Billion Hits!

配信ダウンロード売上、MV再生数、Billboard JAPANランキングなどを通じて国内の人気楽曲を把握するブログ

いきものがかりの配信ダウンロード売上ランキング

いきものがかりは2006年に「SAKURA」でデビューした音楽グループ。ボーカル吉岡聖恵、ギター水野良樹山下穂尊の3人組である 。デビュー間もなくブレイクし、2000年代後半から2010年代前半にかけてヒット曲を大量輩出した。日本レコード協会によれば、これまでにダウンロード売上10万以上を記録した曲は32曲で、認定総ダウンロード売上は985万(歴代7位)となっている。これらのデータをランキング化した表は以下のとおりである。この表をもとにしながら、いきものがかりのヒット史を振り返る。

 

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(ランキング作成方法および歴代ダウンロード売上ランキングはこちら↓)

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(歴代アーティスト別ダウンロード売上ランキングはこちら↓)

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2006年-2010年 ~全盛期~

 

いきものがかりは幸運にもデビュー直後にブレイクを果たし、以降も楽曲の大衆性が支持されたことで人気と知名度を拡大し続け、ピークには配信ミリオン2曲を生み出すほどの絶大な人気を獲得した。

 

いきものがかりがデビューした2006年という時期は、既に音楽の聴き方がCDから配信に相当程度移行していた。実際に、シングルCD売上で10万枚以上を記録した作品は2作しかない一方で、ダウンロード売上10万以上を記録した曲は32曲もある。CD売上を見るだけでは、いきものがかりの人気を過小評価してしまいかねず、ダウンロード売上の参照は必須である。

 

2010年までに発売された楽曲を配信開始日順に並べたダウンロードデータは以下のとおり。

 

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桜咲く街物語

 

いきものがかりをデビュー直後のブレイクに導いた曲が、2006年3月に発売されたデビュー曲「SAKURA」である。いきなりのヒットとなった理由は、NTT東日本のCMソングに起用され、そのCMが、高い注目を集めていたWBCワールド・ベースボール・クラシックの合間に大量OAされたためである。この大会で日本は優勝を飾ったが、決勝戦の視聴率は関東地区平均で43.4%を記録するほどの国民的な関心事で、多くの人に楽曲が届くこの上ないきっかけとなった。

 

とはいえ、発売直後から大量に売れたというわけではなく、CD売上は5万枚に留まった。配信売上も、最終的には75万ダウンロードを記録しているが、そこに至るまでには長い年月を要している。推移は以下の通り。

 

  • 配信開始10ヶ月後の2007年1月に10万ダウンロード突破
  • 配信開始2年後の2008年3月に25万ダウンロード
  • 配信開始4年11ヶ月後の2011年2月に35万ダウンロード
  • 配信開始5年11ヶ月後の2012年2月に60万ダウンロード
  • 配信開始10年7ヶ月後の2016年10月に75万ダウンロード達成

 

ご覧のとおり、決して発売直後の一過性の人気に留まっていたわけではなく、非常に長きに渡り売れ続けた結果としての75万ダウンロードであることが分かる。2006年の時点では既に「さくら」というタイトルのヒット曲が数多く存在しており、桜ソングブームの中では後発曲でありながら、スタンダードナンバーに割り込んだのは見事であった。 


いきものがかり 『SAKURA』Music Video

 

続いて2006年5月には2ndシングルHANABIが発売された。表題曲は人気アニメ「BLEACH」主題歌に起用されたことで長く人気が持続し、発売1年1ヶ月後の2007年6月に10万ダウンロードを達成した。25万ダウンロードにはまだ達していないが、ベストアルバムへの収録がことごとく見送られていることによる認知機会の損失も影響しているかもしれない。

 

2006年10月には3rdシングルコイスルオトメを発売。CD売上は僅か1万枚に留まったため、メンバーですら「売れなかった曲」と自虐しているが、配信では25万ダウンロードを突破しており、長い目で見れば十分売れている。この曲も長きに渡り人気が持続しており、10万ダウンロード突破は配信開始から1年11ヶ月後、25万ダウンロード達成までに至っては9年1ヶ月を要している。10万到達までには「HANABI」よりも時間がかかったが、初期の名バラードとしての知名度がじわじわと広まったことでダウンロード売上で「HANABI」を逆転した。

 

2007年1月には5thシングル「うるわしきひと青春のとびら」が発売された。このうちうるわしきひとアクエリアスのCMソングとして親しまれたことでやはり長く支持され、配信開始から2年1ヶ月後の2009年2月に10万ダウンロードを記録した。

 

2007年3月には1stオリジナルアルバム桜咲く街物語を発売し、CDで26万枚をセールスするヒットとなった。

 

ライフアルバム

 

アルバム「桜咲く街物語」のヒットで基盤人気を確立することに成功したいきものがかりは精力的な活動を続ける。2007年8月には6thシングル夏空グラフィティ青春ラインを発売し、2曲とも10万ダウンロードを記録。2曲とも例によって10万到達には時間を要しているが、夏空グラフィティが6年5ヶ月を要したのに対し、青春ラインは3年で到達している。実は2曲目の「青春ライン」の方が「夏空グラフィティ」よりダウンロード売上ペースが速く、人気があったことが示唆される。

 

続いて2007年10月には7thシングル茜色の約束を発売。表題曲は、多くのヒット曲を生み出していたタイアップであるLISMOのCMソングに起用され、期待に違わぬ売上ペースを記録。なんと配信開始から僅か2週間で10万ダウンロードを突破し、4ヶ月後の2008年2月には25万ダウンロードを達成した。25万ダウンロード認定は「SAKURA」よりも1ヶ月早く、実は本曲が自身初の25万ダウンロード達成曲となっている。これまでの楽曲のスローペースな配信売上推移からは考えられない速さであったが、どういうわけか本曲の売上認定は25万ダウンロードを最後に途絶えてしまっている。次の認定ボーダーラインは50万なので、この売上ペースを考えれば、限りなく50万に近い実売配信売上を記録しているのではないかと予想できる。

 

2008年1月には8thシングル花は桜 君は美しを発売。この曲はアルバム先行シングルだったため、CD売上は「茜色の約束」から減少したが、ダウンロード売上はなんと「茜色の約束」を上回るペースで積み上げた。推移は以下のとおり。

 

  • 配信開始1ヶ月後の2008年2月に10万ダウンロード
  • 配信開始2ヵ月後の2008年3月に25万ダウンロード
  • 配信開始8年2ヶ月後の2016年3月に50万ダウンロード達成

 

2ヵ月での25万ダウンロード突破は「茜色の約束」の4ヶ月を上回り当時の自己最速記録更新となった。その後もコツコツと売上を積み上げ、最終的には50万ダウンロードを突破している。

 

さらに凄いのは、この曲は2008年4月にCMタイアップが付くまでノンタイアップだったことである。上記のとおりノンタイアップだった2008年3月までの期間で既に25万ダウンロード突破となっており、タイアップに頼らずに楽曲人気が伝播した曲といえる。

 

楽曲自体はインディーズ時代から存在しており、今発売にあたっては大幅なリアレンジが施されている。デビュー曲に続く桜ソングだが、「SAKURA」とはまた違う、レトロなアップテンポナンバーに仕上がっている。


いきものがかり 『花は桜 君は美し』Music Video

 

好調な配信売上を背景に、2008年2月に発売された2ndオリジナルアルバムライフアルバムはCDで25万枚をセールスするヒットを記録した。

 

My song Your song

 

アルバム発売から間髪入れず、2008年4月には8thシングル「帰りたくなったよ」を発売。表題曲は前作に続き50万ダウンロードを記録するヒットとなった。推移は以下のとおり。

 

  • 配信開始2週間で10万ダウンロード
  • 配信開始1ヵ月後の2008年5月に25万ダウンロード
  • 配信開始1年8ヶ月後の2009年12月に50万ダウンロード達成

 

見てのとおり、「花は桜 君は美し」をさらに上回る1ヶ月での25万ダウンロード突破を果たしたほか、自身初の50万ダウンロード達成曲となった。メンバーも自信作と語る温かいアットホーム感あふれるバラードナンバーは多くの支持を受け、人気を一段高とすることに成功した。


いきものがかり 『帰りたくなったよ』Music Video

 

2008年7月には10thシングル「ブルーバード」を発売。表題曲は人気アニメ「NARUTO」主題歌に起用された。強力なタイアップ効果や、力強いアップテンポな楽曲内容が受けたことなどから、配信売上はデビュー曲以来となる75万ダウンロードを記録した。推移は以下のとおり。

 

  • 配信開始3週間で10万ダウンロード
  • 配信開始1ヵ月後の2008年8月に25万ダウンロード
  • 配信開始1年7ヶ月後の2010年2月に50万ダウンロード
  • 配信開始5年5ヶ月後の2013年12月に60万ダウンロード
  • 配信開始7年2ヶ月後の2015年9月に75万ダウンロード達成

 

見てのとおり、50万ダウンロードに至るまで前作「帰りたくなったよ」と遜色ない売上ペースを見せ、最終的には「帰りたくなったよ」を上回る75万ダウンロード達成に至っている。


いきものがかり 『ブルーバード』Music Video

 

2008年10月には11thシングルプラネタリウムが発売され、表題曲は10万ダウンロードを記録した。

 

2008年12月には12thシングル「気まぐれロマンティック」が発売された。表題曲は、最高視聴率17.6%を記録したドラマ「セレブと貧乏太郎」主題歌に起用されたことや、メンバーのコスプレやサビのキャッチーなダンスが楽しめるMVも話題となったことで、50万ダウンロードを記録するヒットとなった。推移は以下のとおり。

 

  • CD発売5日前の11月28日にフル配信が先行で開始される
  • 配信開始1ヵ月後の2008年12月に10万ダウンロード
  • 配信開始4ヶ月後の2009年3月に25万ダウンロード
  • 配信開始5年8ヶ月後の2014年7月に50万ダウンロード達成

 

「帰りたくなったよ」や「ブルーバード」に比べると時間はかかったものの、この曲もハーフミリオンに到達。2008年はシングルCDを5枚発売する活発な活動が展開されたが、このうち4曲の表題曲が50万ダウンロード以上のヒットとなる大活躍となった。


いきものがかり 『気まぐれロマンティック』Music Video

 

2008年末には3rdオリジナルアルバムMy Song Your Songが発売され、CDで46万枚をセールスした。Billboard JAPAN Top Albums Salesでは2009年の10位に入った。

 

収録曲のうち、第87回全国高等学校サッカー選手権大会応援歌に起用された「心の花を咲かせよう」10万ダウンロードを記録している。この曲は5周年ベスト、10周年ベストの双方にもしっかり収録されている。

 

ハジマリノウタ

 

2009年に入っても好調は持続し、13thシングル「ふたり」、14thシングルホタルノヒカリの両表題曲が25万ダウンロードを記録。

 

そして2009年9月には大ヒット曲が誕生。15thシングル「YELL/じょいふる」の1曲目に収録された「YELL」NHK全国学校音楽コンクール中学校の部の課題曲に起用されると、タイアップに沿って卒業をテーマにした楽曲内容が支持され、配信ミリオンの大ヒットを記録した。推移は以下のとおり。

 

  • 配信開始1ヵ月後の2009年10月に10万ダウンロード
  • 配信開始2ヶ月後の2009年11月に25万ダウンロード
  • 配信開始6ヶ月後の2010年3月に50万ダウンロード
  • 配信開始1年7ヶ月後の2011年4月に60万ダウンロード
  • 配信開始1年9ヶ月後の2011年6月に85万ダウンロード
  • 配信開始4年8ヶ月後の2014年5月に配信ミリオン達成

 

25万ダウンロードまでは2008年までのヒット曲と同じような売上ペースだったが、注目はハーフミリオン到達までの所要時間で、これまで1年以上要していたところ、本曲では半年での達成となっている。その後も売上を伸ばし続け、2014年にミリオンを達成するに至った。

 

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ちなみに市場が縮小し続けていたCDの売上では本曲の大ヒットを捉えることなど不可能で、本作はようやく自身初の10万枚を超えた程度に留まり、週間チャートでも僅差で滝沢秀明「ヒカリひとつ」に及ばず最高2位に留まった。しかし、CD売上以外の要素も加味した総合チャートBillboard JAPAN Hot 100では滝沢秀明を上回り自身初の週間1位を獲得している。この時は、CD売上の差をラジオエアプレイ数の加点が補ったことで逆転が実現した。ラジオは楽曲人気を捉えるうえで侮れない指標である。


いきものがかり 『YELL』Music Video

 

また、2曲目に収録されている「じょいふる」75万ダウンロードを突破するほどの人気曲となっている。それまでのいきものがかりのイメージを覆すほどの弾けたノリノリの曲調だったが、ポッキーのCMソングとして広く親しまれた。推移は以下のとおり。

 

  • 配信開始1ヵ月後の2009年10月に10万ダウンロード
  • 配信開始5ヶ月後の2010年2月に25万ダウンロード
  • 配信開始1年2ヶ月後の2010年11月に50万ダウンロード
  • 配信開始3年6ヶ月後の2013年3月に60万ダウンロード
  • 配信開始5年2ヶ月後の2014年11月に75万ダウンロード達成

 

10万ダウンロード突破までは「YELL」と全く同じペースで売上を重ねた。以降もコツコツと売上を積み上げた結果、最終的に75万ダウンロードを突破した。

 

「YELL」と正反対の曲調ながら、両曲ともヒットの実績を残したことは、いきものがかりにとって非常に大きな収穫だったといえる。


いきものがかり 『じょいふる』Music Video

 

続く16thシングルCD表題曲「なくもんか」10万ダウンロードを記録。年末に発売された4thオリジナルアルバムハジマリノウタはCDで56万枚をセールスし、オリジナルアルバムでは自身最大の売上となった。Billboard JAPAN Top Albums Salesでも2010年の6位を獲得している。

 

いきものばかり〜メンバーズBESTセレクション〜

 

2010年はまず3月に17thシングルノスタルジアを発売し、表題曲が10万ダウンロードを記録。

 

そして5月には、自身最大の大ヒット曲といえる代表曲が誕生した。18thシングルCD表題曲として発売された「ありがとう」は、NHK朝の連続テレビ小説ゲゲゲの女房」主題歌に起用され、大切な人への感謝を歌う普遍性がお茶の間に浸透したことで大きな支持を受け、配信ミリオンを達成した。推移は以下のとおり。

 

  • 配信開始2週間で10万ダウンロード
  • 配信開始3ヶ月後の2010年8月に25万ダウンロード
  • 配信開始7ヶ月後の2010年12月に50万ダウンロード
  • 配信開始8ヶ月後の2011年1月に60万ダウンロード
  • 配信開始9ヶ月後の2011年2月に85万ダウンロード
  • 配信開始2年7ヶ月後の2012年12月に110万ダウンロード突破(配信ミリオン達成)

 

同じ配信ミリオンの「YELL」と比べると、50万ダウンロード達成までは遜色ない売上ペースを重ねていたが、以降の売上の伸ばし方が異なり、2010年末から年始にかけ一気に35万ダウンロードを積み増していることが分かる。その勢いが効き、自己最速となる2年7ヶ月での配信ミリオン達成に至った。この自己最速ミリオンを以て冒頭のダウンロード売上ランキング表では本曲を1位としている。達成時期も「YELL」より早く、自身初の配信ミリオン達成曲にもなった。

 

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年末年始に配信売上ペースが急増した理由は、後述するベストアルバムの大ヒットによる注目度の上昇が大きい。実際、年末のMステスーパーライブでは、嵐・AKB48と同等のVIP待遇を受けるまでになっていた*1

 

相変わらずCDの売上では本曲の大ヒットを捉えることなど不可能で、本作はようやく自身初の20万枚を超えた程度に留まり、週間チャートでも僅差でAAA「逢いたい理由」に及ばず最高2位に留まった*2。しかし、CD売上以外の要素も加味した総合チャートBillboard JAPAN Hot 100ではAAAを上回り自身2曲目の週間1位を獲得している。やはりCD売上の差をラジオエアプレイ数の加点が補ったことで逆転が実現した。何度も言うがラジオは楽曲人気を捉えるうえで侮れない指標である。


いきものがかり 『ありがとう』Music Video

 

8月には19thシングル「キミがいる」を発売し、表題曲は25万ダウンロードを記録。

 

11月には自身初のベストアルバム「いきものばかり〜メンバーズBESTセレクション〜」を発売。これまでのヒット曲の数々を収めたこのアルバムはなんとCDミリオンを達成するほどの大ヒットとなり、累計で140万枚を売り上げた。年間チャートでは集計期間の関係で年跨ぎのランクインとなり、Billboard JAPAN Top Albums Salesでは2010年4位→2011年6位→2012年66位と3年に渡りランクインする超ロングセラーとなった。

 

2011年-

 

2011年以降は完全にシングルCD売上が楽曲人気指標としての役割を終えた一方、ダウンロード売上も、着うた文化がスマートフォンの普及に伴い縮小を始めていた。代わりにYouTubeなどのストリーミングサービスが普及し、MV再生数やサブスクリプション再生数が新たな楽曲人気指標として機能するようになっていった。

 

いきものがかりの場合は、長らくフルMVの解禁に消極的であったため、MV再生数はあまり楽曲人気の参考にはならず、やはりこの時期の曲もダウンロード売上を中心に確認していくことになる。さすがに配信ミリオンは出なくなったものの、安定して10万ダウンロード以上を記録するヒット曲を輩出し続けていた。

 

2011年以降に発表された楽曲に絞って配信開始日順に並べたダウンロードデータは以下のとおり。

 

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2011年は、まず7月に20thシングル「笑ってたいんだ/NEW WORLD MUSIC」を発売し、1曲目の「笑ってたいんだ」10万ダウンロードを記録。

 

11月には21stシングル「歩いていこう」を発売。表題曲は最高視聴率12.5%を記録したドラマ「ランナウェイ〜愛する君のために」主題歌に起用されたこともあり、50万ダウンロードを記録するヒットとなった。推移は以下のとおり。

 

  • 配信開始3週間で10万ダウンロード
  • 配信開始2ヶ月後の2012年1月に25万ダウンロード
  • 配信開始1年3ヶ月後の2013年2月に35万ダウンロード
  • 配信開始2年2ヶ月後の2011年4月に50万ダウンロード達成

 

25万ダウンロードまでは「YELL」や「ありがとう」と遜色ないペースで売上を重ねた。以降は緩やかなペースになりながらも、最終的には50万ダウンロード達成となった。この曲は1stベスト発売より後に発表された楽曲では唯一の50万ダウンロード達成曲となっている。


いきものがかり 『歩いていこう』Music Video

 

2012年1月には22ndシングル「いつだって僕らは」を発売し、表題曲は10万ダウンロードを記録。

 

2月には5thオリジナルアルバム「NEWTRAL」を発売し、CDで41万枚をセールス。収録曲のうち、十六茶のCMソングに起用された「KISS KISS BANG BANG」はアルバム発売の約3週間前に先行配信され、10万ダウンロードを記録した。

 

4月には23rdシングルハルウタが発売。表題曲は興行収入32億円を記録した映画「名探偵コナン 11人目のストライカー」主題歌に起用されたこともあり、25万ダウンロードを記録するヒットとなった。

 

7月には24thシングル「風が吹いている」を発売。表題曲はNHKロンドンオリンピックパラリンピックのテーマソングに起用されたことで広く親しまれた。2010年代に発売されたいきものがかりの楽曲としてはトップクラスの知名度を誇っているものと思われるが、意外なことに配信売上認定は25万ダウンロードに留まっている*3

 

12月には自身初のバラードベストバラー丼を発売し、CDで27万枚をセールスした。

 

2013年には、2枚のシングル1 2 3 〜恋がはじまる〜」「笑顔」を発売し、両曲とも10万ダウンロードを記録。7月には6thオリジナルアルバム「I」も発売され、CDで22万枚をセールスした。

 

2014年には3枚のシングルをリリース。このうち、「ラブソングはとまらないよ」10万ダウンロード熱情のスペクトラム25万ダウンロードを記録した。12月には7thオリジナルアルバム「FUN! FUN! FANFARE!」を発売し、18万枚を売り上げた。

 

2014年末にメンバーの水野良樹は「今年は大ヒット曲が出せなかった」とツイートしていたが、ミリオン級の大ヒットはそう簡単には出せるものではない。10万~25万級の曲も一定の人気がないと出せないので、是非このクラスのヒット曲にも目を向け、胸を張っていただきたいところだ。

 

2015年には2枚のシングルをリリース。このうち「あなた」10万ダウンロードを記録した。

 

2016年にはベストアルバム「超いきものばかり〜てんねん記念メンバーズBESTセレクション〜」を発売し、34万枚を売り上げた。Billboard JAPAN Hot Albumsでも2016年12位→2017年65位と推移するロングヒットとなった。

 

2017年から2018年にかけては「放牧宣言」と称してグループとしての活動を休止。2019年に入ると「集牧」して活動を再開した。今のところ、活動再開後の発表曲でダウンロード売上認定を受けた曲はまだ出ていないものの、2019年12月には8thオリジナルアルバム「WE DO」を発売するなど、安定した活動が続いている。

 

まとめ

 

以上まで見てきたとおり、いきものがかりは2000年代後半から2010年代前半を中心にヒット曲を大連発しており、申し分ないダウンロード売上実績はその大活躍の証となっている。2020年8月には長らく消極的な姿勢を取っていたフルMV公開を遂に解禁するなど、今後のますますの積極的な活動が期待できる動きも見られており、引き続き動向には注目である。

 

以上までに紹介した大量のヒット曲を手っ取り早く入手するには、2016年に発売されたベストアルバム「超いきものばかり〜てんねん記念メンバーズBESTセレクション〜」がおすすめ。50万ダウンロード以上を記録した曲はすべて収録されている。通常盤は3枚組、初回盤はc/w集も付属した計4枚組になっているが、いきなり4枚は多いということであれば通常盤を選択することを推奨する。

 

 

この記事で紹介したダウンロードデータは日本レコード協会HP内の下記サイトで検索することができる。新たな発見の宝庫なので、時間があれば好きな曲やアーティストのダウンロード数を検索してみることをおすすめする。

 

www.riaj.or.jp

 

*1:この3組のみ、通常の歌唱と別時間帯にクリスマスメドレーを披露する機会を与えられた

*2:この週は販促商法を決定打にAAAが1位となったことに対し両者のレコード会社のトップが応酬を交わすという事件があった(「エイベックスがCD買い占め」 いきものがかり事務所社長が批判: J-CAST ニュース【全文表示】)。当時はまだCD売上チャートが実態と異なり楽曲人気指標としての権威を持っていた。Billboard JAPAN Hot 100は2008年に始まったばかりの音楽チャートで、当時はまだ知名度が低い状態だった。CD売上に代わる有名な楽曲人気指標が当時は存在しなかったことが事件の遠因であり、業界が拡大するダウンロード市場に早くから向き合っていればこのようなことにはならなかっただろう。

*3:ダウンロード市場の縮小という外的要因も大きいと思われるが、代わりに音楽視聴方法として普及し始めていたYouTubeには長らくショートバージョンのMVしか公開されなかったため再生数を伸ばすことができておらず、知名度を視聴・購入行動に繋げきれなかったのではないかと考えられる。念のためCD売上を見ても、前作から増加させてはいるものの、増加幅は1万枚程度に過ぎない。