この記事では2011年に配信された楽曲のヒットをフル配信ダウンロード売上を通じて振り返る。
2005年までは音楽の聴き方の主流はCDを購入することだったため、楽曲人気を把握する主要な手段は依然としてCD売上チャートを確認することであった。しかし2006年以降は配信市場が無視できない規模に拡大。ミリオンセラーがフル配信ダウンロードで続々誕生するようになり、完全にCDに代わる音楽の聴き方の主流に躍り出た。
そのような状況にも拘わらず、楽曲人気指標としての役割が期待されていたオリコンは配信売上の集計を一向に開始せず、CD売上チャートだけを提示し続けた。そのCD売上チャートも、楽曲人気に関係しない要因によって特定アーティストにより過度に独占されるようになったため、楽曲人気指標としては使用不可能になった。
累計配信売上は結局日本レコード協会のダウンロード認定でしか確認できないため、ここではこのデータを使って2011年のヒット曲を振り返る。2011年配信曲で最終累計50万ダウンロード以上を記録した全曲のデータをランキング化した表は以下のとおり。このうち9曲が配信ミリオンを突破している。
(ランキング作成方法および歴代ダウンロード売上ランキングはこちら↓)
(歴代アーティスト別ダウンロード売上ランキングはこちら↓)
- この年活躍したアーティスト
- ミリオン(100万)達成曲解説
- トリプル・プラチナ(75万)達成曲ピックアップ
- ダブル・プラチナ(50万)達成曲ピックアップ
- もし当時年間ダウンロード売上チャートがあったらどうなっていたか
- 2011年のBillboard JAPAN年間チャート
- 2011年公開MV最多再生回数記録曲
- まとめ
- 参考・プラチナ(25万)達成曲一覧
- 参考・ゴールド(10万)達成曲一覧
この年活躍したアーティスト
以下アーティストの活躍は個別記事を設けて詳細解説しているので、記事へのリンクをあいうえお順に並べた。
ミリオン(100万)達成曲解説
斉藤和義「やさしくなりたい」
「やさしくなりたい」は11月に発売された斉藤和義の39thシングルで、表題曲は最高視聴率40.0%を記録した歴史的人気ドラマ『家政婦のミタ』主題歌に起用された。再起を図りたいと歌う楽曲内容はドラマの内容ともリンクしており絶大なタイアップ効果を増幅させ、配信ミリオンを突破する大ヒットとなった。
斉藤和義 - やさしくなりたい [Music Video Short ver.]
AKB48「フライングゲット」
「フライングゲット」は8月に発売されたAKB48の22ndシングル。この年の総選挙で1位に返り咲いた前田敦子がセンターを務めたことや、フラゲに例えて恋愛感情を歌う歌詞などが話題となり、配信ミリオンを達成した。
【MV full】 フライングゲット (ダンシングバージョン) / AKB48 [公式]
AKB48がこの年発売したシングル表題曲では他にも「Everyday、カチューシャ」も配信ミリオンを達成しているほか、「桜の木になろう」「風は吹いている」も50万ダウンロードを記録しており、正に全盛期と言える大活躍を記録した。ダウンロード購入に握手券等の特典は付属していないため、これらの数字はCD売上とは異なり楽曲人気相応の数字である。
薫と友樹、たまにムック。「マル・マル・モリ・モリ!」
薫と友樹、たまにムック。「マル・マル・モリ・モリ!」は、人気子役の鈴木福と芦田愛菜が出演していたドラマ『マルモのおきて』内の役名で発売した楽曲である。その子供らしい素朴な歌唱や可愛らしい振り付けが話題となったことや、ドラマが最高視聴率23.9%を記録する右肩上がりの人気となったことなどから配信ミリオンの大ヒットとなった。当時小学生のユニットによる配信ミリオン達成は本曲が史上唯一である。
レディー・ガガ「ボーン・ディス・ウェイ」
レディー・ガガ「ボーン・ディス・ウェイ」は2月に発売された同名2ndアルバムのリードトラックである。楽曲は自らの生き様に自信を持つこと、そこに誰からの承認も必要ないことが力強く歌われており、前例のない表現を続けてきたレディー・ガガが歌うことによる説得力もあって全世界で大ヒットを記録。日本国内だけでもその人気は絶大なものとなり、配信ミリオンを達成した。
Lady Gaga - Born This Way (Official Music Video)
レディー・ガガは多くの来日公演や、東日本大震災からの復興支援としてチャリティーリストバンドの販売収益を寄付するなどの行動が親しみを呼んだことで、国外アーティストの中では一際高い人気となっており、その人気はダウンロード売上に表れている。
EXILE「Rising Sun」
「Rising Sun」は9月に発売されたEXILEの37thシングル表題曲。東日本大震災の復興支援を目的としたチャリティーソングである。日本を元気にするという目的のもと、多くの場面で歌われたことで支持を広げ、配信ミリオンを達成した。
EXILE / Rising Sun -short version-
EXILEはこの年3月に発売した8thオリジナルアルバム『願いの塔』も76万枚を売り上げるヒットを飛ばしている。
少女時代「MR.TAXI」
「MR.TAXI」は4月に発売された少女時代の3rdシングル表題曲。本曲はシングル表題曲では初の日本オリジナル楽曲として制作され、タクシードライバーを意識したセクシーな衣装と振り付け、サビにあえて入れた韓国語の歌詞のキャッチーさが大人気となり、配信ミリオンを記録した。
Girls' Generation 少女時代 'MR. TAXI' MV (JPN Ver.)
本曲はYouTubeが公表した年間MVランキングで年間1位を獲得している。
本曲の大ヒットもあり、この年の6月に発売された少女時代の日本1stオリジナルアルバム『GIRLS' GENERATION』は累計87万枚を記録するヒットを飛ばした。
福山雅治「家族になろうよ」
「家族になろうよ」は4月に配信された福山雅治の27thシングル。ウェディングソングである本曲はゼクシイのCMソングにも起用された。2011年は東日本大震災が発生し、多くの命が失われた年となったが、そのような状況の中で身近な存在である家族や恋人との絆も例年以上にクローズアップされた。それを反映するように、この曲もジワジワと支持を広げ、配信ミリオンの大ヒットを記録した。
なおCDシングルミリオンはこれまでに3枚輩出している福山雅治だが、配信ミリオンは「家族になろうよ」が唯一である。
トリプル・プラチナ(75万)達成曲ピックアップ
Rake「100万回の「I love you」」
「100万回の「I love you」」は3月に発売されたRakeの3rdシングル。ストレートな歌詞で綴られた王道のラブソングである本曲は、前年末から切り売りの着うた配信が開始されると告白ソングとして話題を集めた。年初からはヨコハマタイヤのCMソングに起用されたことで普及が加速し、最終的には75万ダウンロードを記録するヒットとなった。
ダブル・プラチナ(50万)達成曲ピックアップ
JAMOSA「何かひとつ feat. JAY'ED & 若旦那」
「何かひとつ feat. JAY'ED & 若旦那」はJAMOSAがJAY’EDと若旦那を客演に迎えて2月に発売した楽曲である。最高視聴率13.2%を記録したドラマ『美咲ナンバーワン!!』主題歌として書き下ろされた本曲は、何か一つのものに夢中になることを勧める歌詞がドラマを通じて学生を中心に支持を広げていき、50万ダウンロードを記録するヒットとなった。
JAMOSA / 何かひとつ feat. JAY'ED & 若旦那
アヴリル・ラヴィーン「ワット・ザ・ヘル」
アヴリル・ラヴィーン「ワット・ザ・ヘル」は2011年3月発売の4thオリジナルアルバム『グッバイ・ララバイ』の先行シングルとして2011年1月に配信された。慣れ親しんだものに別れを告げて前に進むことを歌ったこの曲は自身の離婚直後の楽曲ということもあってか非常に開放的な仕上がりになっており、同性から支持を集めて50万ダウンロードを売り上げた。アルバムも36万枚をセールスした。
Avril Lavigne - What The Hell (Official Video)
LMFAO「パーティー・ロック・アンセム」
LMFAO「パーティー・ロック・アンセム」はノリの良いサウンドやシャッフルダンスが人気となり世界的な大ヒットとなった洋楽ナンバーである。日本でもCMやバラエティ番組のBGMなどで使われる機会が多かったことなどから50万ダウンロードを売り上げるヒットを記録した。ちなみに本曲の振り付けは在英日本人ダンサーの小西北斗が担当している。
LMFAO ft. Lauren Bennett, GoonRock - Party Rock Anthem (Official Video)
もし当時年間ダウンロード売上チャートがあったらどうなっていたか
上記で挙げた配信ヒット曲は、当時楽曲人気指標として最も有名だったオリコンが配信売上の集計を一向に開始しなかったことにより、音楽チャート上で人気が十分に可視化されず過小評価された。国内に総合楽曲人気チャートが存在しないという不健全な状況は2006年以降約10年に渡り継続した。
2011年当時楽曲人気が適切に可視化されなかった歪な歴史を少しでも修復すべく、ここではもし当時網羅的なダウンロード売上チャートが存在していたら年間ランキングはどのような様相になっていたのか推定し、適切な2011年間楽曲人気チャートを再構築することを試みる。
具体的には、2011年配信曲の2011年12月までに認定されたダウンロード数*1を確認することで年内のダウンロード売上を推定し、2011年の年間ダウンロード売上ランキングを作成した。そのTOP20結果は以下のとおりである。なおここではその主要構成要素となるiTunesおよびRIAJ着うたフル(R)チャートの公式年間ランキングも併記する。
2011年は、2006年以来5年ぶりに年内にフル配信ダウンロードミリオン認定を受けた曲が出ない年となり、これまで着うたフルが牽引してきたダウンロード市場の縮小の兆候が見え始めていた。しかし9曲は年内に50万ダウンロードを突破しており、まだ一定程度の水準は保たれている。その中で唯一年内75万ダウンロード突破を果たしたのがAKB48「Everyday、カチューシャ」である。
AKB48はAKB商法によってこの年発売した5枚のCDシングル全てがミリオンセラーとなり、楽曲人気に関係なく常時CDミリオンセラーを出せる体制を確立した。既にCD市場は楽曲人気だけでミリオンセラーを出すことが不可能なほど縮小していたので、この年のオリコン年間チャートは必然的にAKB48がTOP5を独占した。
流行とは本来、「一定の楽曲人気を獲得→音楽チャート上位進出→流行を追う層も存在を認知→ムーブメント化」という流れで形成されるが、AKB48はAKB商法によって最初のステップを踏まずとも流行を形成することを可能とした。
このようなケースが生じた場合、音楽チャートは本来であれば上位進出を抑制する措置を対策として講じ、楽曲人気指標としての機能を保つことが必要とされたが、オリコンは何も対策を打たなかったどころか、AKB48のチャート上位進出のカラクリを説明することすらしなかった。*2
その結果、既に楽曲人気指標ではなくなっていたCD売上チャートにおけるAKB48の上位進出が、まるで楽曲人気の獲得によって生じたとでも言うかのようなミスリードが横行した。AKB48のムーブメント化は、本来の流れとは倒錯した形での音楽チャート上位進出で人気をアピールしたことも一助となっていた。
この歪な事態を招いた責は全面的に当時の音楽チャート作成者に帰属しており、AKB48に直接批判を向ける話ではない。過程はどうあれ、AKB48がこの年に大人気を獲得したことは事実であり、仮にこの年の楽曲人気チャートをCD売上抜きで作成したとしても年間1位は「Everyday、カチューシャ」になっていた可能性が高い。ただ結果的には、たまたまCD売上年間1位と楽曲人気年間1位が一致してしまったことで、CD売上が楽曲人気指標として使用できなくなっていることへの理解が遅れてしまった感は否めない。
それでも、集計対象や期間の違いにより、iTunesの年間1位はレディー・ガガ「ボーン・ディス・ウェイ」、RIAJ着うたフル(R)チャートの年間1位は薫と友樹、たまにムック。「マル・マル・モリ・モリ!」となっており、ダウンロード売上ランキングに目を向けていれば、AKB48以外にも多様が楽曲が人気を獲得していた実態が把握できたことは明らかである。
2011年のBillboard JAPAN年間チャート
Hot 100
Billboard JAPAN Hot 100は「社会への浸透度を計る」ことを明確に理念に掲げ、CD売上以外の要素も加味して作成されている総合楽曲チャートである。CD売上チャートによる楽曲人気のミスリードが続く中、2008年に誕生したこの音楽チャートは楽曲人気の可視化を目指してひっそりと試行錯誤を続けていた。
2011年になると、ついにiTunesのダウンロード売上が集計対象に加わったことで、集計対象指標はCD売上、ラジオエアプレイ、iTunesダウンロード売上の3指標になった。まだ網羅的なダウンロード売上の集計には至っていなかったものの、ラジオやiTunesで配信ヒット曲の人気を拾い上げることにより、CD売上だけのチャートよりは楽曲人気チャートに近い存在になっていた。
2011年のBillboard JAPAN Hot 100年間TOP10は以下のとおり。参考記録として、各曲のダウンロード売上も併記した。
当時のビルボードもCD売上の比重が高いことは否めないが、年間1位から7位までがAKB48と嵐だけで埋め尽くされたオリコン年間シングルチャートと比べれば偏りが緩和されている。
年間1位はAKB48「Everyday、カチューシャ」となっているが、楽曲人気指標としてこの妥当性が高いことは上述したとおりである。さらには、レディー・ガガ「ボーン・ディス・ウェイ」や薫と友樹、たまにムック。「マル・マル・モリ・モリ!」など配信で大ヒットした曲をAKB48や嵐に割って入る形で上位進出させることにも成功している。
ただ、全ての配信ヒット曲を上位に送り込むことはできていない。イメージとしては、CD売上チャートと配信売上チャートの中間のような印象を受けるのではないだろうか。
また、この時期のビルボードは順位を決定する総合ポイントが非公開になっている。これらの欠点により、当時のビルボードも楽曲人気チャートとしての合格点には達していなかった。それでも、配信限定曲やアルバム曲、c/w曲など全楽曲がランクイン可能という集計対象の網羅性ではCDシングル売上チャートに勝っていた。
この集計対象の網羅性が楽曲人気チャートとして最も重要な要件であること*3や、実際に一部とはいえ配信ヒット曲をCD売上に頼らず上位に送り込むことができていることから、ビルボードは当時からCD売上チャートに代わり国内で最も楽曲人気チャートに近い存在になっていたのである。
当時はまだ歴史が浅かったこともあり知名度がなく、ほとんど注目されていなかったビルボードだが、2010年代後半になると知名度が高まり、楽曲人気指標としての権威を確立した。2011年の年間チャートも、最も楽曲人気指標に近い公式なチャートとして、今からでも押さえておきたいところである。
(2011年の主要週間チャート結果はこちら↓)
Top Singles Sales
Hot 100を構成する各指標の年間ランキングも紹介する。2011年のCDシングル売上チャートTop Singles Salesの年間TOP10は以下のとおり。
CD売上は楽曲人気指標として一切使用できなくなっているので、ここではオリコンとの違いだけ触れておく。
当時のビルボードはオリコンと異なるAKB商法への対応を採っていた。すなわち、所謂劇場版と呼ばれる販路限定握手券付きCDの売上を集計対象外としていたのである。
よってビルボードではオリコンのようにAKB48が必ず上位を占拠する状況にはならず、嵐が3位と4位に割って入っている。逆に言えば、「Everyday、カチューシャ」と「フライングゲット」は劇場盤を除いても嵐を上回る売上を記録していたことになる。
販路限定盤を集計対象外とするビルボードの集計方法は劇場盤に限った話ではなく、Kis-My-Ft2「Everybody Go」におけるキスマイSHOP限定盤も同様であった。よって、AKB48、SKE48、NMB48、Kis-My-Ft2のビルボードにおけるCD売上はオリコンと比べて減少しており、その分相対的にチーム・アミューズ!!「Let's try again」やHey!Say!JUMP「OVER」の順位が上昇して年間TOP10入りを果たしている。
Radio Songs
続いて、2011年のラジオエアプレイチャートRadio Songsの年間TOP10も紹介する。ラジオは楽曲人気指標として侮れない存在であり、実際にラジオが配信ヒットを拾い上げることに一定程度成功していることを示すため、各曲のダウンロード売上も併記した。
パワープレイの対象となった曲や洋楽アーティストの楽曲の割合が多くはなるが、 年間TOP10入りした楽曲の過半が一定程度のダウンロード売上を記録していることが分かる。年間1位となったアヴリル・ラヴィーン「ワット・ザ・ヘル」は50万ダウンロードを記録しており、配信売上に見合うポイントをラジオ指標で獲得していた。ダウンロード売上の集計体制が整うまでの間、ラジオはHot 100の構成要素として重要な役割を占めていたのである。
Top Albums Sales
2011年のビルボードのCDアルバム売上チャートTop Albums Salesの年間TOP10も紹介する。
年間1位は2010年12月に発売されたMr.Children『SENSE』が獲得した。オリコンの年間アルバムランキングでは嵐『Beautiful World』が年間1位となっていたが、ビルボードではオリコンより3週間だけ集計期間が前に倒れていたため、オリコンの年間で集計割れを起こして2010年5位→2011年36位と推移していた『SENSE』の売上がビルボードでは全て2011年の年間集計期間内に計上され、僅差で『SENSE』に軍配が上がった。完全なる結果論だが、『SENSE』のヒットはビルボードの方が分かりやすい形で可視化されたと言える。
同じ背景により、2010年11月に発売されていたKARA『ガールズトーク』も集計割れを回避して2011年の年間TOP10入りを果たした。いきものがかり『いきものばかり〜メンバーズBESTセレクション〜』はオリコンとビルボードの双方で集計割れを起こしているが、ビルボードの方がズレの分2011年の年間集計期間に計上された売上が多かったため順位を上げている。
また、販路限定盤が集計対象外となっているビルボードの集計方法により、AKB48『ここにいたこと』はシングル同様に劇場盤の売上が集計対象外になり、その分オリコンより売上が少なくなっている。
同様に、嵐『Beautiful World』におけるセブンネットオリジナル盤も集計対象外である。ただし、仮にセブンネットオリジナル盤が集計対象だったとしても、その発売日は11月28日で、ビルボードの2011年の年間集計期間終了後だった。なおこの盤が追加販売された理由はAKB48との僅差勝負となっていたオリコン年間1位争いを制するためと言われており、実際にオリコンではこの盤の売上の加算でAKB48を逆転して年間1位となった。ビルボードがオリコンよりも「ハッキング」がしにくいチャートであることはこのことからも読み取れる。
EXILE『願いの塔』に関しては、初回限定盤のみカバーアルバム『EXILE COVER』が付属していたことから限定盤と通常盤で別集計され、限定盤が8位、通常盤が29位に売上が分散した。
2011年公開MV最多再生回数記録曲
きゃりーぱみゅぱみゅ「PONPONPON」
この頃になると、新しい音楽の聴き方として動画投稿サイトYouTubeでMVをストリーミング視聴するという方法も徐々に普及し始めていたため、2011年公開MV最多再生回数を稼いでいるきゃりーぱみゅぱみゅ「PONPONPON」も最後に紹介する。
この曲は8月に発売されたデビューミニアルバム『もしもし原宿』のリード曲として7月に全世界に配信された。脳内妄想を具現化したMVが奇抜かつ作り込まれた内容だったことで、ケイティ・ペリーなど海外のセレブに取り上げられ、SNSを通じて拡散し世界的な人気を獲得。海外からのアクセスを多く稼ぐこととなった。現在までの累計はMV2億再生を突破している。
この活躍が国内でも話題となり、きゃりーぱみゅぱみゅは翌年以降国内でも多数のヒット曲を輩出していくこととなる。
きゃりーぱみゅぱみゅ - PONPONPON , Kyary Pamyu Pamyu - PONPONPON
(歴代MV再生回数ランキングはこちら↓)
まとめ
以上が配信指標を中心にした2011年のヒットシーンの振り返りである。既述のとおりこの時期は既にCD売上だけのランキングが楽曲人気指標として一切機能していないので、楽曲人気を語るうえではダウンロード売上やMV再生回数のデータをチェックするようにしたい。
(前年2010年配信曲のダウンロード売上ランキングはこちら↓)
(次年2012年配信曲のダウンロード売上ランキングはこちら↓)
この記事で紹介したダウンロードデータは日本レコード協会HP内の下記サイトで検索することができる。新たな発見の宝庫なので、時間があれば好きな曲やアーティストのダウンロード数を検索してみることをおすすめする。
参考・プラチナ(25万)達成曲一覧
「Distance」 西野 カナ
「365日のラブストーリー。」 ソナーポケット
「Dear」 中島 美嘉
「つけまつける」 きゃりーぱみゅぱみゅ
「100年先まで愛します。」 ソナーポケット
「上からマリコ」 AKB48
「Sit! Stay! Wait! Down!」 安室 奈美恵
「ウィー・ファウンド・ラヴ feat.カルヴィン・ハリス」 リアーナ
「CRAZY FOR YOU」 Kylee
「ウィーゴー!」 きただに ひろし
「愛を止めないで」 倖田 來未
「いつかきっと・・・」 EXILE ATSUSHI
「PONPONPON」 きゃりーぱみゅぱみゅ
「HELLO ~Paradise Kiss~」 YUI
「CORE PRIDE」 UVERworld
「いとしき日々よ」 平井 堅
「Wonder Woman feat. AI & 土屋アンナ」 安室 奈美恵
「3090~愛のうた~」 LGMonkees
「Each Other's Way ~旅の途中~」 EXILE
「Dear J」 板野 友美
「Why? (Keep Your Head Down)」 東方神起
「オン・ザ・フロア feat.ピットブル」 ジェニファー・ロペス
「サムライハート(Some Like It Hot!!)」 SPYAIR
「LOVE SONG」 三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE
「progress」 浜崎 あゆみ
「君じゃなきゃ duet with 安田奈央」 KG
「secret base ~君がくれたもの~ (10 years after Ver.)」 本間芽衣子(茅野愛衣)安城鳴子(戸松遥)鶴見知利子(早見沙織)
「君と羊と青」 RADWIMPS
「oath sign」 LiSA
参考・ゴールド(10万)達成曲一覧
「ずっと。」 青山 テルマ
「ラブレター。~いつだって逢いたくて~」 ソナーポケット
「ウィンターマジック」 KARA
「BELIEVE」 加藤 ミリヤ×清水 翔太
「恋文~ラブレター~」 GReeeeN
「あの太陽が、この世界を照らし続けるように。」 コブクロ
「明日へのマーチ」 桑田 佳祐
「By your side feat. 西野カナ」 WISE
「Bo Peep Bo Peep (Japanese ver.)」 T-ARA
「笑ってたいんだ」 いきものがかり
「ジューダス」 レディー・ガガ
「Brave」 ナオト・インティライミ
「YOU & I」 清水 翔太
「Run Devil Run」 少女時代
「俺なりのラブソング」 遊助
「ジ・エッジ・オブ・グローリー」 レディー・ガガ
「GOOD LUCK MY WAY」 L'Arc~en~Ciel
「ふいに」 板野 友美
「Endless Tears feat. 中村舞子」 CLIFF EDGE
「EXIT」 ポルノグラフィティ
「Switch On!」 土屋 アンナ
「Chu Chu」 moumoon
「ゴメンね・・・。~お前との約束~」 ソナーポケット
「勇者たち」 加藤 ミリヤ
「ムーヴス・ライク・ジャガー feat.クリスティーナ・アギレラ」 マルーン5
「ギヴ・ミー・エヴリシング feat. ニーヨ、 アフロジャック & ネイヤー」 ピットブル
「オーマイガー!」 NMB48
「Hello」 ナオト・インティライミ
「NEVER LOSE」 EXILE
「ひとつ」 長渕 剛
「My Dearest」 supercell
「Love Me Back」 倖田 來未
「リフレイン」 三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE
「オキドキ」 SKE48
「Headlight」 MONKEY MAJIK
「X X X」 L'Arc~en~Ciel
「i hate u」 ISSA × SoulJa + ROLA
「君じゃない誰かなんて ~Tejina~」 DEEP
「DANZA KUDURO - ALBUM VERSION」 ドン・オマール FEAT. ルセンゾ
「B.U.T(BE-AU-TY)」 東方神起
「FIGHTERS」 三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE
「アイガアル」 Every Little Thing
「Poppin' love cocktail feat.TEEDA」 倖田 來未
「手をたたけ」 NICO Touches the Walls
「NAKED」 安室 奈美恵
「雄叫び」 遊助
「Golden Smile feat. EXILE ATSUSHI」 久保田 利伸
「蜜蜂」 コブクロ
「パレオはエメラルド」 SKE48
「Z伝説~終わりなき革命~」 ももいろクローバーZ
「ラヴァーズ」 7!!
「インターナショナル・ラヴ feat. クリス・ブラウン」 ピットブル
「Alright」 西野 カナ
「ソラシド」 GReeeeN
「桃源郷エイリアン」 serial TV drama
「青い栞」 Galileo Galilei
「Flower」 前田 敦子
「ヤンキーソウル」 AKB48
「好きだから。」 BENI
「Let me cry」 チャン・グンソク
「make it happen feat. AFTERSCHOOL」 安室 奈美恵
「CHASE」 L'Arc~en~Ciel
「『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』」 サカナクション
「ひとりさみしく」 LGYankees Produce ShaNa
「スーパー・ベース」 ニッキー・ミナージュ
「誰かのために-What can I do for someone?-<配信限定チャリティソング>」 AKB48
「TONIGHT」 BIGBANG
「さよならの代わりに」 JUJU
「バッド・レピュテーション」 アヴリル・ラヴィーン
「Chai Maxx」 ももいろクローバー
「カロン」 ねごと
「Blue Bird」 コブクロ
「福笑い」 高橋 優
「Magia」 Kalafina
「POP DIVA」 倖田 來未
「誓い feat.YU-A」 童子-T
「君に届け...」 MAY'S
「願い」 JUJU
「電話で抱きしめて」 TEE
「MEMORIA」 藍井 エイル
「希望山脈」 渡り廊下走り隊7
「IN MY WORLD」 ROOKiEZ is PUNK'D
「伝説のヤングマン~ウィー・アー・ヤング~(feat. ジャネール・モネイ)」 FUN.
「I AM THE BEST(Japanese ver.)」 2NE1
「イェー!イェー!イェー!」 クリス・ブラウン
「全部好き。」 遊助
「サヨナラノツバサ ~ the end of triangle サヨナラノツバサ~アイモ~放課後オーバーフロウ」 シェリル・ノーム starring May'n/ランカ・リー=中島 愛
「思い出せなくなるその日まで」 back number
「No cry No more」 AAA
「桜音」 ピコ
「ヒメムラサキ」 水樹 奈々
「Rollin' Days」 Superfly
「このまま2人で duet with Lisa Halim」 KG
「SCARLET KNIGHT」 水樹 奈々
「ブーン!」 マイア・ヒラサワ
「ヒーロー -Holding Out For a Hero-」 麻倉 未稀
「カリフォルニア・キング・ベッド」 リアーナ
「LOVE IS ECSTASY」 中島 美嘉
「Departures ~あなたにおくるアイの歌~」 EGOIST
「オルフェ」 宮野 真守
「ヴィーナスとジーザス」 やくしまるえつこ
「Os-宇宙人」 エリオをかまってちゃん
「幸せ」 back number
「きらきら武士 feat. Deyonnà」 レキシ
「Wanna be now」 板野 友美
「sky's the limit」 平田 志穂子
「ウィ・ウィル・ロック・ユー」 クイーン
「ぼくのとなりにいてくれませんか?」 C&K
「ボヘミアン・ラプソディ」 クイーン
「日曜日よりの使者」 ザ・ハイロウズ
「Diver」 NICO Touches the Walls
「merry-go-round」 CHEMISTRY
「ドント・ストップ・ミー・ナウ」 クイーン
「You're My Only Shinin' Star」 中山 美穂
「ウィーアー! for the new world」 きただにひろし