この記事では、2024/11/19に発表された第75回(2024年)NHK紅白歌合戦出場アーティストのうち、Billboard JAPAN Hot 100上位アーティストの歌唱曲を予測する。
🟥第75回 #NHK紅白 ⬜️
— NHK紅白歌合戦 (@nhk_kouhaku) 2024年11月19日
出場歌手が決定✨
紅組20組、白組21組
初出場は、紅組3組、白組7組です。#紅白歌合戦 公式HP:https://t.co/bg5q7a7Rpa pic.twitter.com/rc1iy87SdH
本記事公開時点におけるHot 100の2024年度年間暫定順位予想TOP50は以下のとおり。ここではこのチャートにランクインしている楽曲をピックアップする。

併せて、当ブログでは本記事に先立って以下記事にて出場アーティストの予測を試みていたが、ジャンル毎にその振り返りも行っていく。
本記事の前提
紅白歌合戦の出場アーティスト選考基準として近年公式に謳われている判断材料は、「今年の活躍」「世論の支持」「番組の演出・企画に沿う」の3点である。この根拠となるデータとしては、「CD・DVD・Blu-rayの売り上げ」「ダウンロード・ストリーミング・MV再生回数」「有線・カラオケのリクエスト等」「ライブやコンサートの実績」「世論調査の結果」等が挙げられている。
そしてBillboard JAPANは上記選考基準にもあるCD売上、ダウンロード売上、ストリーミング再生回数、MV再生回数、ラジオOA数、カラオケのリクエスト回数の6指標を集計対象として「今年の活躍」「世論の支持」を国内で最も分かりやすく可視化する総合ヒットチャートを作成している。よってこのチャートの上位にランクインしているアーティストの紅白歌合戦出場の妥当性は極めて高いのである。
ただしこれは選考基準の一部でしかない。このチャートにランクインしていなくとも番組の盛り上がりに欠かせない出場常連アーティストは多い。よって本記事は紅白歌合戦の全貌を網羅してはいない。当記事ではピックアップ対象をHot 100上位アーティストに絞っている。
また、ここで活用しているHot 100の年間暫定順位TOP50は当ブログ管理人が独自に予想したものであり、実際の年間暫定順位と一致しているとは限らないが、Billboard JAPANが本年6月に公式発表した2024年上半期結果(以下記事参照)をベースに作成した予想であるため、大きな誤差は生じていないと考える。
【白組】歌唱が期待される主な楽曲
バンド・ユニット
Artist 100年間1位獲得が確実となっているMrs. GREEN APPLE、「Bling-Bang-Bang-Born」でのHot 100年間1位の獲得が確実となっているCreepy Nutsは順当に出場となった。これは日本を代表する音楽番組として相応しいキャスティングの成果である。
Creepy Nutsの他に初出場を予測していたアーティストの中ではOmoinotakeが選出された一方、MY FIRST STORY、SPYAIRは選出されていない。このジャンルが競合の多い激戦区となっていることも影響したかもしれない。
連続出場を予測していたOfficial髭男dismは当年の出場アーティスト一覧に名前がなかったが、2021年同様に出場を辞退した可能性が高い。
Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」
Creepy Nutsの歌唱曲は「Bling-Bang-Bang-Born」で間違いない。アニメ『マッシュル-MASHLE-』第2期「神覚者候補選抜試験編」の主題歌として1月に配信された本曲は、ストリーミング5億再生、MV2.7億再生、フル配信25万ダウンロードを突破する爆発的人気を獲得した。Spotifyでは国内デイリー再生回数歴代1位記録を樹立している。Hot 100では通算19週1位を獲得した。
Mrs. GREEN APPLE「ライラック」
Mrs. GREEN APPLEの歌唱曲は「ライラック」が最有力。アニメ『忘却バッテリー』主題歌として4月に配信された本曲はストリーミング3億再生、MV7,000万再生、フル配信10万ダウンロード突破を果たすとともにHot 100では通算2週1位を獲得する大ヒットとなっており、年間TOP5入りも完全に射程圏内としている。
なおMrs. GREEN APPLEは本曲以外にも「ナハトムジーク」「コロンブス」がストリーミング1億再生を突破しているほか、「ケセラセラ」「青と夏」等2023年以前の楽曲も大量にロングヒットさせている。昨年初出場となった際は「ダンスホール」のみの披露であったため、紅白歌合戦で未歌唱となっている大ヒット曲は非常に多く、選曲はよりどりみどりという状況である。
Omoinotake「幾億光年」
Omoinotakeの歌唱曲は「幾億光年」で間違いない。ドラマ『Eye Love You』の主題歌として1月に配信された本曲はストリーミング3億再生、MV7,000万再生、フル配信10万ダウンロードを突破した。Hot 100では上半期7位を獲得しており、年間ではさらに浮上しTOP5入りが完全に射程圏内となっている。
ダンス&ボーカルグループ
顕著な人気楽曲輩出実績を記録しているNumber_iとDa-iCEは順当に初出場が実現したが、これまで長らく国内男性ダンス&ボーカルグループというジャンルにおいてキャスティング忖度問題が生じていた中での「順当な選出」が持つ意味は非常に大きい。Number_iは旧ジャニーズ事務所を退所したメンバー3名で構成されていること、Da-iCEはこのジャンルで史上最多ストリーミング再生回数を記録した「CITRUS」が大ヒットしていた年に出場が叶わなかったという事情があった。
連続出場を予測していたアーティストの中では、BE:FIRSTは順当に選出されたものの、SEVENTEEN、Stray Kidsは国外アーティストであるゆえのスケジュール調整の問題もあってか、当年は出場アーティスト一覧に名前がなかった。
Number_i「GOAT」
Number_iの歌唱曲はデビュー曲「GOAT」がデータ上最も有力と言える。本曲はいきなりHot 100初登場1位を獲得し、全ダンス&ボーカルグループの楽曲中最高順位である上半期11位も獲得した。累計ではストリーミング1億再生、MV8,000万再生を突破している。
Da-iCE「I wonder」
Da-iCEの歌唱曲はドラマ『くるり〜誰が私と恋をした?〜』主題歌として4月に配信した「I wonder」が最有力。累計ではストリーミング1億再生突破を果たしており、中でもSpotifyの国内デイリー再生回数では国内ダンス&ボーカルグループ歴代1位記録を樹立した。
ソロシンガー・ボーカルグループ
良い意味で最も意外性のある選出が多かったのがこのジャンルで、あまりTV出演に積極的ではないため出場辞退を予測していたVaundyと藤井風の再出場が実現した。米津玄師の名前は出場アーティスト一覧になかったが、既述のとおり後日追加発表という形での出場実現が期待される。
初出場を予測していたこっちのけんとは順当に出場が実現した。
Vaundy「タイムパラドックス」
Vaundyの歌唱曲は「タイムパラドックス」が最有力。興行収入40億円を突破したアニメ映画『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』主題歌として1月に配信された本曲はストリーミング2億再生を突破する大ヒットを記録した。
こっちのけんと「はいよろこんで」
こっちのけんとの歌唱曲は「はいよろこんで」で間違いない。中毒性の高い楽曲として話題となり、YouTubeでは9月に自身初めてMV1億再生を突破。公開から所要126日での達成は国内MV史上8位のスピード記録であり、2024年公開MVでは「Bling-Bang-Bang-Born」に続く2曲目の達成となる。この他、ストリーミング1億再生も突破している。
藤井風「満ちてゆく」
藤井風の歌唱曲は「満ちてゆく」が最有力。映画『四月になれば彼女は』主題歌として4月に配信された本曲はSpotifyで配信初日デイリー再生回数歴代5位を記録するスタートダッシュを記録しており、累計でもストリーミング1億再生を突破している。
【紅組】歌唱が期待される主な楽曲
バンド・ユニット
出場確実と予測していたYOASOBIは意外にも出場アーティスト一覧に名前がなかったが、辞退あるいは後日追加発表の可能性も考えられる。
連続出場を予測していた緑黄色社会は順当に選出された。
再出場を予測していたSEKAI NO OWARIは出場アーティスト一覧に名前がなかった。直近で大ヒットした「最高到達点」は前年発表曲であるためやや時期を逸したか、あるいは辞退の可能性もある。
ダンス&ボーカルグループ
出場確実と予測していたILLITは順当に初出場が実現した。
連続出場を予測していたアーティストの中では、LE SSERAFIM、TWICEは順当に出場となった一方、NewJeans、NiziUは出場アーティスト一覧に名前がなかった。このジャンルも激戦区となりつつあり、出場アーティストの入れ替わりが生じている。NewJeansは目下所属事務所との間でトラブルが生じていることが影響した可能性もある。
ILLIT「Magnetic」
ILLITの歌唱曲は「Magnetic」で間違いない。本曲は既にストリーミング2億再生を突破しているが、2024年発売曲でこれを達成しているのは他に「Bling-Bang-Bang-Born」「幾億光年」「ライラック」「タイムパラドックス」の4曲しかなく、国内外問わず女性アーティストの楽曲では唯一である。
ソロシンガー
期待込みで初出場を予測していたとはいえtuki.の出場が実現したことは良い意味で驚きであった。顔出しをしない活動スタイルを採っており、今のところTV出演で歌唱を披露したことは一度もない中で、どのようなステージとなるかに注目が集まる。
再出場を予測していたaiko、連続出場を予測していたあいみょんは順当に出場が実現した。
tuki.「晩餐歌」
tuki.の歌唱曲は「晩餐歌」で間違いない。自身初のオリジナル曲として2023年9月に配信された本曲は、2024年1月にはソロ史上最年少でHot 100週間1位に到達。各指標の数値はストリーミング3億再生、MV8,000万再生を突破している。
今後の予定
当ブログでは歌唱曲が発表され次第、その中で当年注目される楽曲をピックアップするとともに、紅白の勝敗を予想する。本記事でも体感できるところではあるが、ヒットチャート上位からの歌唱曲選出割合予測から言えば、当年は白組が有利かもしれない。
2024/12/24追記:歌唱曲が発表されたため新記事を公開↓