この記事では2024年に公開されたBillboard JAPAN Hot 100週間チャートを回顧する。
この一年間の週間1位変遷表は以下のとおり。このうち回顧対象とする週は色を付した27週とする。

(2024年のBillboard JAPAN年間チャートは以下記事参照↓)
- 回顧対象週の選定方法
- 1/3公開週1位 Ado「唱」
- 1/10公開週1位 Number_i「GOAT」
- 1/31公開週1位 Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」
- 2/21公開週1位 Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」
- 2/28公開週1位 Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」
- 3/6公開週1位 Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」
- 3/13公開週1位 Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」
- 3/20公開週1位 Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」
- 3/27公開週1位 Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」
- 4/17公開週1位 Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」
- 4/24公開週1位 Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」
- 5/8公開週1位 Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」
- 5/15公開週1位 Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」
- 5/22公開週1位 Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」
- 6/12公開週1位 Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」
- 6/19公開週1位 Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」
- 6/26公開週1位 Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」
- 7/17公開週1位 Mrs. GREEN APPLE「ライラック」
- 7/24公開週1位 back number「新しい恋人達に」
- 9/11公開週1位 Mrs. GREEN APPLE「ライラック」
- 9/18公開週1位 back number「新しい恋人達に」
- 10/23公開週1位 Creepy Nuts「オトノケ」
- 11/20公開週1位 ロゼ & ブルーノ・マーズ「APT.」
- 11/27公開週1位 ロゼ & ブルーノ・マーズ「APT.」
- 12/4公開週1位 ロゼ & ブルーノ・マーズ「APT.」
- 12/11公開週1位 Mrs. GREEN APPLE「ビターバカンス」
- 12/25公開週1位 ロゼ & ブルーノ・マーズ「APT.」
- まとめ
回顧対象週の選定方法
Billboard JAPAN Hot 100とは、「社会への浸透度を計る」ことを明確に理念に掲げ、複数の要素も加味して作成されている総合チャートである。集計対象は、CD売上、ラジオエアプレイ、ダウンロード、ストリーミング、MV、カラオケの6指標である。
2006年以降は、既存のCD購入に取って代わり、新たな音楽の聴き方としてダウンロード購入やストリーミング再生が主流となったため、ヒットチャートであれば後者のデジタル指標群を重視した設計に変わるべきであったが、オリコンをはじめとした日本のヒットチャートの動きは遅かった。結果、この年以降10年以上に渡り「日本音楽ヒットチャートのCD偏重問題」が生じることとなってしまった。
オリコンはCD、ダウンロード、ストリーミングの3指標を集計対象とした合算ランキングを作成しているが、そのチャート設計はCD売上を重視したものとなっており、CD売上ランキングの週間上位とほぼ同一の結果になっている。
一方、Billboard JAPAN Hot 100はCD換算率を段階的に引き下げ続け、CD偏重問題改善を進めていた。2022年になるとその成果が顕在化するようになり、依然CD偏重チャート設計を維持するオリコン合算ランキングとの間で週間1位結果が異なる週の数は大幅に増加した。その週数は2021年まで10週~15週程度で推移していたが、2022年は合計28週、2023年は合計40週、2024年は合計32週でオリコンと1位結果が異なった。
本記事連載シリーズでは、両者の1位結果が異なる週を比較しながら振り返ることにより、CD偏重問題によって陰に隠れがちなデジタル市場でヒットしている楽曲の動向を捕捉することを目的としているが、以上の状況を踏まえ、2022年より回顧対象週をより厳選し記事量の肥大化を抑制すべく、回顧対象週選定条件として以下を追加している。
- Hot 100首位獲得曲が、同週のApple Music週間ソング・ランキングでもTOP10圏内にランクインしていること(=重要性が高い楽曲人気規模となっていること)
本条件設定理由となるApple Music週間ソング・ランキングの重要性の説明については以下記事に譲る。
1/3公開週1位 Ado「唱」

1/3公開週1位はAdo「唱」。本曲は前年より週間1位街道を独走していた。当週は『日本レコード大賞』や『紅白歌合戦』への出演効果により前週より人気が回復し、再び大台突破となるストリーミング1,025万再生を記録するなどにより3週連続通算13週目の1位を獲得した。これは1位獲得週数でOfficial髭男dism「Subtitle」に並ぶ当時の歴代2位タイ、現在でも歴代3位タイの記録となる。
本曲はユニバーサル・スタジオ・ジャパンのハロウィンショーイベント『ゾンビ・デ・ダンス』の主題歌に起用されたダンスナンバー。作詞はFAKE TYPE.のTOPHAMHAT-KYO、作曲・編曲はGigaとTeddyLoidが務めており、Adoにしか歌いこなせないような高難度楽曲となっている。縦横無尽に飛び跳ねながらも要所を締めるようなメロディーラインとEDMサウンドや、サビのキャッチーな振付けが多くの視聴者を虜にした。各指標の累計はストリーミング5億再生、MV2億再生、フル配信25万ダウンロード*1を突破している。
1/10公開週1位 Number_i「GOAT」

1/10公開週1位はNumber_i「GOAT」。元King & Princeのメンバーである平野紫耀・神宮寺勇太・岸優太の3人で構成された男性ダンス&ボーカルグループが2024年の元旦に配信したデビュー曲である。猛烈な初動人気を見せた本曲はフル配信6万ダウンロード、MV724万再生、ストリーミング480万再生を記録して初登場1位デビューを果たした。
史上最高を意味する「Greatest Of All Time」を略したヒップホップのスラングが据えられたタイトルのとおり、本曲はサビも含め全編ラップで構成された挑戦的なヒップホップナンバーとなっている。既存のイメージを更新するような内容はファンダム内外に大きなインパクトを与え、男性ダンス&ボーカルグループのシーンに新たな潮流をもたらした。各指標の累計はストリーミング1億再生、MV1億再生を突破している。
1/31公開週1位 Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」

1/31公開週1位はCreepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」。アニメ『マッシュル-MASHLE-』第2期「神覚者候補選抜試験編」の主題歌として書き下ろされた本曲は、国外でのTikTok人気が国内に先んじて沸騰し、逆輸入のような形で国内でも人気が急騰。当週ストリーミング1,465万再生を記録するなどにより自身初の1位を獲得した。
本曲は高速ビートに乗せて淀みなく展開される小気味よいラップや、タイトルを呪文のように繰り返すサビが中毒性のある仕様となっており、歴史的人気を獲得した。先に言ってしまえばHot 100では通算19週1位を獲得。各指標の累計はストリーミング6億再生、MV3億再生、フル配信25万ダウンロードを突破している。
2/21公開週1位 Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」

2/21公開週1位はCreepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」。既にこの頃には歴史上最大級の楽曲人気規模となるほどの盛り上がりを見せていた本曲は当週ストリーミング2,181万再生を記録するなどの圧倒的高動向により4週連続1位を獲得。この週CD売上で初動ミリオンを記録したSnow Manをも退け1位を継続した。CD初動ミリオン達成曲がその週のHot 100首位を逃す事例はこれが初であり、「総合楽曲人気チャート」におけるその価値がリアルに反映されるようになったと言える象徴的な結果となった。
2/28公開週1位 Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」

2/28公開週1位はCreepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」。当週もストリーミング2,166万再生を記録するなどの圧倒的高動向を継続し5週連続1位を獲得した。なお累計では当週でストリーミング1億再生を突破しており、初登場から所要7週での達成は歴代4位タイのスピード記録(曲数基準)であった。この頃にはローカルカンピオーネが考案した振付もTikTokで流行するようになっていた。
3/6公開週1位 Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」

3/6公開週1位はCreepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」。当週もストリーミング2,125万再生を記録するなどの圧倒的高動向を継続し6週連続1位を獲得した。初登場以来一貫して右肩上がりとなっていた総合ポイントは当週初めて前週比減少に転じたが、この時点では公式MVが未だ公開されておらず、この先のMV公開による更なるポイント増加は必至であった。
3/13公開週1位 Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」

3/13公開週1位はCreepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」。当週もストリーミング2,131万再生を記録するなどの圧倒的高動向を継続し7週連続1位を獲得した。当週集計期間内に公式MVおよびTHE FIRST TAKEが公開されたが、当週においてはMV再生回数集計欠測となってしまった。それでもMステ出演等の効果も含め他指標に反響が表れたことで総合ポイントは前週比増加となった。
3/20公開週1位 Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」

3/20公開週1位はCreepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」。前週集計欠測状態となっていたMV再生回数が当週より適切に反映された結果、総合ポイントは23,453点を記録。前週比で大幅な増加を見せて総合ポイント2万点超えを達成し8週連続1位を記録した。ストリーミング2,494万再生、MV1,208万再生はいずれも本曲のピークであり、当週集計期間内にはSpotifyにおいても歴代最多となるデイリー再生回数74.6万を3/16付で記録している。本曲の人気は当週に頂点を極めた。
3/27公開週1位 Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」

3/27公開週1位はCreepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」。当週もストリーミング2,303万再生を記録するなどの圧倒的高動向を継続し9週連続1位を獲得した。なお本曲は当週両A面シングル『二度寝/Bling-Bang-Bang-Born』としてCDでも発売されたが、CD売上ポイントは全て1曲目の「二度寝」に付与されるため、「Bling-Bang-Bang-Born」のCD売上加点はない。
4/17公開週1位 Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」

4/17公開週1位はCreepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」。当週もストリーミング1,853万再生を記録するなどの圧倒的高動向を継続し12週連続1位を獲得した。
なお当週の2位は米津玄師「さよーならまたいつか!」。本曲はNHK連続テレビ小説『虎に翼』の主題歌として配信された。毎日の朝を彩る軽快なメロディに自身の信念を貫く強さを描いた歌詞を乗せた本曲はドラマとリンクする形で支持を集めた。
なお本曲で「Lemon」を歌唱した2018年以来6年ぶりとなる米津玄師の紅白歌合戦出場が実現した。主な各指標の累計はストリーミング2億再生、フル配信10万ダウンロードを突破している。
4/24公開週1位 Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」

4/24公開週1位はCreepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」。当週もストリーミング1,660万再生を記録するなどの圧倒的高動向を継続し13週連続1位を獲得した。なお累計では当週集計期間中にMV1億再生を突破しており、公開から所要49日での達成はYOASOBI「アイドル」に次ぐ歴代単独2位のスピード記録であった。
5/8公開週1位 Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」

5/8公開週1位はCreepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」。当週もストリーミング1,575万再生を記録するなどの圧倒的高動向を継続し通算14週目の1位を獲得した。なお累計では当週でストリーミング3億再生を突破しており、初登場から所要17週での達成はYOASOBI「アイドル」に次ぐ歴代単独2位のスピード記録であった。当週はGW期間だったため全体的な音楽需要増加があり本曲も前週比で総合ポイントが増加した。
5/15公開週1位 Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」

5/15公開週1位はCreepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」。当週もストリーミング1,398万再生を記録するなどの圧倒的高動向を継続し通算15週目の1位を獲得した。参考程度ではあるが、これは日本の有力総合ヒットチャートの歴史上で見ても皆川おさむ「黒ネコのタンゴ」を上回りダニエル・ブーン「ビューティフル・サンデー」に並ぶ1位獲得週数であった。
5/22公開週1位 Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」

5/22公開週1位はCreepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」。当週もストリーミング1,338万再生を記録するなどの圧倒的高動向を継続し通算16週目の1位を獲得した。参考程度ではあるが、これは日本の有力総合ヒットチャートの歴史上でも宮史郎とぴんからトリオ「女のみち」に並ぶ1位獲得週数であった。
6/12公開週1位 Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」

6/12公開週1位はCreepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」。当週もストリーミング1,138万再生を記録するなどの圧倒的高動向を継続し通算17週目の1位を獲得した。参考程度ではあるが、これは日本の有力総合ヒットチャートの歴史上でもピンキーとキラーズ「恋の季節」に並ぶ1位獲得週数であった。
6/19公開週1位 Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」

6/19公開週1位はCreepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」。当週もストリーミング1,097万再生を記録するなどの圧倒的高動向を継続し通算18週目の1位を獲得した。参考程度ではあるが、これで日本の有力総合ヒットチャートの歴史上でもピンキーとキラーズ「恋の季節」の17週を上回り、YOASOBI「アイドル」の22週に次ぐ1位獲得週数となった。
6/26公開週1位 Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」

6/26公開週1位はCreepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」。当週もストリーミング1,061万再生を記録するなどの圧倒的高動向を継続し通算19週目の1位を獲得した。当週が本曲の週間1位獲得最終週となっている。参考程度ではあるが、これはリル・ナズ・X「Old Town Road feat.ビリー・レイ・サイラス」が米ビルボードで記録した米史上最多1位獲得週数に並び、日米の歴史上で2位タイの記録となる。
7/17公開週1位 Mrs. GREEN APPLE「ライラック」

7/17公開週1位はMrs. GREEN APPLE「ライラック」。アニメ『忘却バッテリー』主題歌として4月に配信された本曲は直後よりストリーミング週間1,000万超え水準を安定的に連発し、発売から約3ヶ月を経て「Bling-Bang-Bang-Born」を上回るようになったこのタイミングで自身初の1位獲得となった。当週はストリーミング1,208万再生を記録したが、これは本曲のピークであり、アニメMV公開、大型音楽特番での披露、TikTokでのバズ等の複数要因が重なっての高動向となった。
本曲は既に夏うたの定番ソングの座を獲得していた「青と夏」のアンサーソングとして位置づけられる青春ポップロックナンバーとして大人気を博し、2024年の夏のヒットシーンを象徴する楽曲となった。各指標の累計はストリーミング6億再生、MV1億再生、フル配信25万ダウンロードを突破している。
7/24公開週1位 back number「新しい恋人達に」

7/24公開週1位はback number「新しい恋人達に」。ドラマ『海のはじまり』主題歌として配信された本曲は高初動人気を見せ、ストリーミング753万再生、フル配信2万ダウンロードを記録して初登場1位を獲得した。back numberにとってHot 100首位獲得は2018年の「オールドファッション」以来約5年8ヶ月ぶり5曲目となった。
本曲の歌詞は父性がテーマになっており、弱さや未熟さを受け入れながらも懸命に次世代へ愛情を渡そうとするさまが表現されている。『海のはじまり』の内容に沿っていたこともあり大人気を得た本曲はストリーミング1億再生を突破している。なお『海のはじまり』は2022年の人気ドラマ『silent』の脚本・監督・主演が再びタッグを組んだことも話題となった。
9/11公開週1位 Mrs. GREEN APPLE「ライラック」

9/11公開週1位はMrs. GREEN APPLE「ライラック」。ストリーミング933万再生を記録したことなどにより通算2週目の1位を獲得した。なお本曲は2週前まで19週連続ストリーミング週間1,000万再生超えを記録しており、これは歴史的な高動向と言えたが、この間Hot 100では1週しか1位を獲得できていなかった。これはチャート設計におけるCD偏重問題が原因と言うことができる。
9/18公開週1位 back number「新しい恋人達に」

9/18公開週1位はback number「新しい恋人達に」。当週はストリーミング689万再生を記録したほか、CDシングルが発売されたことによるポイントの上積みもあり、返り咲き通算2週目の1位を獲得した。back numberにとって複数週のHot 100首位獲得は「クリスマスソング」以来約8年8ヶ月ぶり2曲目となった。
10/23公開週1位 Creepy Nuts「オトノケ」

10/23公開週1位はCreepy Nuts「オトノケ」。アニメ『ダンダダン』主題歌として10/4にリリースされた本曲は発売以来右肩上がりの伸びを見せていた。登場3週目の当週はストリーミング846万再生を記録したほか、週後半には公式MVが公開され、その独特な世界観が話題となったことによるポイントの上積みを得て、「Bling-Bang-Bang-Born」に続く自身2曲目の1位を獲得した。
本曲はオカルトをテーマにしたアニメの内容から着想が得られており、霊が人間の感情にシンクロして取り憑く設定をアーティストとリスナーの関係に当てはめ、「物の怪」ならぬ「音の怪」として表現している。こうしたユニークさが反響を呼んだことで本曲はストリーミング2億再生、フル配信10万ダウンロードを突破する人気となった。
11/20公開週1位 ロゼ & ブルーノ・マーズ「APT.」

11/20公開週1位はロゼ & ブルーノ・マーズ「APT.」。BLACKPINKのROSÉとBruno Marsによるコラボ曲である。10/18に配信されて以降一貫して力強い人気拡大を続けていた本曲は登場5週目の当週に大台突破となるストリーミング1,040万再生を記録し、両者にとって初、洋楽としては11年半ぶりの1位獲得を果たした。
韓国の飲み会でのゲームから着想を得て制作された本曲は、コールのようにタイトルを繰り返すサビが全世界的にインパクトを与え、日本でも大人気を博した。TikTokでも本人や他の著名K-POPアーティストがこのトレンドに乗って多数の動画を投稿するなどの盛り上がりを見せた。各指標の累計はストリーミング2億再生、フル配信10万ダウンロードを突破している。
11/27公開週1位 ロゼ & ブルーノ・マーズ「APT.」

11/27公開週1位はロゼ & ブルーノ・マーズ「APT.」。当週は集計期間中の11/22に大阪で開催されたK-POP授賞式『2024 MAMA AWARDS』での世界初パフォーマンスが話題となり、ストリーミング1,046万再生を記録したほか、ラジオOA数が爆発的に増加したことで2週連続1位を獲得し、総合ポイントも大台突破となる1万点超えを果たした。史上初となる洋楽曲による複数週1位獲得となった。
12/4公開週1位 ロゼ & ブルーノ・マーズ「APT.」

12/4公開週1位はロゼ & ブルーノ・マーズ「APT.」。ストリーミング1,212万再生を記録したことなどにより3週連続1位を獲得した。前週のラジオOA数の爆発的増加の反動が大きかった*2ことにより総合ポイントは前週比で減少しているが、『2024 MAMA AWARDS』でのパフォーマンスの反響は大きく、週間ストリーミング再生回数は当週がピークとなった。
12/11公開週1位 Mrs. GREEN APPLE「ビターバカンス」

12/11公開週1位はMrs. GREEN APPLE「ビターバカンス」。「ライラック」の大ヒットや精力的なリリース活動とメディア出演によりアーティスト人気を高めていたMrs. GREEN APPLEは本曲においても高初動人気を獲得し、自身2曲目の1位を獲得した。ストリーミング947万再生を記録したことや、ラジオOA数で圧倒的高水準の加点を得たことが決め手となった。
本曲は映画『聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメンVS悪魔軍団~』の主題歌として書き下ろされた。日常や現実に疲れてしまったときに休息を取ることを優しく後押ししてくれるポップナンバーとして多くの支持を集めた。累計はストリーミング1億再生を突破している。
12/25公開週1位 ロゼ & ブルーノ・マーズ「APT.」

12/25公開週1位はロゼ & ブルーノ・マーズ「APT.」。配信以来約2ヶ月にわたりトップクラスのポイントを獲得し続ける異次元の動向を見せていたラジオ指標の加点が当週一段落を見せたことで、総合ポイントは前週比で減少したが、ストリーミング1,117万再生を記録したことや他指標でも微増の動きを見せたことにより通算4週目の1位を獲得した。
まとめ
以上が2024年に公開されたBillboard JAPAN Hot 100週間チャートの振り返りとなる。
Billboard JAPANが段階的にCD偏重チャート設計を見直した成果は、2024年も歴史的人気楽曲の週間1位独走の実現という形で表れた。
他方でCD偏重問題が完全解決したとは言い切れず、高CD売上曲が1位獲得の翌週TOP100圏外に大暴落してしまう事例も発生している。この問題は以下記事でまとめている。
こうした不安定な面はあるものの、次年以降もBillboard JAPAN Hot 100週間チャートを通じたタイムリーな楽曲人気可視化体制が続いていくことを期待したい。
(前年2023年のBillboard JAPAN Hot 100週間チャート回顧はこちら↓)