この記事ではBillboard JAPAN上位アーティストの第77回(2026年)『NHK紅白歌合戦』出場動向を予想する。
本記事公開時点におけるArtist 100、Hot 100、Hot Albumsの2026年度年間暫定順位予想TOP50は以下のとおり。ここではこのチャートにランクインしているアーティストをピックアップする。



本記事の前提
『NHK紅白歌合戦』の出場アーティスト選考基準として近年公式に謳われている判断材料は、「今年の活躍」「世論の支持」「番組の演出・企画に沿う」の3点である。この根拠となるデータとしては、「CD・DVD・Blu-rayの売り上げ」「ダウンロード・ストリーミング・MV再生回数」「有線・カラオケのリクエスト等」「ライブやコンサートの実績」「世論調査の結果」等が挙げられている。
そしてBillboard JAPANは上記選考基準にもあるCD売上、ダウンロード売上、ストリーミング再生回数、MV再生回数、ラジオOA数、カラオケのリクエスト回数の6指標を集計対象として「今年の活躍」「世論の支持」を国内で最も分かりやすく可視化する総合ヒットチャートを作成している。よってこのチャートの上位にランクインしているアーティストは出場の可能性が十分にあり得る位置にいるのである。
ただしこれは選考基準の一部でしかない。このチャートにランクインしていなくとも番組の盛り上がりに欠かせない出場常連アーティストは多い。よって本記事は『NHK紅白歌合戦』の全貌を網羅してはいない。当記事ではピックアップ対象をBillboard JAPAN上位アーティストに絞っている。
また、ここで活用しているBillboard JAPAN Artist 100およびHot 100の年間暫定順位TOP50は当ブログ管理人が独自に予想したものであり、実際の年間暫定順位と一致しているとは限らないが、Billboard JAPANが当年6月に公式発表した上半期チャート(以下記事参照)をベースに作成した予想であるため、大きな誤差は生じていないと考える。
【白組】出場が期待される主なアーティスト
バンド・ユニット
連続出場が期待されるアーティストとしてはMrs. GREEN APPLE、サカナクションが挙げられる。
初出場が期待されるアーティストとしてはKANA-BOONが挙げられる。
再出場が期待されるアーティストとしてはKing Gnu、ポルノグラフィティが挙げられる。
back number、Official髭男dism、RADWIMPSは当年も実績十分であり出場が期待されるものの、過去傾向から言えばいずれも出場辞退の可能性が高いとみる。
Mrs. GREEN APPLE
Artist 100では当年も上半期1位を獲得する大活躍が示されており、その勢いからしてMrs. GREEN APPLEはもはや国民的アーティストになっていると言うに十分である。出場は確実であるだけでなく、前年に続いて白組のトリを務める可能性も大いにある。Hot 100では「lulu.」が上半期3位を獲得しているほか、Hot Albumsでは『ANTENNA』が上半期8位を獲得している。
King Gnu
Hot 100では「AIZO」が上半期4位を記録している。なおKing Gnuの『NHK紅白歌合戦』出場回数はその活躍に比して多いとは言えないため、この規模のヒットであっても出場辞退となる可能性は否定できないが、もし出場が叶わないとなると、当年の『NHK紅白歌合戦』がどれほど最新ヒット曲を網羅できているかという観点で物足りなさを感じさせてしまう可能性がある。King Gnuの出場予想は『NHK紅白歌合戦』の交渉手腕への期待も込めてのものとなる。
サカナクション
Hot 100では、14年前にリリースした楽曲「夜の踊り子」が突如ネットミーム化したことを機に急浮上し通算13週TOP10入りを記録した。「怪獣」が『MUSIC AWARDS JAPAN 2026』最優秀楽曲賞を受賞したことも記憶に新しい中での新たなリバイバルヒットの誕生により、連続出場は確実と言える。
ダンス&ボーカルグループ
初出場が期待されるアーティストとしてはEBiDANが挙げられる。
連続出場が期待されるアーティストとしては、M!LK、Number_i、BE:FIRST、&TEAMが挙げられる。
当年カムバックを果たしたBTSは復帰作『ARIRANG』がHot Albumsで上半期1位を獲得するなど日本でも十分な実績を残しており出場が期待されるものの、過去傾向から言えば出場辞退の可能性が高いとみる。
なおSTARTO ENTERTAINMENT所属アーティストに関しては、旧ジャニーズ問題に対する当ブログの対応に従い、解説を割愛する。
EBiDAN
EBiDANは、芸能事務所『スターダストプロモーション』に所属する若手男性タレント・俳優で構成されたアーティスト集団『恵比寿学園男子部』の略称である。EBiDAN発足15周年を記念して超特急、M!LK、原因は自分にある。など計9グループ、総勢60人が結集しリリースされたシングル「Yes! 東京」がHot 100週間1位を記録しており、M!LKの大ブレイクの勢いが所属事務所全体にも波及している。M!LK以外のグループは『NHK紅白歌合戦』出場経験がないが、このヒットによりEBiDANとして初出場が実現する可能性が十分視野に入っている。
M!LK
Hot 100では「好きすぎて滅!」が上半期2位、「爆裂愛してる」が上半期6位を獲得している。前年の「イイじゃん」を大きく上回るヒットを見せたことにより、連続出場確実であるどころか、間違いなく当年の目玉の一組だと言える。
Number_i
Hot 100では「3XL」が通算2週1位を獲得し、Hot Albumsでは『No.II』が上半期4位を獲得している。デビュー以来高水準で安定した活躍が継続しており、3年連続となる出場は確実と言って良い。
ソロシンガー
連続出場が期待されるアーティストとしては、米津玄師、Vaundyが挙げられる。
米津玄師
Hot 100では、前年に歌唱した「IRIS OUT」が上半期1位を獲得したほか、当年にリリースした新曲「烏」も週間1位を記録する大活躍が示されている。米津玄師はめったにTV出演をしないアーティストであるが『NHK紅白歌合戦』には直近で2年連続出場を果たしており、「烏」が『2026 NHKサッカーテーマ』であることも踏まえると、3年連続出場に期待することは可能と考えられる。
【紅組】出場が期待される主なアーティスト
バンド・ユニット
再出場が期待されるアーティストとしてはYOASOBIが挙げられる。
ダンス&ボーカルグループ
女性ダンス&ボーカルグループは、前年に「かわいいだけじゃだめですか?」で特筆すべきヒットを記録していたCUTIE STREETが選出されない事態となったことから、楽曲人気を重視した妥当な選考が行われているのか疑問視せざるを得ないジャンルである。CUTIE STREETは当年韓国でもバズを記録するなど活躍の幅を広げているため、1年越しの初出場となる可能性もなくはないが、その行方も含め本ジャンルの選考結果には注視警戒せざるを得ない。
そのような中、他に初出場が期待されるアーティストとしては=LOVE、XGが挙げられる。
連続出場が期待されるアーティストとしてはHANA、ILLITが挙げられる。
=LOVE
=LOVEは指原莉乃プロデュースのもと2017年にデビューしたグループ。2025年にリリースした「とくべチュ、して」のヒットを機に人気が急上昇している。本来であれば本曲のヒットで前年の『NHK紅白歌合戦』に出場していてもおかしくなかった中、当年においては「劇薬中毒」がHot 100週間1位となるなど、さらに複数の楽曲を追加でヒットチャートに送り込んだうえ、国立競技場ライブも成功させている。実績十分だった前年をさらに上回る活躍を見せていることからして初出場はどう考えても確実であるが、万が一出場できないとなれば本ジャンルのアーティスト選出方法は意味不明となり前年のCUTIE STREETの不出場以上の大問題となりかねない。
HANA
Artist 100ではMrs. GREEN APPLEに次ぐ上半期2位を記録。Hot 100では「Blue Jeans」が上半期5位、Hot Albumsではデビューアルバム『HANA』が上半期2位を獲得している。この大活躍からして連続出場は確実と言える。
ILLIT
Hot 100では「It's Me」が通算10週TOP10入りを記録中。ILLITは国外アーティストであるためスケジュールの都合がつくかというハードルはあるものの、それがクリアできれば連続出場は確実と言える。
ソロシンガー
連続出場が期待されるアーティストとしては、ちゃんみな、あいみょんが挙げられる。
今後の予定
当ブログでは出場アーティストが発表され次第、その結果や歌唱曲予想を別記事で発信する予定である。歌唱曲発表後は例年通り、その中で当年注目される主な歌唱曲をピックアップするとともに、紅白の勝敗を予想する。
(前年の同記事は以下↓)
なお、出場アーティストが発表される11月中旬頃までに、本記事の予想に影響する大きな変化が生じた場合は、随時本記事に追記することがあり得る。