King Gnuは、ギター&ボーカル常田大希やボーカル井口理らを中心に結成され、2019年にアルバム『Sympa』でメジャーデビューしたバンド。すぐに大ブレイクを果たし、令和時代の幕開けとともにヒット曲を大量輩出している。
本記事では、現代の主要楽曲人気指標であるストリーミング再生回数、MV再生回数、ダウンロード売上の3指標を参照し、King Gnuのヒット史を追っていく。当ブログ独自の計算式により作成した、King Gnuの人気楽曲ランキングは以下のとおりである。

(ランキング作成方法および歴代デジタルヒット曲ランキングは以下記事参照↓)
上記で挙げた楽曲をリリース順で並べた表も以下に示す。

デビュー~2018年
King Gnuは演奏・歌唱・作編曲などを幅広く手掛けるミュージシャン常田大希を中心として結成されている。2013年から常田によりバンド活動が始まり、幾度かのメンバーチェンジを経て、2017年にバンド名をKing Gnuとし、同年10月に1stオリジナルアルバム『Tokyo Rendez-Vous』を発売した。
本作収録曲のうち特に人気となったのが「Vinyl」である。この曲は人材派遣会社のCMソングに起用されたこともあり、ストリーミング1.2億再生、MV4,000万再生を記録した。
2018年は7月に自身初となる配信限定シングル「Flash!!!」を発売し、ストリーミング5,000万再生、MV3,000万再生を記録。続けて自身初となるCDシングル『Prayer X』を発売し、その表題曲「Prayer X」はストリーミング1.2億再生、MV5,000万再生、フル配信10万ダウンロードを記録した。
12月には、翌月発売の1stオリジナルアルバム『Sympa』から「Slumberland」をデジタル先行リリース。リード曲として人気となり、ストリーミング5,000万再生、MV3,000万再生を記録した。収録曲の中では他にも「Sorrows」「It's a small world」がストリーミング5,000万再生、「The hole」がストリーミング5,000万再生、MV4,000万再生を突破している。「The hole」は発売1年後の2020年6月に『ミュージックステーション』に出演した際にも披露され、そのメッセージ性や渾身のパフォーマンスは大きな話題となった。
2019年~2020年
そしてアルバム発売から僅か1ヶ月後にデジタルリリースした「白日」は、King Gnuの知名度を大きく飛躍させる大ヒット曲となった。本曲はドラマ『イノセンス 冤罪弁護士』主題歌に起用されたことや、この頃から徐々に解禁し始めていたメディア出演を機に認知が普及。洗練されたサウンドやボーカル井口理のファルセットに耳を奪われた人が続出した。
各指標の累計はストリーミング8.0億再生、MV5.4億再生、フル配信100万ダウンロードとなっており、爆発的な売上と再生回数を記録。総合チャートBillboard JAPAN Hot 100でもこの勢いが可視化され、2019年4位、2020年5位を記録した。
「白日」が大ヒットする最中の2019年8月には3rd配信限定シングル「飛行艇」をリリース。大坂なおみが出演するANA『ひとには翼がある』篇のCMソングにも起用されたこの曲は、ライブでの熱狂が想起される重厚かつワイルドなアッパーサウンドに支持が集まった。現在までの累計はストリーミング2.6億再生、MV9,000万再生、フル配信10万ダウンロードとなっている。
10月には4th配信限定シングル「傘」を発売し、ストリーミング1.7億再生、MV4,000万再生、フル配信10万ダウンロードを記録。
12月には、翌年発売の2ndオリジナルアルバム『CEREMONY』のリード曲として「Teenager Forever」をデジタル先行リリースした。ソニー『完全ワイヤレス型ノイキャンイヤホン WF-1000XM3』『ハイレゾウォークマン“NW-A100シリーズ』CMソングにも起用された本曲は、軽快なサウンドや、100万円を渡されたメンバー4人の資金使途を追ったプライベートビデオで構成されたユニークなMVが人気となった。現在までの累計はストリーミング2.5億再生、MV7,000万再生、フル配信10万ダウンロードとなっている。
『CEREMONY』収録曲の中では他にも「ユーモア」「小さな惑星」がストリーミング5,000万再生、「どろん」がストリーミング1.8億再生、MV4,000万再生を記録している。
続いて2020年10月にデジタル先行リリースした「三文小説」はストリーミング1.5億再生、MV6,000万再生、フル配信10万ダウンロードを記録。本曲は12月にCDシングル『三文小説/千両役者』としてもリリースしており、両A面の2曲目となった「千両役者」もストリーミング5,000万再生を記録した。
2021年~2022年
2021年は10月に3rdシングル表題曲「BOY」をデジタル先行リリースし、ストリーミング1.6億再生、MV5,000万再生を記録。
そして12月には4thシングル『一途/逆夢』を発売。この2曲は何れも『劇場版 呪術廻戦 0』のタイアップ曲であり、「一途」が主題歌、「逆夢」がエンディングテーマとして起用されている。映画が興行収入100億円を突破する大ヒットとなったこともありこの2曲も自身かつてない初速で人気が普及。「一途」がストリーミング3.6億再生、MV1.3億再生、フル配信25万ダウンロード、「逆夢」がストリーミング4.0億再生、MV1.6億再生、フル配信25万ダウンロードを記録した。
2曲の楽曲内容は対照的なものとなっている。「一途」は終始怒涛の勢いで奏でられる激しいロックナンバー。井口と常田のツインボーカル体制が存分に活かされた構成や、アニメの主要登場人物である乙骨憂太の心情を思わせる歌詞に支持が集まった。Billboard JAPAN Hot 100の年間では2022年の10位を記録した。
一方「逆夢」はクラシカルなバラードナンバー。歌詞は「一途」と同様に乙骨憂太の心情を重ねることができるもので、精緻なバランス感覚のもとに作りこまれたサウンドが大作感を盛り立てる形で、劇場に足を運んだ多くの人の心を動かした。
「一途」「逆夢」の大ヒットも冷めぬ中、畳みかけるようにして2022年3月には5thシングル「カメレオン」を発売。「逆夢」に続く美しいバラードナンバーだが、凝ったサウンドと楽曲構成が新鮮な印象を与えており、タイアップ先ドラマ『ミステリと言う勿れ』に沿って人間の多面性を描いた歌詞も支持された。ドラマが最高視聴率13%を記録する人気となったこともあり広く普及した本曲はストリーミング3.6億再生、MV7,000万再生、フル配信10万ダウンロードを記録した。Billboard JAPAN Hot 100では週間1位を獲得した。
さらに2022年7月にリリースした「雨燦々」もストリーミング1.6億再生、MV3,000万再生、フル配信10万ダウンロードを記録した。
2022年11月には6thシングル「Stardom」をリリースし、ストリーミング5,000万再生を記録した。
2023年以降
2023年9月に発売した「SPECIALZ」では再び人気アニメ『呪術廻戦』とのタッグが実現し、第2期「渋谷事変」のオープニングテーマに起用された。楽曲はストーリーに沿って主人公の敵側からの視点で書き下ろされており、呪いのこもったような不気味なサウンドやMVはその世界観への没入を誘うものとなっている。こうした仕掛けがアニメファンからも支持された本曲はストリーミング4.0億再生、MV1.8億再生、フル配信10万ダウンロードを突破した。
2023年11月には満を持して前作以降に発売された大ヒット曲を一挙収録した4thオリジナルアルバム『THE GREATEST UNKNOWN』を発売。アルバム曲の中では、9月にデジタル先行リリースした「硝子窓」がストリーミング5,000万再生を突破している。
2024年10月には8th配信シングル「ねっこ」をリリースし、ストリーミング1.0億再生を記録した。本曲は最高視聴率11%を記録した日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』主題歌。表面的な華やかさよりも、痛みも内包した目に見えない根に目を向ける歌詞は、深い愛情や哲学的な気づきをもたらすものとなっている。
2025年4月には9th配信シングル「TWILIGHT!!!」をリリースし、ストリーミング1.0億再生を記録した。本曲は興行収入140億円を突破したアニメ映画『名探偵コナン 隻眼の残像』主題歌。自身にとって新機軸と言えるようなダンサブルなサウンドや、曲中にアニメ『名探偵コナン』で使用される効果音を取り入れていることなどが話題となった。
まとめ
以上まで見てきたとおり、King Gnuは洗練された演奏から繰り出される多彩なサウンドが支持される形で大人気を獲得していた。その規模は令和突入とともに幕を開けたストリーミング時代のヒットシーンを牽引するほどのものである。今後の一層の活躍も楽しみなアーティストである。
以上までに紹介したヒット曲を手元に所有したい場合は、3rdオリジナルアルバム『CEREMONY』、4thオリジナルアルバム『THE GREATEST UNKNOWN』がおすすめ。
この記事で紹介したストリーミングやダウンロードのデータはBillboard JAPANの公式サイトや日本レコード協会公式サイトから検索することができる。新たな発見の宝庫なので、時間があれば好きな曲やアーティストのデータを検索してみることをお勧めする。

