Billion Hits!

配信ダウンロード売上、MV再生数、Billboard JAPANランキングなどを通じて国内の人気楽曲を把握するブログ

2015年Billboard JAPAN Hot 100週間チャート回顧

この記事では2015年に公開されたBillboard JAPAN Hot 100週間チャートのうち、オリコンと1位が異なった全12週をピックアップして回顧する。

 

Billboard JAPAN Hot 100とは、「社会への浸透度を計る」ことを明確に理念に掲げ、複数の要素も加味して作成されている総合チャートである。2015年の集計対象は上半期まではCD売上ラジオエアプレイiTunesダウンロード売上、ルックアップ(PCによるCD読取り数)、Twitterの5指標。下半期になると歌詞表示回数、MVの2指標が追加され合計7指標となった。

 

なお2015年のBillboard JAPAN年間チャートは下記記事内で総括している。

 

billion-hits.hatenablog.com

 

 

 

4/8公開週1位 NMB48Don’t look back!」

 

f:id:musicnever_die:20210625231654p:plain

 

www.billboard-japan.com

 

この週の1位はNMB48「Don't look back!」オリコンではSKE48「コケティッシュ渋滞中」約64万枚の売上で1位だったが、ビルボードサウンドスキャン)では劇場盤及びMUSIC CARDを集計対象外としていたためその売上は7万枚程度にまで減少した。NMB48も劇場盤が集計対象外となる条件は同じだったが、MUSIC CARD商法を実施しなかったオリコンと比較した売上減少幅がSKE48よりも小さかったため(といってもオリコン44万枚に対して10万枚にまで減少している)、NMB48がCD売上1位となり、そのまま総合でも1位となった。

 

4/15公開週1位 ST☆RISHマジLOVEレボリューションズ

 

f:id:musicnever_die:20210625232943p:plain

 

www.billboard-japan.com

 

この週の1位はST☆RISHマジLOVEレボリューションズオリコンではJuice=Juice「Wonderful World/Ca va?Ca va?(サヴァサヴァ)」が3万枚程度の売上で1位だったが、2位以下との差は数千枚程度しかないほどの僅差だったため、ビルボードサウンドスキャン)ではニャーKB with ツチノコパンダ「アイドルはウーニャニャの件」がCD売上1位となった。ST☆RISHもこれらの2曲に近い売上となっていたが、この2曲と異なりCD以外の指標でも一定の加点を得ていたことで総合では1位となった。

 

4/29公開週1位 BUMP OF CHICKEN「Hello, world!」

 

f:id:musicnever_die:20210625233031p:plain

 

www.billboard-japan.com

 

この週の1位はBUMP OF CHICKEN「Hello, world!」オリコンではHKT48「12秒」が約27万枚の売上で1位だったが、ビルボードサウンドスキャン)では劇場盤が集計対象外だったためその売上は7万枚程度に留まった。その結果、約13万枚の売上を記録したBUMP OF CHICKENがCD売上1位となり、そのまま総合でも1位となった。

 

「Hello, world!」はMV6,000万再生を突破している人気曲である。この時期のBUMP OF CHICKENの楽曲は電子音を駆使したサウンドが多くなっていたが、シンプルなバンドサウンドで構成されたアップテンポナンバーの本曲はその音への需要を満たすものとなっており、従来のファンから支持された。他方でアニメ血界戦線主題歌に起用されたことで新規リスナーも取り込んでおり、人気の拡大に繋げていた。


www.youtube.com

 

6/3公開週1位 UNISON SQUARE GARDENシュガーソングとビターステップ

 

f:id:musicnever_die:20210625233126p:plain

 

www.billboard-japan.com

 

この週の1位はUNISON SQUARE GARDENシュガーソングとビターステップCD売上では発売2週目AKB48「僕たちは戦わない」が前週に続き2週連続1位となっていたが、その売上は推定6万枚程度と多くはなかった。「シュガーソングとビターステップ」もCD発売2週目だったが、配信ではCD発売から1週遅れた当週に発売されており、その加点を得た結果、CD発売週の前週よりも総合ポイントを大きく伸ばしてAKB48を逆転し総合1位に浮上した。

 

本曲はiTunesダウンロード売上で年間5位を記録。日本レコード協会からは50万ダウンロード認定を受けている。YouTubeにおいても、MVがショートver.での公開でありながら4,000万再生、フルサイズのライブ映像も4,000万再生を突破しており、2015年屈指の人気曲であることがこれらの配信指標の数値から読み取れる。

 

本曲はアニメ「血海戦線」のエンディングテーマに起用されたことで広く普及した。前述したBUMP OF CHICKEN「Hello, world!」はオープニングテーマだったが、2曲ともヒットしていることからはこのアニメの人気も推し量ることができる。このアニメとの親和性の高さや、明るくテンポの良いメロディーや玄人感のあるテクニカルなバンドサウンド等が支持された。


www.youtube.com

 

7/8公開週1位 μ's「Angelic Angel

 

f:id:musicnever_die:20210625233211p:plain

 

www.billboard-japan.com

 

この週の1位はμ's「Angelic AngelオリコンではSexy ZoneCha-Cha-Cha チャンピオン」が約10万枚の売上で1位だったが、ビルボードサウンドスキャン)ではSexy Zone Shop盤3種が集計対象外だったためその売上は5万枚程度に留まった。その結果、約8万枚の売上を記録したμ'sがCD売上1位となり、そのまま総合でも1位となった。

 

7/22公開週1位 μ's「僕たちはひとつの光

 

f:id:musicnever_die:20210625233255p:plain

 

www.billboard-japan.com

 

この週の1位はμ's「僕たちはひとつの光オリコンではNMB48「ドリアン少年」が約37万枚の売上で1位だったが、ビルボードサウンドスキャン)では劇場盤が集計対象外だったためその売上は8万枚程度に留まった。その結果、約9万枚の売上を記録したμ'sがCD売上1位となり、そのまま総合でも1位となった。

 

8/26公開週1位 家入レオ君がくれた夏

 

f:id:musicnever_die:20210625233343p:plain

 

www.billboard-japan.com

 

この週の1位は家入レオ君がくれた夏CD売上では福山雅治「I am a HERO」が1位で、その売上は10万枚程度と決して低くない水準だったが、主にiTunesダウンロード売上で圧倒的な数値を記録した家入レオが総合では逆転する番狂わせを演じた。

 

君がくれた夏」はiTunesダウンロード売上で年間6位を記録。日本レコード協会からも50万ダウンロード認定を受けており、2015年屈指の人気曲であることがこのデータから読み取れる。最高視聴率11.9%を記録した福士蒼汰主演月9ドラマ「恋仲」主題歌に起用された本曲は、切ない夏の恋を描きつつ前を向くことを優しく後押ししてくれる歌詞や歌声がドラマとともに人気を集めた。


www.youtube.com

 

9/23公開週1位 西野カナ「トリセツ」

 

f:id:musicnever_die:20210625233423p:plain

 

www.billboard-japan.com

 

この週の1位は西野カナ「トリセツ」オリコンではGENERATIONS from EXILE TRIBE「ALL FOR YOU」が約15万枚の売上で1位だったが、ビルボードサウンドスキャン)では販路限定ハイタッチ券付CDの売上を集計対象外としていたためその売上は1万枚程度にしかならず、代わりにでんば組.inc「あした地球がこなごなになっても」がCD売上1位となった。しかしその売上も3万枚程度と多くはなかったため、CD以外の指標で大きな加点を得ていた西野カナが総合では逆転した。

 

「トリセツ」は興行収入24億を記録した人気映画「ヒロイン失格」の主題歌に起用された。歌詞が女性版「関白宣言」のようだと話題になるなど人気を集めたことなどから楽曲は大人気を博し、配信ミリオンを達成するに至った。YouTubeにおいても、ショートver.での公開であるにも拘らずMV6,000万再生を突破している。

 

billion-hits.hatenablog.com

 

また、2015年発売曲としては唯一2015年内にRIAJ50万ダウンロード認定を受けている曲でもある。つまり「トリセツ」は2015年の楽曲人気年間1位となっていてもおかしくなかったのである。当時網羅的なダウンロード売上チャートが国内に存在しなかったことは残念であった。何れにしてもここまで大規模な人気を示している曲が週間1位となることは楽曲人気チャートとして当然である。


www.youtube.com

 

10/7公開週1位 サカナクション新宝島

 

f:id:musicnever_die:20210625233459p:plain

 

www.billboard-japan.com

 

この週の1位はサカナクション新宝島オリコンではA.B.C-Z「Moonlight walker」が約8万枚の売上で1位だったが、ビルボードサウンドスキャン)ではA.B.C-Z SHOP盤5種の売上を集計対象外としていたためその売上は3万枚程度にしかならず、代わりに春日未来(山崎はるか),最上静香(田所あずさ),伊吹翼(Machico)「THE IDOLM@STER LIVE THE@TER DREAMERS 01 Dreaming!」がCD売上1位となった。しかしその売上も4万枚程度と多くはなかったため、CD以外の指標で大きな加点を得ていたサカナクションが総合では逆転した。

 

新宝島」は配信50万ダウンロード、MV1.6億再生を突破しており、2015年屈指の大人気曲である。興行収入17億円を記録した映画「バクマン」の主題歌として書き下ろされた本曲は、映画の内容に沿って漫画作品を生み出す熱意が印象的な歌詞で表現されているほか、曲調にも新たな境地を求める冒険心を反映する形で自身のそれまでの曲の流れとは異なるアッパーチューンに仕上がっている。そのノリの良さや歌詞のフックのほか、ドリフのオマージュとなっていたMVなど随所に話題性が散りばめられていたことで息の長い人気となった。


www.youtube.com

 

11/25公開週1位 back number「クリスマスソング」

 

f:id:musicnever_die:20210625233533p:plain

 

www.billboard-japan.com

 

この週の1位はback number「クリスマスソング」CD売上ではKinKi Kids「夢を見れば傷つくこともある」が1位だったが、主にiTunesダウンロード売上で圧倒的な数値を記録したback numberが総合では逆転する大番狂わせを演じた。

 

本曲は片想いの男性目線で書かれたクリスマスソングとなっていて、最高視聴率12.7%を記録した月9恋愛ドラマ「5→9〜私に恋したお坊さん〜」主題歌に起用されたこともあり、配信開始から僅か4ヶ月という猛烈な勢いで配信ミリオンを突破した。この勢いを踏まえればKinKi Kidsを上回り週間1位となったことも納得である。

 

YouTubeでは当初ショートver.しか公開されていなかったにも拘らずMV1億再生を突破している。2020年7月にはようやくYouTubeでフルMVが公開されたが、こちらのMVもそこからの積み上げで3,000万再生を突破している。

 

billion-hits.hatenablog.com

 


www.youtube.com

 

12/2公開週1位 back number「クリスマスソング」

 

f:id:musicnever_die:20210625233649p:plain

 

www.billboard-japan.com

 

この週もback number「クリスマスソング」が前週に続き2週連続1位を獲得した。CD売上ではHKT48 feat.氣志團「しぇからしか!」が1位だったが、引き続きiTunesダウンロード売上で圧倒的な数値を記録していたback numberが総合では逆転した。

 

12/30公開週1位 back number「クリスマスソング」

 

f:id:musicnever_die:20210625233722p:plain

 

www.billboard-japan.com

 

クリスマス真っ只中の当週はback number「クリスマスソング」が4週ぶりに返り咲き通算3週目の1位を獲得した。オリコンではCD発売3週目AKB48唇にBe My Babyが返り咲き1位となっていたが、これは劇場盤が当週追加発送されたことによるものである。劇場盤を集計対象外としていたビルボードではこのようなことは起きず、代わりにlily white〜園田海未(三森すずこ),星空凛(飯田里穂),東條希(楠田亜衣奈)from μ's〜「思い出以上になりたくて」がCD売上1位となっていたが、その売上も多くはなかったため、back numberが総合では逆転した。

 

まとめ

 

以上が2015年に公開されたBillboard JAPAN Hot 100週間チャートのうちオリコンと1位が異なる週の振り返りとなる。 当時はまだ知名度が乏しかったビルボードだが、2010年代後半になると知名度が高まり、楽曲人気指標としての権威を確立した。2015年の週間チャートも、最も楽曲人気指標に近い公式なチャートとして、今からでも押さえておきたいところである。

 

(次年2016年のBillboard JAPAN Hot 100週間チャート回顧はこちら↓)

billion-hits.hatenablog.com

 

(前年2014年のBillboard JAPAN Hot 100週間チャート回顧はこちら↓)

billion-hits.hatenablog.com