Billion Hits!

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今後のSNS更新内容・方針告知

日頃より当ブログおよびSNSをご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。『Billion Hits!』管理人です。本記事は、昨年末に発信した以下記事以来となるSNS更新内容・方針告知となります。

 

billion-hits.hatenablog.com

 

私はブログの他にXアカウントを作成しています。ブログでは過去から現在にかけてのヒット曲データをメインに更新していますが、XではBillboard JAPANの最新情報や予想など、現在から未来にかけてのヒット曲データをメインに更新しています。

 

twitter.com

 

今回の告知はこのXアカウントの更新内容変更(削減)です。端的に言えば、更新内容のうち、Billboard JAPAN Hot 100週間チャートの予想・結果およびそれに付随するデータの発信を無期限休止します。

 

 

 

Billboard JAPAN Hot 100で発生した問題

 

2024/10/9公開週Billboard JAPAN Hot 100では、Hey!Say!JUMP「UMP」により、前週1位獲得曲がTOP100圏外へ大暴落する最極端異常推移が記録されてしまいました。

 

www.billboard-japan.com

 

現行チャート設計下における本推移の発生は、2023/4/5公開週でBiSH「Bye-Bye Show」によって記録されて以来、約1年半ぶり2件目となります。この際にも、当ブログおよびSNSアカウントでは、この推移は総合ヒットチャートとして絶対に発生させてはならないものであると主張し問題提起していました。

 

上記2件の大暴落の発生理由は何れもHot 100においてCD指標のポイント換算率が高すぎることによるものと分析できます。よって、このような大暴落推移を再発させないためには、2023/4/5公開週の結果を踏まえ、速やかにCD指標の換算率を引き下げることが必要でした。

 

しかし以来1年半の間、Billboard JAPAN Hot 100はCD指標換算率の引き下げを行いませんでした。結果的に同じ理由による2件目の最極端異常推移を発生させることとなってしまいました。

 

無論、外部からは知る由もない事情や、Billboard JAPAN独自の判断基準があってのことなのだと思います。1年半前にBillboard JAPANへ意見提言をした際や、直近で同内容を問い合わせた際も、Billboard JAPANからは私の主張を参考とし検討する旨の返信を頂いていました。この言葉を鵜呑みにすれば、Billboard JAPANは上記主張の存在を認識しているものの、何らかの別観点に基づき、CD換算率引き下げを決断しなかったということになります。

 

しかし、この論点における私の主張は、チャートに対して抱く意見や所感といったスタンスの中でも数少ない最重要事項の一つに位置づけているため、変えることは正直言って困難です。少なくとも私は、もし「1位からTOP100圏外へ大暴落する推移が発生する総合ヒットチャートには欠陥があるのではないか」と言われたら、合理的に反論できません。

 

上記問題を踏まえた当SNSアカウントでの対応

 

本論点における意見の相違を以てBillboard JAPANを敵視する意図はありません。Billboard JAPANはこれまでヒットチャートとして数多くの有用なデータを提供しており、本問題一つでそういった実績が揺らぐものでもありません。

 

しかしこの意見の相違が明確となった以上、このまま同内容の批判を延々と続けては関係性が悪化するだけです。こうなると私が引くしかありません。そして核心的部分で設計に納得していないチャートの予想・結果分析をSNS発信の対象とすることはできないので、予想・結果分析の発信を全面休止することにしました。

 

私は2022年度にも、CD偏重問題の悪化を理由にBillboard JAPAN Hot 100の予想・結果発信を約1年間全面休止したことがありますが、基本的にはそれと同じ対応をすると思っていただいて構いません。

 

(その際の詳細は当時の記事をご参照ください↓)

billion-hits.hatenablog.com

 

今後のSNS更新内容

 

以上の内容を具体的に整理すると以下のとおりです。現在SNSで更新中の内容一覧のうち、今後更新休止対象となるものに削除線を引いています。

 

(毎週火曜日)週間チャート最終予想

(毎週水曜日)週間チャート結果分析・予想振り返り

(毎週水曜日)年間チャート暫定順位予想

(毎週水曜日)週間TOP10ランクイン曲の対Apple Music順位比較表

 

(毎週金曜日)週間チャート先ヨミ分析

(毎週水曜日)週間チャート結果分析

(毎週水曜日)累計再生回数節目突破情報まとめ

 

(毎週水曜日)週間チャート結果分析

 (毎週水曜日)年間チャート暫定順位予想

 

(毎週日曜日)YouTube楽曲・MVチャート結果

(毎月月初)前月分累計再生回数節目突破情報まとめ

 

(毎月20日)ダウンロード認定速報

(毎月下旬)ストリーミング認定速報

 

(毎日)デイリーランキング結果

(毎週火曜日)週間ランキング結果

 

(毎月月初)デイリーチャート月間集計

 

  • その他

(都度不定期)ブログ記事更新告知

(都度不定期)上記以外の楽曲人気動向に関連する話題・歴史的記録の誕生・その他チャート設計への提言等

 

週間1位結果に問題がある状況を無視して週間2位以下の結果分析を発信することはできないので、Billboard JAPAN Hot 100の週間予想と結果分析の発信は全面休止とします。 総合チャートを無視して指標別チャートの結果を発信することもできないので、Billboard JAPAN Streaming Songs、YouTube週間チャート、Apple Music週間ソング・ランキングの情報発信も休止します。Billboard JAPAN Artist 100の週間結果発信も、Hot 100分析を経ないとできないので、休止とします。 同様の理由でHot 100およびArtist 100の年間チャート予想は今後不定期発信とします。

 

ただしApple Musicデイリーランキング結果の発信は例外的に継続します。このランキングのページ(以下)は毎日最新分に上書きされており過去のデータが取得できないため、発信しようがしまいが、必ず毎日忘れずにデータを取得しなければならないことには変わりありません。データ取得忘れ防止策の一つとして、毎日のSNS発信を自分に課そうと思います。

 

music.apple.com

 

この判断からも読み取っていただけるとおり、今回休止する私の行動はSNSを通じた「発信」です。私個人のプライベートにおけるデータのインプットは発信休止コンテンツも含め何れも続けていきます。

 

SNSで公に発信するからには内容の正確性や公平性が損なわれていないか等の事前確認作業が必須です。この負担を上回るモチベーションがなければ私のSNS発信は成立しません。そのベースとなるのはチャート設計や結果に対する最低限の納得感です。今回それが失われたというわけです。

 

逆に、SNSで発信せずプライベートで楽しむ分には、どう分析しようと自由であることは言うまでもありません。公平性を気にせずつまみ食いする分にはBillboard JAPAN Hot 100のデータは依然として有用性に溢れています。

 

また、ここで問題視しているのは週間単位のチャートデータであり、それよりも大きな月間・四半期・半期・年間・累計単位のチャートデータに関しては問題は生じていませんので、従来通り発信を継続します。12月発表予定の2024年度Billboard JAPAN年間チャートに関しては、発表当日に当ブログにて総括記事を投稿する予定です。なお歴代記録が更新されるような歴史的楽曲人気動向に関しては、週間単位以下のチャートの記録であっても例外的に発信を行います。

 

上記更新休止期間は無期限とします。更新再開の条件は、上記大暴落推移発生の再現性を十分低下させると判断可能なチャート設計変更や外部環境変化が確認されることです。

 

まとめ

 

以上がBillboard JAPAN Hot 100週間予想・結果およびそれに付随するデータの発信を休止する理由です。このような問題を気にせず音楽チャートを楽しんでいるという方も多いと思います。毎週私の発信を楽しみにしてくださっているフォロワーの皆さまに対しては申し訳なく思います。以上の変更を経てもなお皆さまの興味・関心と当SNSの発信内容の重なりがありましたら望外の喜びです。

 

以上の問題を抱えていてもなお、Billboard JAPAN Hot 100の週間チャートが相対的には日本国内で最も楽曲人気指標としての機能性が高い週間総合ヒットチャートだということは確かです。

 

Billboard JAPANが台頭する以前、日本から楽曲人気チャートが消滅し、音楽チャートは特定アーティストのファンからしか興味を持たれず、世間に無視されるかあるいは馬鹿にされる対象になった時期がありました。しかし楽曲人気チャートは「それだけが全てではない」ですが「いつの世も絶対に必要なもの」です。似たようなことは米津玄師さんも以前発言しています。

 

――チャートは世の中に必要だと思いますか。

米津玄師:それが全てになってしまうとつまらない世の中になってしまうと思いますが、チャートのようなわかりやすいものは必要だと思います。それが大きく音楽に潜り込んでいくきっかけになると考えています。

www.billboard-japan.com

 

壊滅的だった日本の音楽チャート文化を改善に導いたBillboard JAPANはやはり引き続き重要な存在です。健全なヒットチャートの存在は「日本音楽業界の健全な発展と、その土壌から生み出される多様な音楽との出会い」をもたらすと私は信じています。Billboard JAPANの今後の更なる問題改善と発展に向けた歩みに期待しています。

 

www.billboard-japan.com