調されたカラフルなスキニージーンズ衣装や、サビの歌詞にあえて残した韓国語のキャッチーな語感が大きな人気を獲得した。前作発売時よりも認知度が上昇していたこともあり、前作を上回る出足でセールスを積み上げ、最終的には配信ミリオン、CD20万枚を売り上げる大ヒットとなった。

 

配信売上推移は以下のとおり。

 

  • 発売1ヶ月で10万ダウンロード
  • 発売2ヵ月後の2010年12月に25万ダウンロード突破
  • 発売3ヵ月後の2011年1月に35万ダウンロード突破
  • 発売5ヶ月後の2011年3月に60万ダウンロード
  • 発売7ヶ月後の2011年5月に75万ダウンロード
  • 発売2年1ヶ月後の2012年11月に配信ミリオン達成

 

見てのとおり「Gee」よりも早く、2010年内に25万ダウンロードに到達。以降2011年中に50万ダウンロードを積み増し、最終的に2012年に配信ミリオンに到達している。ミリオン到達所要日数は自己最速であることから、冒頭に示したダウンロード売上ランキングでは本曲を1位としている。

 

こちらも売上の過半が2011年に稼がれているが、発売2ヶ月で25万ダウンロードというペースもかなり勢いのある初動である。ダウンロードはCDよりも販売サイクルが長いため、人気曲は長期的に売上を積み上げる傾向がある。「Gee」も年を跨いで大きなセールスを記録したことが分かる。

 

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Girls' Generation 少女時代 'Gee' MV (JPN Ver.)

 

12月には、韓国で同年10月に発売されたミニアルバム「Hoot」の日本国内盤を発売。収録曲は全て韓国語版だが、「GENIE」や「Gee」の原曲もボーナストラックとして追加されたこともあり、14万枚を売り上げた。

 

2011年

 

2010年の活躍が知れ渡っていった2011年も好調な売上が維持された。この年からはAKB商法の本格台頭によってシングルCD売上が楽曲人気指標としての機能を完全に失ったため、シングルCD売上枚数については言及しないが、CDと配信の双方で安定した数字を残している。

 

「MR.TAXI」配信ミリオン

 

まず1月には、前年に韓国で発表されていた楽曲「Run Devil Run」の日本語版を配信で先行発売し、10万ダウンロードをセールスした。

 

そして4月にはこの曲も2曲目に収録した両A面シングル「MR.TAXI/Run Devil Run」を発売。このシングルの1曲目「MR.TAXI」はシングル表題曲では初の日本オリジナル楽曲として制作された。しかし前年に印象づけたアイデンティティは本曲でも健在で、タクシードライバーを意識したセクシーな衣装と振り付け、サビにあえて入れた韓国語の歌詞のキャッチーさが大人気となり、配信ミリオンを記録した。

 

配信売上推移は以下のとおり。

 

  • 発売1ヶ月で10万ダウンロード
  • 発売3ヵ月後の2011年7月に35万ダウンロード突破
  • 発売7ヶ月後の2011年11月に50万ダウンロード突破
  • 発売1年後の2012年4月に75万ダウンロード突破
  • 発売6年後の2017年4月に配信ミリオン達成

 

見てのとおり初動は「Gee」と遜色ない動きを見せ、その勢いのまま発売1年で75万ダウンロードに到達。そこからは時間がかかったが、コツコツと売上を積み上げ続けた結果、6年かけてミリオンに到達するに至った。

 

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Billboard JAPAN Hot 100では本曲の初動の勢いが可視化され、自身初の週間1位を2週連続で獲得した。なおCD売上では1位を獲得できていないが、当時のビルボードではCD以外にラジオエアプレイ数とiTunesでの売上も加算されていたため、CDだけのチャートよりも楽曲人気を拾い上げることに成功していた。登場1週目はCD1位のチャン・グンソク「Let me cry」(ダウンロード累計10万)を逆転しての総合1位。登場2週目はCD1位のぱすぽ☆「少女飛行」(ダウンロード認定なし)などを総合で逆転しての2週連続1位となっている。

 

なお本曲のMVは発売と同時にフル公開されたため再生数を積み上げ、日本語曲としては自身唯一の1億超えとなる1.5億回再生を記録している。「GENIE」や「Gee」はヒットしていた当時にMVがフル公開されず、2012年になってようやく公開されたため、ここまでの数字にはなっていない。無論、YouTubeで表示されている再生数は日本国内からの再生に限らず全世界からの再生を集計したものであることには留意が必要である。


Girls' Generation 少女時代 'MR. TAXI' MV (JPN Ver.)

 

6月にはここまでのヒット曲を網羅した日本1stオリジナルアルバム「GIRLS' GENERATION」を発売。ミリオン2曲、ダブル・プラチナ1曲を収録した豪華内容だったため売れないはずもなく、累計87万枚を記録。Billboard JAPAN Top Albums Salesでは2011年の年間3位を獲得した。

 

10月には、韓国で現地3rdアルバム「ザ・ボーイズ」を発売。日本でも輸入盤が10万枚を売り上げた。本作には「MR.TAXI」の韓国語版も収録されている。

 

2012年

 

2012年も好調が持続した。6月には日本4thシングル「PAPARAZZI」を発売し、10万ダウンロードを記録。Billboard JAPAN Hot 100では自身2曲目となる週間1位を獲得した。本曲もCD売上では1位を取れなかったが、ラジオエアプレイとiTunes売上の加算により、CD1位のKAT-TUN「TO THE LIMIT」を総合で上回った。当時のビルボードでは販路限定CDを集計対象外にしており、KAT-TUNスペシャル盤も同様に対象外となったことで、CD売上差が小さかったことも一因となった。

 

9月には5thシングル「Oh!」を発売し、10万ダウンロードを記録。本曲もBillboard JAPAN Hot 100週間1位を獲得した。本曲ではCD売上だけでも週間1位を獲得できている。なおこれが自身最後のビルボード1位獲得曲となった。

 

11月には日本2ndオリジナルアルバム「GIRLS' GENERATION II 〜Girls & Peace〜」を発売。2012年に発売されたヒット曲を収録した内容で、20万枚を売り上げた。

 

2013年以降

 

この時期になると、日韓関係の悪化も影響してK-POPブームが終焉したことで、ダウンロード認定を受ける曲は出にくくなってしまった。今のところ、2013年9月に発売された日本8thシングル表題曲GALAXY SUPERNOVA10万ダウンロード認定が発売日順で自身最後のダウンロード認定曲になっている。

 

ただアルバム売上はもう少し長く持続し、2013年12月発売の日本3rdオリジナルアルバム「LOVE&PEACE」17万枚を記録。翌2014年7月発売の1stベストアルバム「THE BEST」18万枚を売り上げた。

 

以降はメンバーのソロ活動に軸足が移っていき、2019年にはテヨンが日本でソロデビューを果たすなど、個々の活躍は続けられている。

 

まとめ

 

以上まで見てきたとおり、少女時代は女性K-POPアイドルグループの先駆者として日本国内の道を開拓しており、その全盛期の絶大な人気は配信ダウンロード売上が証明していた。もちろん当時のメディアの猛プッシュの恩恵もあってのことではあったが、売上を見れば少女時代の楽曲が受容され、支持されていたことに疑いの余地はない。

 

ここで紹介した数々のヒット曲を手っ取り早く入手するには、2014年に発売されたベストアルバム「THE BEST」がおすすめ。10万ダウンロード以上を記録した7曲が1枚のCDに収められている。

 

THE BEST (通常盤)

THE BEST (通常盤)

  • アーティスト:少女時代
  • 発売日: 2014/07/23
  • メディア: CD
 

 

この記事で紹介したダウンロード売上データは日本レコード協会HP内の下記サイトで検索することができる。新たな発見の宝庫なので、時間があれば好きな曲やアーティストのダウンロード売上を検索してみることをおすすめする。

 

www.riaj.or.jp