Billion Hits!

フル配信ダウンロード売上、MV再生回数、ストリーミング再生回数、Billboard JAPANランキングデータなどを通じて国内の人気楽曲を把握するブログ

ブログ読者の皆様への御礼と今後のブログ更新予定のご報告

日頃当ブログをご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。管理人のあさです。このような形で読者の皆さまにご挨拶するのはブログ開設から丸2年経ちますがこれが初めてとなります。ご挨拶が非常に遅くなりましたことをお詫び申し上げます。

 

当初の当ブログへのアクセス数は一日数十PV程度でしたが、今では毎日1,000PV前後アクセスいただけるようになり、累計PV数は28万を突破いたしました。読者の皆さまのアクセスが記事更新の原動力の一つとなっていたことは間違いありません。改めて御礼申し上げます。本当にありがとうございます。

 

当ブログは2019年11月に開設し、当初は数週間に1記事のペースで新規投稿しておりましたが、2020年5月から週1ペースとなり現在に至っています。この2年を通じて、私がブログでまとめたいことはほぼ全て記事としてアウトプットし尽くすことができました。

 

そのため、2021年12月を以て週1ペースでの新規記事投稿を一旦終了することとしました

 

終了までのブログ更新予定は以下のとおりです。なお予定は変更となる場合がありますので予めご了承ください。

 

 

以降の新規記事は不定期更新となり、既存記事の最新情報へのアップデートがメインとなると考えております。

 

以下より本報告の経緯を説明します。

 

 

 

ブログ開設の経緯

 

本ブログを立ち上げたきっかけはこの記事でした。

 

www.fnn.jp

 


www.youtube.com

 

2019年1月に米津玄師「Lemon」日本レコード協会よりフル配信200万ダウンロード認定を受領。驚いたのはその事実ではなく、『コブクロ「蕾(つぼみ)」の記録を大幅に更新する史上最速記録』と表記されていたことです。

 


www.youtube.com

 

私は遥か以前から趣味嗜好として音楽チャートをはじめとした楽曲人気動向に人一倍の興味関心を持っており、当然「蕾(つぼみ)」のヒットもリアルタイムで把握していました。しかし恥ずかしながら配信ダブルミリオンを突破していたことはこの記事を見るまで全く把握しておらず、CDシングル売上50万枚というヒットデータしか知りませんでした。本当は200万人がフルサイズの楽曲を購入していたのに、その1/4の規模で人気を過小認識していたのです。

 

「Lemon」の配信ダブルミリオン達成は2018年からオリコンが開始したデジタルシングルランキングやBillboard JAPAN Hot 100などの音楽チャートでリアルタイムで把握できました。しかし「蕾(つぼみ)」のヒット時はフル配信ダウンロード売上を集計したランキングが日本に存在していませんでした。そのため日本レコード協会のダウンロード認定もなかなか知名度が上がっていませんでした。

 

「Lemon」が国民的ヒット曲とされ、紅白歌合戦での歌唱の際も異例のVIP待遇を受けていたことを考えれば、同じく配信ダブルミリオンを達成していた「蕾(つぼみ)」などの楽曲も本来同じように扱われて然るべきだったのではないか、と思ったことが始まりでした。

 

そう考え始めると私の知的好奇心は手を動かして実際に調査しないと満たされなくなりました。そこでまずは日本レコード協会のダウンロード認定を受けた曲を全て知りたいと考えました。このデータは全て日本レコード協会の公式サイトから無料でアクセスできますので、2006年の認定開始以降の全データをExcelに落とし込みました。そして歴代だけでなく配信年ごとやアーティストごとなどの切り口で、楽曲を「認定ダウンロード数で降順表示→同一認定数内では認定所要日数で昇順表示」することで高人気曲を上位表示した手元資料を作成しました。この資料の完成が確か2019年4月ごろだったかと記憶しています。

 

www.riaj.or.jp

 

完成してからはひたすらその資料を食い入るように見て次々と新しいデータをインプットしていきました。とにかく新しい発見の連続で興奮する日々した。2000年代後半以降、「この曲、あまりCD売れてない割に流行ってる感すごいな…」と思っていた曲が軒並みこの資料では上位表示され、体感と一致する圧倒的なダウンロード売上を記録していたのです。

 

私は資料の読み込みを通じて、厳密には最速200万ダウンロード突破認定曲は青山テルマ feat.SoulJa「そばにいるね」であることや、GReeeeN「キセキ」が「Lemon」を上回る累計400万ダウンロードを突破していること等を把握していきました。

 


www.youtube.com

 


www.youtube.com

 

インプットを一通り終えると、なぜダウンロード認定データの認知度がここまで低いのか、改めて疑問が沸いてきました。例えばGoogle検索で「アーティスト名+売上」で検索して出てくるデータはCD売上情報ばかりでした。ダウンロード売上が全く検索結果に出てこないのは明らかな情報の偏りでしたし、2018年までの私のように、音楽チャート好きであってもCD売上データしか知らないという人は相当多いのではないかと感じました。それは人気規模認識の大きな誤解を生みかねないものであり、音楽業界にとってマイナスだと思いました。

 

ダウンロード認定データはWikipediaには最低限まとめられていたものの、ミリオン未満の認定は記載が割愛されており、ミリオン認定曲も配信年ごとにあいうえお順で並べただけの体裁に留まっていました。認定所要日数の早い順という切り口でランキング化し、人気曲を分かりやすく上位表示するようなデータのまとめ方をしているサイトは全くありませんでした。

 

そもそも本来CD売上データはオリコン株式会社の有料販売商品であるのに、そのまとめサイトばかりがネット上に溢れ、無料公開されている日本レコード協会のダウンロード売上データをまとめたサイトが全くネット上に無いのは何故なのか等々、やはり考え出したら止まらなくなりました。

 

こうした状況を踏まえ、それまでブログ運営経験など全く無かった私も、ブログを開設し、作成した資料を詳細なヒット解説とともに公開しようと思うに至りました。私自身は音楽業界に属してはいないものの、邦楽好きとして日本音楽業界がより良い方向に発展してほしいと切に願っており、ほんの僅かでもこの公開が日本音楽業界の発展にプラスになるかもしれないと考えてのことでした。

 

こうして2019年11月に最初の記事として投稿したのが「歴代配信ダウンロード売上ランキング」でした。最初の記事としてはそこそこの反響をいただくことができたと記憶しています。本記事は投稿後もこまめに最新データにアップデートしており、今に至ります。

 

billion-hits.hatenablog.com

 

ブログ開設後の歩み

 

2019-2020年

 

ブログはTwitterなどのSNSと比較して「時間経過への耐久性が高い」と考えられました。そのためブログ内容は、定期的に振り返り参照されるような、過去から現在にかけてのヒットデータのまとめをメインとして更新することとしました。

 

2020年に突入した後は、ダウンロード売上データを深堀りする記事を連載していきました。歴代ランキング記事だけではどうしても駆け足かつ浅いヒット解説となってしまいますし、深掘りしていくことで私自身多くの新たな発見や知的好奇心の刺激を得ることができていました。そこでまずはアーティストごとにダウンロード売上データをまとめてヒット史を振り返る記事を連載していくことにしました。

 

billion-hits.hatenablog.com

 

私は速筆ではないため、記事更新には多くの時間を要しました。アーティスト・トータル・ダウンロード売上ランキングの1位から順に取り上げていくつもりでしたが、何組まで連載を続けるかは当時は決めておらず、10組程度か、多くとも20組程度で終えることを漠然と考えていました。

 

しかし2020年4月からコロナ禍突入という思わぬ事態が発生したことにより私生活の環境が変化し、記事執筆作業が捗るようになりました。週1ペースで更新する目処が立ったのはこの頃です。

 

そしてこの時期から、ありがたいことにGoogle検索で私の一発目の記事「歴代配信ダウンロード売上ランキング」が上位表示されるようになりました。やはりダウンロード売上データをまとめる記事には需要があるとこの動向で確信に至りました。

 

そのため、なるべく多くのアーティストのダウンロード売上データを取り上げたいと思うようになり、当面連載を続けることを決めました。

 

連載を続ける中で、徐々に「アーティスト名+売上」でGoogle検索することで私の該当アーティストの記事が上位表示されるようになっていきました。CD売上データしか検索で出てこないという当初抱いた問題意識を自分で解消できたことに嬉しさを覚えました。

 

2020年末には連載で取り上げたアーティストは42組に上りました。この頃になると自身の知的好奇心も相当程度充足されたため、ピックアップ対象アーティストを認定総売上250万ダウンロード以上で区切り、該当する残り数組分を翌年1月に更新して本連載を終了することとしました。

 

認定総ダウンロード売上250万未満のアーティストに関しては、簡易的にTwitterでダウンロード売上データを毎週月曜日に2組ずつピックアップして紹介し続けていくことにしました。なおこの紹介は2021年末まで続けるつもりです。

 

2020年末には総括的な意味も込めた記事「歴代アーティスト・トータル・ダウンロード売上ランキング」を投稿しました。

 

billion-hits.hatenablog.com

 

この投稿と併せて、重要なヒットデータとしてMV再生回数とストリーミング再生回数の歴代ランキング記事も投稿しました。このうち「歴代MV再生回数ランキング」は最も多くのアクセスを稼いだ記事となりました。YouTubeは相当身近な音楽を聴くツールになっているのだなとこのことから実感しました。

 

billion-hits.hatenablog.com

 

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2021年

 

アーティスト別の切り口での連載を終えた次は、配信年別の切り口で連載を開始しました。この切り口により、各時代のトレンドを浮かび上がらせることができるほか、アーティスト単位では大きな売上にはなっていない所謂一発屋的な売れ方となった楽曲にも光を当てることができます。

 

この連載をまとめるにあたり気になったのは「もしダウンロード売上を集計したチャートが当時存在していたらどうなっていたのか」でした。そこで、最終的な累計ダウンロード認定数とは別に、年内までに認定を受けたダウンロード数も調査し、その数字をCD売上と合算することで推定年間CD配信合算ランキングを作成しました。

 

このランキングを作成したことで、当時のオリコンBillboard JAPAN Hot 100などの音楽チャートがどれほど楽曲人気実態を表すことができていたのかを定量的客観的に浮かび上がらせることができました。その結果はやはり衝撃の連続でした。CD売上だけしか集計していなかったオリコンでは、配信未解禁としていたジャニーズ勢とトイズファクトリー勢の楽曲に上位が偏っていた一方、CD配信合算ランキングではそのような偏りがなくなっていたのです。配信未解禁とすることによるCDへの売上集中効果が当時は確かに存在したのだということがこのデータから証明されました。

 

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(なお2021年現在でも未だ殆ど配信を解禁していないジャニーズ勢は、長きに渡るCD限定販売手法の継続によりCDのファンアイテムとしての価値を向上させたため、今配信解禁してもCD売上減少はあまり生じず、むしろ配信解禁によるコアファン以外への訴求効果の方が大きいのではないかと以下記事で結論づけています。)

 

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こうして2006年以降のオリコンが総合楽曲人気指標として不適切な結果になっていたことを主観ではなく客観的データで証明することができました。一方2008年から新たに発足した音楽チャートBillboard JAPAN Hot 100は、全ての配信ヒット曲を上位表示することはできていなかったものの、オリコンとの相対的比較では配信ヒット曲を拾い上げることができていたことが分かりました。

 

billion-hits.hatenablog.com

 

そのBillboard JAPAN Hot 100も2017年には楽曲人気チャートとして最低限必要な合格ラインを突破しました。そこで2017年以降はビルボードを用いた年間ヒット曲総括に移行しました。

 

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この連載を続ける中で私は、「オリコンBillboard JAPAN Hot 100で異なる結果」に焦点を当てることで、埋もれがちだった配信ヒット曲に光を当てることができると気づきました。そこで年間チャート総括連載を終えた次は、各年の週間チャートの結果のうちオリコンBillboard JAPAN Hot 100で1位が異なった週をピックアップする連載を開始しました。

 

billion-hits.hatenablog.com

 

一連の連載を終えた頃には、オリコンBillboard JAPAN Hot 100という二つの音楽チャートの楽曲人気指標としての適切性を客観的に測ることが可能になっていました。そこでその集大成を以下三本の記事にまとめました。

 

billion-hits.hatenablog.com

 

billion-hits.hatenablog.com

 

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ここまでの話を踏まえて現在の状況を見つめ直し、将来を見据えた問題提起を行ったのが前週更新した記事「日本音楽ヒットチャートのCD偏重問題 ~2021年第4四半期時点の状況と解決案~」です。

 

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この記事は約2年に渡るヒットデータの調査を経た当ブログの到着点のようなものでした。この記事を以て、それまで認識から抜け落ちていたダウンロード売上データの把握完了とそれを踏まえた現代のヒット認識の再構築を終えたと言えるもので、ようやく「過去」が「現在」に追いついたというような感じでした。そのような本記事に多くの好意的な反響をいただけたことは本当に嬉しいことでした。お読みいただいた皆さまに感謝申し上げます。

 

2022年以降の予定

 

現時点で想定している、今後新規更新するコンテンツは以下のとおりです。

 

  • Billboard JAPAN上半期・年間チャート総括(→年2回)
  • Billboard JAPAN Hot 100週間チャート回顧(→年1回)
  • 紅白歌合戦歌唱曲の楽曲人気データ(→年1回×2)
  • 「日本音楽ヒットチャートのCD偏重問題」現況アップデート(→必要に応じて四半期ごと)
  • 配信認定総数250万ダウンロード以上又はストリーミング10億再生以上を新たに突破したアーティストのヒット史振り返り(→都度)

 

この想定を踏まえれば、今後の新規記事更新は数ヶ月に1記事ペースになるものと思われます。既存記事に関しては適時最新情報へのアップデートを行う予定であるため、こちらの頻度の方が今後は増えるのではないかと考えています。

 

まとめ

 

ここまで書いたとおり、このブログは「それまでネット上で誰もまとめていなかった、自分が分析したいと思ったデータ」をまとめるため、つまり自分の知的好奇心を満たすことを出発点として立ち上げたものでした。それにも拘らず、こうして多くの方に見ていただけたことは素直に嬉しいです。本当にありがとうございます。

 

2020年代に入り、ヒット認識基準が「CD→ストリーミング」に変わったとよく言われています。しかし正しくは「CD→ダウンロード→ストリーミング」です。星野源「恋」米津玄師「Lemon」は当時ストリーミング未解禁で、ダウンロードを中心にした特大ヒットでした。それ以前にもGReeeeN「キセキ」青山テルマ feat.SoulJa「そばにいるね」が歴史的ダウンロード売上を叩き出しています。

 

2000年代後半~2010年代の楽曲人気が知りたい場合に目を向けるべきは各種商法で稼がれたCD売上ではなくダウンロード売上だったのです。一連のブログ更新作業を通じて強く感じたのは、この時期の多様なヒット曲がCD偏重だった影響を引きずる形で未だCDTV関ジャム等のランキング企画上で不当に軽視されているということです。音楽業界は、ダウンロード時代のヒット曲を「CD→ストリーミング」という乱暴な言い方で無視するのではなく、当時のCD偏重を反省し適切に振り返ってほしいと思います。これが私の切なる願いです。

 

次週はSNSフォロワーの皆様への御礼と今後のSNS更新予定のご報告をさせていただきます。(2021/12/4追記:更新しました)

 

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