Billion Hits!

配信ダウンロード売上、MV再生数、Billboard JAPANランキングなどを通じて国内の人気楽曲を把握するブログ

歴代アーティスト・トータル・ストリーミング再生回数ランキング

令和時代以降に流行した曲を知るためには、Billboard JAPAN日本レコード協会が認定しているストリーミング再生回数のチェックが必須であることは、以下の記事「歴代ストリーミング再生回数ランキング」でも述べたとおりである。

 

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流行という意味では曲に限った話ではなく、アーティスト人気に関しても同様のことが言える。アーティスト人気を計る指標として有名なのはオリコンのトータル・セールスであったが、長きに渡り配信売上がこの指標に組み込まれなかったことや、楽曲人気に関係しない要因でCD売上を積み増す動きが定着した今となっては、この指標でアーティスト人気の量を計ることは不適切になっている。

 

トータル・セールスがアーティスト人気指標として機能していた時代においては、B'z最も多くのCDセールスを記録したアーティストであることは広く知られているが、最も多くのストリーミング再生回数を記録したアーティストは誰なのかは、残念ながら認知普及機会が乏しいのが現状である。

 

そこで、Billboard JAPANと日本レコード協会のストリーミング再生回数認定データを用いて、アーティストごとに再生回数を合計し、降順に並べることで、歴代アーティスト・トータル・ストリーミング認定総数をランキング化した。

 

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このうち、認定総数10億再生を突破したアーティスト5組個別解説記事を作成している。以下にリンクをあいうえお順に並べている。

 

あいみょん

Official髭男dism

King Gnu

BTS

YOASOBI

 

 

 

TOP5アーティスト&代表曲解説

 

1位 Official髭男dism

 

1位は認定総数24億再生を突破しているOfficial髭男dism。2018年にデビューした男性4人組ピアノポップバンドである。これまでに10曲が1億再生を突破しており、これは1億再生認定曲数歴代単独1位記録となる。また、フル配信ダウンロードでも2曲が配信ミリオンを突破している。

 

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アーティスト人気指標Billboard JAPAN TOP Artistsでは2019年に3位に浮上。2020年には年間1位を獲得した。

 

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代表曲は2019年4月に発売された「Pretender」。本曲は映画「コンフィデンスマンJP -ロマンス編-」主題歌として2019年に発売された切ないラブソングで、印象的な韻を踏むメロディーや共感性の高い歌詞が支持されたことや、映画が興行収入29億円を記録する人気となったことなどから特大ヒットとなった。2021年5月には国内史上初めて5億再生を突破フル配信ダウンロードミリオンMV3.3億再生も記録している。Billboard JAPAN Hot 100では歴代3位タイ記録となる通算7週1位を獲得し、年間でも2019年3位→2020年2位と推移している。


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2位 BTS

 

2位はBTS。2014年に日本デビューした男性4人組K-POPアイドルグループである。これまでに8曲が1億再生を突破しており、これは1億再生認定曲数歴代3位記録。また、3,000万再生以上を記録している楽曲は30曲で、これは認定曲数歴代1位記録である。

 

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アーティスト人気指標Billboard JAPAN TOP Artistsでは2017年20位→2018年3位→2019年10位→2020年5位と推移しており、毎年のように上位にランクインしている。2019年までは高CD売上を主力とした濃いアーティスト人気による上位入りだったが、2020年になると「Dynamite」が特大ヒットを記録。コロナ禍でCD大量販売商法が制限される中でも、楽曲人気が反映される配信指標で歴史的高動向を示すようになり、名実ともに大ブレイクに至った。

 

その「Dynamite」は自身初の全英詩ナンバー。新型コロナウィルスの流行で落ち込みがちな世相を元気づけてくれるようなポジティブなダンスナンバーとして人気を博した。アメリカでも受け入れられたこの曲は、米Billboard Hot 100でアジア圏のアーティストとしては坂本九以来57年ぶりの週間1位を獲得。日本でもこの快挙が大きく話題になったことで完全に特大ヒットの軌道に乗ることとなった。2021年9月には日本国内史上3曲目となる5億再生を突破。Billboard JAPAN Hot 100では2020年の年間18位→2021年の上半期3位と推移している。


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3位 YOASOBI

 

3位はYOASOBI。2019年にデビューした2人組女性ボーカルユニットである。これまでに9曲が1億再生を突破しており、これは1億再生認定曲数歴代2位記録である。

 

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アーティスト人気指標Billboard JAPAN TOP Artistsでは2020年に8位にランクイン。翌2021年には上半期1位を獲得した。

 

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この原動力となったのがデビュー曲「夜に駆ける」で、いきなりの特大ヒットとなった本曲はBillboard JAPAN Hot 100通算6週1位を獲得。2020年の年間1位にも輝いた。

 

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YOASOBIは小説を音楽で表現することを特徴としており、「夜に駆ける」はネット小説「タナトスの誘惑」を原作としている。アニメ仕立てのMVや小説を踏まえた歌詞が視聴者の想像を掻き立てる形で人気を拡大した。中毒性のある速いテンポのリズムも支持された。累計は国内史上唯一6億再生を突破しており歴代1位YouTubeではMV2.4億、アートトラック1.4億、THE HOME TAKE(一発撮り歌唱映像)1.1億合計4億以上の再生数を記録している。


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4位 あいみょん

 

4位はあいみょん。2016年にメジャーデビューした女性ソロシンガーソングライターである。これまでに6曲が1億再生を突破。アーティスト人気指標Billboard JAPAN TOP Artistsでは2018年に18位にランクインし、翌2019年に年間1位を獲得。2020年も4位にランクインしており、絶大な人気を誇っている。

 

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この大人気の原動力となった曲がマリーゴールドである。本曲は夏に合うセンチメンタルなラブソングで、ノンタイアップでありながらも、音楽フェスでの披露などを通じて懐かしさを感じさせるサウンドが支持を広げた。そして年末歌番組での集中的な披露を決定打にして人気が爆発することとなった。

 

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Billboard JAPAN Hot 100では令和第一週目の週間チャートで自身初となる週間1位を獲得。年間でも2018年48位→2019年2位→2020年8位と推移した。本曲は記念すべき国内アーティスト史上初のストリーミング1億再生突破曲にもなっており、まさに新時代を切り拓く大ヒットとなった。累計は3億再生を突破しているほか、MVも2.5億再生を突破している。


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5位 King Gnu

 

5位はKing Gnu。2019年にメジャーデビューした男性4人組ミクスチャーロックバンドである。これまでに3曲が1億再生を突破。アーティスト人気指標Billboard JAPAN TOP Artistsでは2019年に12位に初ランクインし、翌2020年に3位に浮上した。

 

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大ブレイクのきっかけとなった曲が2019年2月に発売された配信限定シングル「白日」である。本曲はドラマ「イノセンス 冤罪弁護士」主題歌に起用されたことや、この頃から徐々に解禁し始めていたメディア出演を機に認知が普及。洗練されたサウンドやボーカル井口理のファルセットに耳を奪われた人が続出した。累計は4億再生を突破しているほか、MV3.6億再生も記録した。Billboard JAPAN Hot 100の年間では2019年4位→2020年5位と推移している。


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まとめ

 

このアーティスト・トータル・ストリーミング認定総数ランキングは、令和時代に突入した2019年以降に大きな人気を獲得していたアーティストをほぼ漏れなく可視化している。2018年以前の人気アーティストに関しては下記ダウンロード売上データを用いれば概ね把握できるので、合わせて参照すれば2006年以降に人気を博したアーティストはほぼ網羅できる。

 

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特筆すべきは、本記事で紹介した5曲のうち「Dynamite」「夜に駆ける」「白日」の3曲がCDシングル化されていないことである。CD市場の縮小と配信市場の拡大が進んだ現代においてはCD発売は楽曲人気を広める上で必須ではなくなった。今後も当面ストリーミングは音楽の聴き方の主流に君臨する見込みであるため、ストリーミング再生回数を稼ぐ大人気アーティストは今後ますます増えていくものと思われる。流行を追ううえでストリーミング再生回数チェックの重要性は非常に高く、市場動向も含め今後の動きからも目を離すことはできない。

 

この歴代アーティスト・トータル・ストリーミング再生回数ランキング記事は暫く2021年10月9日時点のデータとして保存するつもりだが、一定のスパンで最新の再生数データにアップデートしていく予定である。